2022年9月にオープンした、姫路市仁豊野(にぶの)の古道具雑貨店「SNTK.eternite」。古道具を愛するオーナーの“好き”が高じてスタートした同店には、市場から仕入れた珍しい古道具や、お客さんが持ち込んだ愛着のわくアイテムの数々が並びます。古道具を集める楽しみや、好きな気持ちを共有できる場所を目指した、居心地の良い店内をじっくり紹介します。
・古道具雑貨店「SNTK.eternite」
2022年9月にオープンした、姫路市仁豊野にある古道具の雑貨店「SNTK.eternite」。市場から買い付けたり、お客さんが持ち込んだ雑貨を豊富に取りそろえています。戦前や昭和初期の珍しい古道具も多く、マニアにはたまらない空間です。
雑貨店巡りや古道具が好きだったというオーナー。集めているうちに店を開けるほどの量になり、好きが高じて同店をオープンしました。「古道具を愛する人が集まって、いろいろな“好き”を共有できるような場所」を目指しています。
もとは事務所だった建物を、オーナー一家が自らリノベーション。漆喰(しっくい)に墨汁を混ぜたオリジナルの壁材を使ったり、捨てられるはずの廃材を再利用して床を張り替えたりと工夫し、どこかインダストリアルな雰囲気の漂うおしゃれな内装に。古いものを大切に使いたいというオーナーの思いが、さまざまな部分から感じられます。
・細部まで注目したいガラス製品
『グラス』400円~
写真右のグラスは細部まで作り込まれた丁寧な装飾が印象的。戦前に製作されたもので、職人技が光る一品です。
写真左のグラスは、透き通るような水色のガラスにたくさんの気泡が含まれた爽やかなデザイン。緩やかな曲線を描く端縁が美しいですね。
『薬瓶』200円~
インダストリアルな雰囲気を醸す薬瓶は、一輪挿しやドレッシングの容器として使う人が多いそう。決まった使い方はないので、自由な発想でオリジナルの用途を見いだせるのも、古道具の魅力の一つです。
『ぐい呑み』300円~
グラス表面に含まれる気泡やざらつきなど、シンプルながらもそれぞれに表情が異なる『ぐい呑み』。「今の製品は気泡が含まれているとジャンク品として見なされがちですが、昔はそんなことはなくて。そういう部分を唯一無二の個性として愛せるのも、古道具に触れる楽しさだと思います」とオーナー。
・インテリアにアクセントを添えるランプ
『電飾』4,000円~
ぬくもりあふれる明かりが印象的な電球。電源ケーブルはこたつなどほかの家電製品のものを再利用して付け替えることで、同じ電球でも個性あふれるデザインに生まれ変わっています。インテリアに合わせて好みのものを選んでみて。
『電飾』3,500円~
日常を華やかに彩ってくれるステンドグラス製のランプシェードも。さまざまなサイズやデザインがそろい、選ぶ時間も楽しめます。電球を入れてランプとして使うのはもちろん、インテリアとして1つ置いておくだけで、部屋を映画の世界観のようなレトロな雰囲気で包んでくれます。
手仕事で細部までしっかりと作り込まれた美しさに、思わず時間を忘れて見入ってしまいそう。
・時間の経過を楽しむトラベルグッズ
『トランクケース』4,000円~
近年トレンドにもなっているアンティークな雰囲気のトランクケース。新品ではなく古道具だからこそ感じられる経年劣化が、革の表情や色合いをより味わい深いものにしています。これを持って出かければ、より心躍る時間が過ごせそう。マルシェイベントの際に商品を陳列するために使う人もいるんだとか。
『ボストンバッグ』4,000円~
上品なトラッドスタイルに合わせたい『ボストンバッグ』。もとは医療用バッグなので、しっかりとした作りが魅力的です。こちらも経年劣化とともに革に深みが増し、より愛着をもって手入れができそう。旅行など荷物が多い時はもちろん、小さいサイズなら普段使いもしやすいのがうれしいですね。
・思わず集めたくなる個性豊かなアイテム
『コーヒーミル』1,500円~
使用感や木の風合いが良い味を出している『コーヒーミル』。金属の絶妙な質感や、地球儀を埋め込んだデザインなど、新品には出せないレトロな雰囲気が魅力的です。インテリアとして1ついかがですか?
『置き物』2,800円~
古道具のほか、雑貨店から仕入れた小物も扱っている同店。アニマルモチーフの『置き物』は、まるで折り紙のようなユニークな見た目と質感、手紙のようなペイントが目を引くアイテムです。
・味のある唯一無二の家具も
『イス』5,000円~
1人掛けの丸イスは、ナチュラルなウッドテイストが魅力です。市場から仕入れ、実用できるように修繕を加えているものもあるそう。古道具を丁寧に扱う同店ならではのサービスですね。それぞれ木目の表情や色合い、使われている素材が異なるので、お気に入りを見つけてみて。
『ミリタリーボックス』3,500円~
軍隊で実際に使われていた貴重なアイテムが店頭に並ぶことも。上からカラーリングが施されて市場に出回っていますが、やすりを掛けると当時の文字が浮かび上がってきます。キャンプギアを収納したり、アウトドアチェアとして利用したりと、アイデア次第でさまざまな使い方ができる優れものです。
・期間限定販売のアクセサリーも要チェック
『アクセサリー各種』1,500円~
ハンドメイド作家の委託販売コーナーも設置。オーナーがプライベートで購入し、身に付けていたアクセサリーがお客さんから好評で、商品としても仕入れることになったそう。古道具となじむエスニックでビビッドなデザインは、1つ付けるだけで主役級に。2023年3月までの期間限定販売を予定しているそうなので、気になったら早めにチェックして。
『棚』4,500円~
アクセサリーやメイク道具、通帳やハンコなど、ちょっとしたものを収納するのに活躍する棚。古民家に並んでいそうな、どこかなつかしい気持ちにさせてくれます。歴代の持ち主たちの人生に思いをはせるのもいいですね。
インテリアや家具、雑貨、アクセサリー、バッグなどさまざまな古道具が集う「SNTK.eternite」。オーナーの“古道具愛”を感じるラインアップは、見れば見るほど引き込まれる唯一無二の魅力があります。ぜひ訪れて、ここにしかない古道具や同じ趣味を共有できる友人との出会いを楽しんでみては?不定期でイベントにも出店しています。詳細は公式Instagramをチェックして。➡︎公式Instagramはこちら
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年12月2日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。