山陽姫路駅から徒歩約6分。繁華街のすぐそばにありながら、ひっそりと佇む中華料理店「四畳飯店(よじょうはんてん)」。伝統的な中華料理をベースに創作性を織り交ぜた一皿を提供し、昼はお得なランチコース、夜はアラカルトでシーンに合わせて楽しめます。2026年7月時点で、予約は2カ月先まで埋まっている人気ぶり。店主が一皿一皿に込めたこだわりと技が織りなす、心満たされる中華との出合いを楽しんで。
・中華料理店「四畳飯店(よじょうはんてん)」

山陽姫路駅から徒歩約6分。繁華街の喧騒から少し離れた路地に、ひっそりと店を構える「四畳飯店(よじょうはんてん)」があります。

隠れ家のような店内は、カウンターとテーブル席を完備。店名の由来にもなった茶室の“四畳半”を思わせる、ほどよい距離感と居心地の良さが魅力です。コンパクトな店内で、伝統的な中華料理に自由な発想を取り入れた一皿を、じっくりと堪能できます。
昼は季節の食材をふんだんに使ったランチコース、夜はアラカルトを中心に、お酒とともに楽しめる本格中華を提供。その料理を目当てに県内外から多くの人が足を運び、2026年7月1日現在、ランチ・ディナーともに約2カ月先まで予約が埋まるほどの人気を誇ります。

カウンター席の奥には、最大7人まで利用できるテーブル席も。気の置けない友人や仕事仲間と食卓を囲みながら、お酒を片手に本格中華をゆっくり味わえる特等席です。

店主は、10年以上にわたり姫路市の人気高級中華料理店で修業を積んだ実力派。広東料理をはじめ、四川料理、上海料理、北京料理など、中国各地の技法や味わいを学び、確かな技術を磨いてきました。
その経験を生かし、約10種類のスパイスやハーブ、自家製の特製油を巧みに組み合わせた中華料理を提供。一皿ごとに伝統を大切にしながらも自由な発想を取り入れ、ここでしか味わえない唯一無二のおいしさを生み出しています。
・“2カ月先まで予約の取れないランチ”が絶品

『午飯菜単』2,700円
ランチタイムは、席を予約しておけばアラカルトとコースのどちらも注文できますが、ほとんどの人が選ぶのは『午飯菜単(ごはんさいたん)』。「四畳飯店の清湯(ちんたん)」から始まり、先付、前菜、スープ、主菜、麺飯、デザート、中国茶まで提供されるコース料理ですが、一人から気軽に楽しむことができます。
料理の内容は、ほとんどが日替わり。その時季ならではの食材を取り入れながら、その日の仕入れや店主の感性を生かした一皿が並びます。

清湯とは、鶏ガラや野菜などを弱火でじっくりと炊き、濁らせることなく澄み切った状態に仕上げる中国料理の基本となるスープのこと。ほぼすべての中華料理の土台となる味だからこそ、同店では毎朝じっくりと時間をかけ、真心を込めて炊き上げています。
使うのは鶏ガラだけではありません。可食部である鶏もも肉や鶏むね肉まで惜しみなく使用し、ミンチにした肉をネギやショウガ、山椒とともに優しく煮込むことで、素材のうま味を余すことなく引き出します。
完成したスープは、塩を一切加えていないとは思えないほど奥深い味わい。口に含むと鶏の豊かなうま味がじんわりと広がり、雑味のない澄み切った余韻が続きます。店主が「まずはこの一杯を味わってほしい」と語る理由を、一口目から実感できるはずです。

2皿目は、日替わりで登場する先付。取材日は、もっちりとした弾力とプリプリの歯応えが楽しい「中華くらげ」でした。
中華くらげと一口にいっても、コリコリとしたものからやわらかくもちもちとしたものまで食感はさまざま。同店では、存在感のある肉厚なくらげを厳選し、その独特のもっちり食感を存分に楽しめるよう仕上げています。まろやかな酸味が全体をそっとまとめ上げ、噛むほどにくらげ本来の風味とうま味が広がる一品です。

続く3皿目は、創意工夫を凝らした4品が並ぶ「前菜四種盛り」。九谷焼をはじめとした色鮮やかな器に美しく盛り付けられた料理は、まるで小さな芸術作品のよう。取材日は、「蒸し鶏のネギ油ソース」「季節野菜の中華ピクルス」「タイの五香(ウーシャン)煮」「クリームチーズの紹興酒漬け」の4品がラインアップ。それぞれに店主の技と遊び心が光る、創造性あふれる前菜ばかりでした。
中でも印象的だったのが、『クリームチーズの紹興酒漬け』。紹興酒にじっくり漬け込んで香りをまとわせたクリームチーズに、同じく紹興酒に漬けたピンクグレープフルーツの果肉をたっぷりとのせた一品です。濃厚でなめらかなクリームチーズに、ピンクグレープフルーツの爽やかな酸味とほのかな苦みが重なり、紹興酒の芳醇な香りが後からふわり。中華の枠にとらわれない、デザートのような感覚でも楽しめる意外性のある味わいに驚かされます。

続いて登場した本日のスープは、「芥藍菜(かいらんさい)とズワイガニの中華スープ」。スープのベースは、朝から丁寧に炊き上げた自慢の清湯。そこへ塩や砂糖、自家製のネギ油と鶏油を合わせることで、シンプルながらも奥深い味わいに仕上げています。ズワイガニの上品なうま味と芥藍菜のほのかな甘みが溶け合い、一口飲むたびに素材の持ち味がじんわりと広がる、ほっと心がほどけるような一杯です。
・主菜や主食はコースでもアラカルトでも♪

取材日のコースの主菜は、『フレッシュトマトの海老チリ』(単品/小サイズ1,200円)。一般的な海老チリはトマトケチャップを使うことが多いですが、同店ではその名の通り、生のトマトをたっぷり使用するのが“四畳飯店流”。トマト本来のフレッシュな酸味と甘みが生きた、軽やかで奥深い味わいに仕上げています。

ピリ辛の餡の中には、大ぶりのエビが3尾も。プリッと弾けるような食感と濃厚なうま味が存在感を放ち、フレッシュトマトの爽やかな酸味と甘みが絶妙に調和します。
餡のベースには、店自慢の清湯を贅沢に使用。素材のうま味が幾重にも重なった奥深い味わいで、余すことなく味わい尽くしたくなる、渾身の一皿です。

「海鮮おこげ」は、ランチコースならコース料金にプラス400円、アラカルトなら1,500円で楽しめます。ご飯を一度高温の油で揚げて香ばしく仕上げた自家製のおこげを熱々の石焼きの器に入れ、具だくさんの中華餡をたっぷりとかければ完成。
目の前で響く「ジューッ!」という音と、ぐつぐつと煮え立つ餡の臨場感が食欲をかき立てます。おこげに餡がじんわりと染み込むにつれて、サクサクと香ばしい部分ともっちりとした部分、それぞれ異なる食感を楽しめるのも魅力。石焼きの器だからこそ時間が経っても熱々のまま味わえるので、うま味たっぷりの餡を心ゆくまで堪能して。
選べる麺料理とご飯ものはこのほか「麻婆豆腐とご飯」「天津飯」「海鮮あんかけ焼きそば( + 400円)」もスタンバイ。また、主菜や麺料理、ご飯ものは、コースだけでなくアラカルトでも注文可能。ランチ・ディナーともに提供しているので、気になる一品だけを気軽に味わいたい人にもおすすめです。
・コースの締めくくりは甜菜3種と中国茶を

コースの締めくくりは、自家製の甜菜(てんさい)と中国茶。中国で親しまれているデザートを一つひとつ丁寧に手作りし、この日は「杏仁豆腐」「ごまクルミ」「ごま団子」の3品が並びました。
中でも「杏仁豆腐」は、甘さ控えめでスッキリとした味わいなので、食後でも軽やかに楽しめます。香ばしい「ごまクルミ」は、中国茶との相性も抜群です。

ごまをたっぷりまとった薄くてサクサクの衣の中には、もっちりとやわらかな団子と、上品な甘さのこしあんが。揚げたてを提供してもらえるので、香ばしいごまの風味と、熱々ならではのもちもち食感を存分に楽しめます。
温かい中国茶とともにゆっくり味わえば、コースの余韻に浸りながら心まで満たされる、至福の締めくくりになるはずです。
繁華街のすぐそばにありながら、静かな時間が流れる「四畳飯店」。店主が一皿一皿に込める技と遊び心、そして丁寧なおもてなしが、訪れる人を魅了しています。予約困難なのも納得の名店で、ここでしか味わえない中華との出合いを楽しんでみては。
■詳細情報
■サービス・設備
| アクセス | 山陽姫路駅から徒歩約6分 | ||
| 駐車場 | なし(近隣コインパーキングあり) | ||
| 予約 | 可(電話) | ||
| 支払い方法 | 現金/クレジットカード/PayPayなど | ||
| コンセント | × | Wi-Fi | × |
| 個室 | × | 貸切 | × |
■DATA
四畳飯店(よじょうはんてん)
- 所在地
- 兵庫県姫路市白銀町29

- 電話番号
- 080-9833-0012
- 営業時間
- ランチ/11:30~14:00(L.O.13:30)
ディナー/18:00~22:00(L.O.21:30)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2026年6月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。






