古民家カフェやおしゃれな店が増えつつある高砂市。昔ながらの町家などの懐かしい街並みが残り、歴史的景観形成地区にも選ばれている今注目のスポットです。レトロな雰囲気のお店でまったりランチするもよし、写真映えするかわいいスイーツ片手にぶらり散策するもよし。そんな高砂の人気カフェ15店舗紹介します♪
1.古陰(こかげ)
築100年のレトロな空間で、手作りランチや自家製スイーツを味わって
高砂町の歴史情緒あふれるレトロな街並みに溶け込む「古陰(こかげ)」。江戸時代に建築された市指定文化財「工楽松右衛門旧宅(くらくまつえもんきゅうたく)」の斜向かいにあります。
炭と塩を扱う商家として建てられた築100余年の物件をリノベーション。新たな息吹をもたらし、2021年8月に古民家カフェとして再生しました。
当時の柱や建具は、経年の風合いを生かして改装。アンティーク家具や古道具などがセンスよく配置され、レトロモダンな雰囲気です。やさしい陽の光が差し込み、落ち着いた空間でゆったりと過ごせます。
『古陰ランチ(コーヒーor紅茶付き) 』1,250円
地元農家の新鮮な野菜をふんだんに使った、ヘルシーなランチが自慢。おかずは全て手作りで、素材の味を引き出したやさしい味付けにほっこりします。2、3日ごとにメニューが変わるので、楽しみに訪れるリピーターも多いとか。
食後のデザートも楽しみたい人は、プラス250円~でミニデザートセットも可能。その日によってデザートが変わるので、スタッフに尋ねてみて。
『ガトーショコラ』550円
『いちごタルト』550円、『古陰コーヒー』500円
カフェタイムは常時10種類のスイーツがスタンバイ。中でも、濃厚な味わいの『ガトーショコラ』は、通年人気のケーキ。チョコレートのリッチな風味となめらかな口溶けに思わず笑みがこぼれます。
稲美町産のイチゴが華やかに彩る『いちごタルト』は、春先までの期間限定。しっとりとしたタルト生地にエアリーな生クリーム、甘酸っぱいイチゴが爽やかなスイーツです。季節によって旬の果物を使ったスイーツが登場するので、お楽しみに。
自家製スイーツのお供に、自家焙煎コーヒーはいかが。ブラジル産ムンドノーボ種のコーヒー豆を使用し、丁寧に焙煎しています。まろやかな風味とコクが調和した一杯を味わって。
■DATA
古陰(こかげ)
- 所在地
- 兵庫県高砂市高砂町今津町535-1
- 電話番号
- 079-490-5311
- 営業時間
- 11:00〜17:00(L.O.16:00)
ランチ/11:00~14:30 - ※店内は建具や家具など壊れやすいものがあるため、小学生以下の入店は不可
2.季のしずく
庭園を眺めながら和のスイーツをいただき贅沢なひとときを
「季のしずく」は、築100年近い町家を改装した古民家カフェ。播磨地域ゆかりの画家「土屋嶺雪」が手掛けたふすま絵がある店内には、振り子時計の刻む音が鳴り響き、アーティスティックな時間が流れています。
猪目窓(いのめまど)越しに眺められる庭からは、四季の移ろいを楽しむことができ、ますます優雅。そんな趣のある古民家カフェ「季のしずく」は、ギャラリーやレンタルスペースとしての顔もあります。
『あんみつ(ほうじ茶付き)』830円 ※3〜11月限定
和風なお店の雰囲気にぴったりの『あんみつ』が人気。あんこは、ほっくり上品な甘さに仕上げた丹波大納言のあんこを使用しています。伊豆天草で作った寒天はぷるんっと弾力があり、なめらかなのど越し。リピートする人も多いとか。
『しずくランチ』1,320円
自家製の紅茶ブタがメインの『しずくランチ』が、いつものランチタイムをちょっぴり贅沢に仕立ててくれます。2日前までの完全予約制で2人から予約が可能。プラス330円で食後のドリンクを付けられます。ランチ内容のリニューアルも計画しているので、今後の動きに注目です。
鍛冶屋町の町並み、築100年の年季の入った建物、和洋が入り混じった食事やスイーツなど大正レトロが感じられる「季のしずく」。今が令和ということを思わず忘れてしまいそうですね。
■DATA
3.ポチ屋cafe
キッズスペース併設の子連れと女性から人気の古民家カフェ
古い平屋をリノベーションした古民家カフェ「ポチ屋cafe」は、水~金曜だけオープンする人知れずの人気店。
押入れを利用したキッズスペースがあり、子連れも大歓迎!赤ちゃんをゴロンと寝かせることもできるのでママに大好評だそう。
『ワンプレートランチ』1,200円
手作りのおかずをちょっとずつ色々楽しめる、女性や子どもが大好きな『ワンプレートランチ』。メイン料理は鶏料理と煮込みハンバーグから選ぶことができ、特に煮込みハンバーグが人気だそう。数量限定なので、電話で予約するのがベター。
『パンケーキ』700円
スイーツメニューのなかでも人気の『パンケーキ』は、表面はサクッと中はフワッとしっとりとした食感が自慢。たっぷりの生クリームとソースを絡めて召し上がれ。甘さ控えめなのでこのボリュームでもぺろりと食べられます。
『パンケーキ』は13:30以降に注文可。オーダーが入ってから一枚ずつ丁寧に焼くので、出来上がりまで時間がかかることもあります。時間に余裕をもって注文を。
作家さん手作りの布雑貨や多彩なワークショップなど、食事以外の楽しみもたくさん!冬はマクラメ結びや編み物教室、春は多肉植物のワークショップなど、季節に合わせた内容にワクワクしそう。
おばあちゃんの家のような懐かしさを感じる「ポチ屋cafe」で、癒やしの時間と食事を楽しんで。
■DATA
ポチ屋cafe
- 所在地
- 兵庫県高砂市高砂町狩綱町789-1
- 電話番号
- 090-6664-0500
- 営業時間
- 4〜9月 11:30~16:00
10〜3月 11:30~15:00 - ※閉店しました(2023年5月時点の情報)
4.珈琲焙煎所 KOTI(コティ)
思わず内緒にしておきたくなるおしゃれなお店
高砂神社近くにひっそりと佇む隠れ家的なお店「KOTI(コティ)」。山陽電車高砂駅から徒歩10分とアクセスしやすい場所にあります。
築80年の長屋をリノベーションした店内は、木のぬくもりと歴史が感じられ、誰もが落ち着ける雰囲気。コーヒーの香ばしい香りがふわりと漂っています。
シングルオリジンの厳選したスペシャルティコーヒーを、豆の個性が引き立つように焙煎し、丁寧に抽出。焙煎方法は4つから選べ、その日の気分で楽しめます。コーヒーが苦手な人でも、ブラックで飲めるほどクリアな味わいなんだとか。
『スマトラ』500円
一番人気の『スマトラ』は、芳醇なコクと甘さのバランスがとれた一杯。厳選した立杭(たちくい)焼きのカップは、持ちやすい形で薄い飲み口が特徴。コーヒーと相性が良く、ソフトでなめらかな口当たりにしてくれます。
『りんごケーキ』500円
こだわりのコーヒーに合う手作りのケーキやアイスもスタンバイ。施策を何度も重ねた自信作『りんごケーキ』は、小麦粉やきび砂糖を最低限に抑え、りんごの甘酸っぱさを活かした優しい甘さのケーキです。
「KOTI」の営業は週末だけ。おいしいコーヒーと憩いのひとときを楽しみたい週末は、ぜひ足を運んでみて。
■DATA
珈琲焙煎所 KOTI(コティ)
- 所在地
- 兵庫県高砂市高砂町田町465-1
- 電話番号
- 080-9126-1712
- 営業時間
- 11 : 00~18 : 00(L.O.17 : 30)
- ※2022年3月に「路地裏カフェ KOTI」から「珈琲焙煎所 KOTI」にリニューアル予定。店内改装中のため、2月現在はテイクアウト(珈琲豆、ドリップバッグ、ギフト等)のみ販売しています。リニューアル後の営業時間やメニュー等の詳細は公式Instagramより確認を。
5.スープカフェ すうぷ ※休業中(4/1移転オープン予定)
野菜のうま味が凝縮したスープに身も心もほっこりと
「スープカフェ すうぷ」という名前のとおり、野菜たっぷりの自家製スープが楽しめるスープ専門店。和洋中と多彩な味のスープを、日替わりと週替わりの2種類用意しています。「今日は何のスープ?」と毎日でも通いたくなります。
『朝すうぷ』600円
モーニングタイムや軽めの昼食にぴったりの『朝すうぷ』は、「本日のスープ」とトースト、サラダのセット。一日を通して注文ができるので、女性客からランチとしても人気なんだとか。
『昼すうぷ』900円
スープ1種に、主菜と副菜2品、ご飯が付く『昼すうぷ』は、ヘルシーなのに食べ応え十分!日替わりと週替わりのスープどちらも楽しみたいという人は『Wすうぷ』(1,200円)をチョイスして。
店内にはおひとり様も入りやすいカウンター席と、子ども連れが過ごしやすいこたつスタイルの個室が1部屋あります。アットホームな「スープカフェすうぷ」で身も心もほっこりと温まって。スープの単品は400円でお持ち帰りもできます。
■DATA
6.まどいせん
町家に並ぶレザーとシフォンケーキのお店
山陽電車高砂駅から10分ほど歩いた場所にある、町家が立ち並ぶ中に佇むカフェ「まどいせん」。築90年の古民家を改装していて、店内は骨董タンスや使い込んだミシンなど、古きよき時代を思わせるアイテムがずらり。どこを切り取っても絵になるお店です。
オーナーは革作家の山本陽子さん。お店ではオーナーお手製の革製品や雑貨を販売していたり、毎日10:00から完全予約制のレザー教室を開催したりと、革作家が手がけるお店ならではの楽しみがたくさんあります。
『珈琲』450円、『紅茶シフォン』500円
ふわふわ食感が自慢のシフォンケーキがお店の看板スイーツ。米油や新鮮な卵を使ったシンプルだけれども贅沢な生地を、季節に合わせて細かく温度調節をしながら焼き上げたこだわりの一品。ハンドドリップで丁寧に淹れた深煎(い)りの『珈琲』とペアリングを楽しんで。
シフォンケーキはテイクアウトもOK。『プレーンシフォン』と『紅茶シフォン』は300円とお得になるのがうれしいですね。『月替わりシフォン』(300円)は、高砂産のブルーベリー、桜と抹茶など、季節に合わせてさまざまな味が登場します。「今月の味は何かな?」と、わくわく気分が止まりません。
『おばあちゃんのぜんざい』850円 ※冬季限定
夏はかき氷、冬は『ぜんざい』といった季節限定のメニューもおすすめ。『おばあちゃんのぜんざい』は北海道小豆を使用し、粒感を残しながらコトコト炊くのがこだわり。どこか懐かしくホッとする味わいです。
苔や多肉植物が並ぶ立派な坪庭も自慢の「まどいせん」。疲れたときはおいしいシフォンケーキと美しいグリーンに癒やされて。
■DATA
7.Hawaiian Cafe(ハワイアンカフェ) 魔法のパンケーキ高砂店
南国気分が味わえるカフェで、自慢のパンケーキを頬張って
高砂市鍛冶屋町の銀座商店街にある「Hawaiian Cafe(ハワイアンカフェ) 魔法のパンケーキ高砂店」。グリーンが所々にあしらわれ、陽気なBGMが流れる店内に一歩入ると、まるでハワイ旅行に来たかのように思わず楽しい気分に。
『プレミアムパンケーキ トロピカル』1,580円
厚さ5cm超えと見た目はどっしりしているのに、口に入れるとふわふわもちもちの食感がたまらないパンケーキが自慢。マンゴー、パイン、バナナをふんだんにトッピングし、マンゴーソースをたっぷり絡めていただきます。サッパリ食べ進められ、甘いものが苦手な男性にも好評なんだそう。
パンケーキは全部で8種類あり、定番のチョコや大人な味のアフォガードまでバラエティ豊かなので、お気に入りを見つけてみて。
左から『キャラメルコーヒースムージー』、『ベリーベリーヨーグルトスムージー』、『マンゴーヨーグルトスムージー』各800円
メイソンジャーになみなみ入ったキュートなスムージーは、まさに飲むスイーツ!ヨーグルト入りのフレーバーはさっぱりしていて、パンケーキと一緒でもぺろりと飲みきりそう。
2階には信楽焼のギャラリー「しがらきや」を併設。個性あふれる食器の数々に、思わず目移りしてしまうかも。手に取りやすい価格のものから豊富にそろっています。
カフェではハワイ、ギャラリーでは和の雰囲気を味わえる「魔法のパンケーキ高砂店」。高砂でも珍しい和洋を同時に楽しめる珍しい場所に立ち寄ってみては。
■DATA
Hawaiian Cafe(ハワイアンカフェ) 魔法のパンケーキ高砂店
- 所在地
- 兵庫県高砂市高砂町鍛冶屋町1406 高砂銀座商店街
- 電話番号
- 079-443-3300
- 営業時間
- 火〜金 11:00〜15:30(L.O.15:00)
土日祝 11:00〜17:00(L.O.16:30) - ※2021年2月に「しがらきや」から「Hawaiian Cafe(ハワイアンカフェ) 魔法のパンケーキ高砂店」にリニューアルしました。
8.上田珈琲
趣のある佇まいの自家焙煎コーヒー専門店で、至福の一杯を
2022年1月23日にオープンした自家焙煎コーヒー専門店「上田珈琲」。景観形成地区に指定された築年数不明の建物を、自宅兼店舗としてリノベーションしました。
自家焙煎コーヒーはテイクアウト形式で販売。豆の個性を活かした焙煎にこだわり、風味豊かなコーヒーを提供しています。
古い梁や建具、扉などを最大限に活かした店内は、おばあちゃんの家に居るようなどこか懐かしい雰囲気。ふんわりと包み込まれるような照明と、コーヒーの香ばしい香りに気持ちがほぐれます。ふらっと散歩がてら、歩き疲れたときの休憩がてら立ち寄れば、疲れも吹き飛びそう。
コーヒーは常時5種類ラインアップ。スペシャルティコーヒー豆だけでなく、ポテンシャルが高い質の良い豆を厳選し、時期によって異なる豆を仕入れています。雑味の原因になる欠点豆は、入念にハンドピック。最高の一杯に近づけるため、手間を惜しまずに一粒一粒取り除いています。
豆やドリップバックの購入もOK。事前にインスタDMで予約しておくとスムーズに受け取れます。
『ホットコーヒー(ハニーショコラ)』400円
取材時は人気No.1のハニーショコラをチョイス。注文を受けてから、1杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れています。程よい苦味とやわらかい酸味で、後味はすっきり。チョコレートのような甘い香りがふわりと香り、まろやかな口当たりです。このほか、ノンカフェインコーヒーも常時スタンバイしています。
カップに描かれたかわいいロゴは、看板猫の2匹がモデルなのだとか。運が良ければ、店内で出迎えてくれますよ。
『レモネード(HOT/ICE)』450円、『アイスコーヒー』450円
暑い季節には、冷たいドリンクも用意。コクのある『アイスコーヒー』のほか、爽やかな甘さの『レモネード』も登場します。レモネードには、ノーワックスのレモンとキビ砂糖だけで作ったシロップを使用。果実感のある味わいですっきりとした後口です。
コーヒー好きな人はもちろん、古民家の雰囲気が好きな人も訪れる「上田珈琲」。至福の一杯で一息つきませんか。
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本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年2月7日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。