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2025.9.5
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【播磨町】「Chat noir(シャノワール)」オープン!北海道産小麦を使用した食パンが自慢

2025年6月4日、播磨町北野添(きたのぞえ)に「Chat noir(シャノワール)」がオープンしました。商品によって8種類もの小麦粉を使い分け、40種類ものラインアップが店頭に並びます。土日にはオーナーの気まぐれパンが並ぶことも!?行くたびに新しい出合いがあるかもしれない、そんなわくわくするパン屋さんをのぞいてみませんか?

・「Chat noir(シャノワール)」

JR土山駅南口から徒歩約10分の場所に、2025年6月4日にオープンした「Chat noir(シャノワール)」。フランス語で「黒猫」以外にも「幸運」という意味を持つ「シャノワール」を運営しているのは、パン職人歴30年のオーナーと、パン屋販売員歴24年の奥さん。お店の入り口前や駐車場にはおいしそうなパンの香りが漂っています。

同店の建物は元々オーナーが生まれ育ったという実家。近隣にパン屋が少ないため、地元を離れパン職人として働きだしたころから「実家の敷地内でパン屋をやりたい」という思いがあったそう。神戸や明石エリアで数店舗を展開する有名ベーカリーで30年ほど勤め上げたのちに、実家を改装し、念願のパン屋をオープンしました。

店内には約40種類のパンがずらりと並びます。10時半ごろには全てのパンが出そろっているそう。ラインアップは、ハード系のパンや甘い菓子パン、サンドイッチなどさまざまで、ついつい予定より多く買ってしまいたくなるような魅力的なパンばかりです。

それぞれのパンのプライスカードには、思わずクスッとしてしまうかわいらしいメッセージが。こんななにげないちょっとしたところからも、ご夫婦の人柄や温かさが伝わってきます。


・北海道産小麦を使用した『湯だね食パン』

『湯だね食パン』(1斤)368円

同店の看板商品は『湯だね食パン』。北海道産の小麦粉「春よ恋」が100%使われているこちらの食パンは、香り高さはさることながら、とにかくやわらかくてもっちもち。一般的に食パンの水分量は約65%なところ、約80%というので驚きです。「2日目でもやわらかいのでぜひ翌日も焼かずに食べてみてください」とオーナー。その言葉通り、翌朝もまだもちもち感が続きます。

香りを楽しみたい人は、トーストしてから食べるのがおすすめ。耳の部分は香ばしく、中央のやわらかい部分は甘みのある香りが感じられます。食べ進めていくごとに香りの変化を楽しんで♪

やわらかさを存分に堪能したいならそのまま食べるのが◎。噛めば噛むほど口の中いっぱいに広がる甘みともちもちとした食感をダイレクトに感じることができます。

どちらの食べ方でも、食べ終わってからほんのりと口の中に残る香りの余韻でついついもう1枚…と手が伸びてしまうはずです。

・サンドイッチにもスープにも合う『カンパーニュ』

『カンパーニュ』(ホール)510円、(ハーフ)255円 ※写真はホール

「サンドイッチ用のパンとしても、スープと一緒に食べても合う、そんな“食事のパン”として食べてほしい」とオーナーが太鼓判を押すのが『カンパーニュ』。小麦粉は北海道産のものを数種類ブレンドし、ライ麦粉も北海道産のものが一部使用されています。店頭には『プレーン』のほか、フルーツやナッツを練り込んだものなど数種類が並びます。

『くるみといちぢくとクランベリー』400円

取材時に店頭に並んでいたのは『くるみといちぢくとクランベリー』。食事に合うようにと酵母の酸味が抑えられているため、食べやすいのが特長。くるみもフルーツも大きいサイズでごろっと入っていて、どこをかじっても必ず何かが出てくるほど具だくさん!小麦やライ麦との相性も抜群で、くるみ、フルーツ、生地の全てが絶妙にマッチしている商品です。



・低温で10時間も発酵させた『バタール』

『バタール』(1本)324円

『カンパーニュ』と同じブレンドの小麦粉を使用し、生地は低温でなんと10時間も発酵させいるそう。パリッとしたかための食感ではなく、外はカリッと、中はもちっとした食感。この食感を出すために一役買っているのが三幸機械のオーブン「kamado(かまど)」。蓄熱性に優れた天然石を使用した炉床板(ろしょうばん)によって温度が下がりにくいため、直焼きするハード系のパンも水分を残しながら焼き上げることができます。

・自家製カスタードを詰めた『コルネ』

『コルネ(カスタード)』240円、『コルネ(レモンクリーム)』270円 ※9月中旬までの期間限定

「よつ葉乳業」の発酵バターを贅沢に使用した生地に、毎朝お店で炊き上げているカスタードクリームがたっぷりと詰め込まれています。季節限定のフレーバーも登場し、取材時には夏季限定のレモンクリームが店頭に並んでいました。

時間が経過してもなお、サクサク食感が保たれているのはパイ生地を何層にも丁寧に折り込まれている証拠。カスタードクリームは生地との相性が抜群で、濃厚なのにくどくなく、ぱくぱくと食べてしまいます。

レモンクリームはレモンペーストとホイップクリームを合わせて作られているそうでサッパリとした後味が魅力。それでいてレモンの風味がしっかりと感じられるから不思議。まさに夏にぴったりの味わいです。

取材中、11:00を過ぎたあたりから年配の人や部活帰りの学生さんなど、老若男女問わずお客さんが絶えず、その人気ぶりがうかがえました。「地元の方から末永く来ていただけるパン屋にしたい」。店主の思いが通じ、すでにこの地域に欠かせない存在に。香りも食感も楽しめるベーカリー「シャノワール」で、パンの世界の新たな扉を開いてみませんか?

■詳細情報

■DATA

Chat noir(シャノワール)

所在地
兵庫県加古郡播磨町北野添2-8-7-101
電話番号
078-600-9633
営業時間
9:00~18:00(無くなり次第終了)

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年8月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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