加西市北条町で週3回営業する「ごはん屋ななつぼし」。以前は1年7ヶ月の間をシェアスペースで定期的にカフェを運営していましたが、2020年4月1日に常連さんも待望の実店舗をオープンしました。地元野菜を自家製糀で味付けをした、ほっこり懐かしい家庭の味が人気です。
「ごはん屋ななつぼし」
2020年4月1日に加西市北条町にオープンした「ごはん屋ななつぼし」。場所は「イオン加西北条」から車で2分ほどの場所で、駐車場も完備しています。
実店舗を持つまでの1年7ヶ月の間は、加西市のシェアスペース「シェアキッチンおちゃのま」で、月に1回~週に1回の頻度でカフェを営業していました。縁あって社会福祉法人「ゆたか会」運営のもと、この場所にお店をオープン。火・木・金曜日が営業日です。
店内はバリアフリー設計で広々。ゆったりと足をのばしてくつろげる小上がりは赤ちゃん連れのママたちにおすすめ。
大きなテーブル席やトイレは、車いすが楽に通れたりベビーカーを置けるようにと考えられ、広いスペースが確保されています。
店長は「社会福祉法人のお店だからこそバリアフリーにはとことん徹底しました。小さな子どもからお年寄り、地元の人から遠方のお客さんまで、年齢も地域も関係なく、居心地のよい集い場として利用してもらいたいです。」という思いでこの設計を考えたそう。
1日30食限定『ななつぼし定食』
『ななつぼし定食』950円
お店の名前が入った看板メニュー『ななつぼし定食』は1日30食限定。
内容は週替わりで、肉か魚のメイン料理に、豆や野菜を使ったおかずが数種類、汁物、ご飯(白米か玄米)がセットになっています。肉は国産を基本とし、魚も地元の魚屋さんで仕入れた新鮮なものを使用。野菜は加西市の「大橋農園」「さだゆうき畑」「よしよし畑」や、市川町の「牛尾農場」などから、旬の野菜を仕入れています。
「野菜そのもののおいしさを知って欲しい」と強く願う店長は、なるべくシンプルな味付けで、素材の味を活かした料理を心がけています。この週は「さだゆうき畑」の無農薬かぶらを使ったステーキが店長のイチオシ。カブラは塩コショウで焼いているだけなのに、驚くほどジューシー!
メインは国産鶏もも肉で人参、大根、ホウレン草を巻いた、鶏肉の三色ロールでした。皮がパリッとするまで香ばしく焼き上げ、ワケギのソースを上からたっぷりと。ソースにはネギと自家製しょう油糀を使い、パンチのある味に仕上げています。
メイン料理に添えられた野菜サラダにかかっているドレッシングも自家製糀を使ったオリジナルドレッシング。「ごはん屋ななつぼし」では、しょう油糀のほか、塩糀や甘糀などの自家製糀調味料を色んな料理に積極的に取り入れています。今後はみそも自家製のものを使っていくそう。
ちょっと小腹がすいたら『塩むすび定食』
『塩むすび定食』300円
塩むすびがメインの『塩むすび定食』は、ちょっと小腹がすいたときや子どものお昼ご飯に。塩むすび2個に汁物とおかず2種類がついて300円とリーズナブル!お米は地元加西で小池さんが育てた「キヌムスメ」。粒がしっかりとしていて噛むほどに広がる甘さが特徴です。
この週の汁物は、さぼいキャベツの和風スープ。さぼいキャベツは日本では“ちぢれキャベツ”という名で知られ、煮物に向いている品種。このキャベツと玉ねぎを、かつおと昆布とイリコの出汁でぐつぐつ煮込み、野菜の甘さが十分に染み出たところで、みそと豆乳を加えたスープです。豆乳が入ることで味がまろやかになり、具のソーセージともマッチしています。
献立づくりは野菜を使った副菜から考えるというほど、おかずにこだわっている「ななつぼし」。豆や卵、乾物や野菜などをまんべんなく摂取できるように工夫しています。特に野菜は1食で10品目以上を目指して、メインや副菜、汁物にもたくさん使っています。
食後は「kahka」のケーキでカフェタイム
『チョコとくるみのタルト』450円 『紅茶』150円
日替わりでケーキも用意。現在は加西市や福崎町などで委託販売をメインに出店している「Kahka」のケーキを提供しています。「Kahka」のこだわりは良質素材。「よつ葉」のバターや国産小麦粉、きび砂糖などを使ったタルトケーキがメインです。
今後は「シェアキッチンおちゃのま」で人気だった、店長特製のおはぎやシフォンケーキ、昔ながらのプリンも販売していく予定だそう。ドリンクも自家製の梅シロップや生姜シロップのドリンクなど、ここだけでしか味わえない自家製スイーツやドリンクがメニューに登場します。
おいしい食事と共に、あなたもいこいの時間を過ごしに「ごはん屋ななつぼし」に訪れてみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2020年4月12日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。