姫路市白浜に店を構える自然薯料理専門店「倭風酔(わふうすい)」。一番出汁の風味を生かしたとろろごはんやとろろ蕎麦をはじめ、長芋やつくね芋など、山芋の魅力を引き出した創作和食が楽しめる、県内でも珍しいお店です。素材本来の味を生かした優しい味わいと、季節感あふれる盛り付けが女性客から高い支持を集めています。ほっとできる和のひとときを求めて訪れてみては。
・自然薯料理専門店「倭風酔(わふうすい)」
姫路市白浜にある「倭風酔(わふうすい)」。県内では珍しい自然薯料理専門店です。自然薯を使ったとろろをはじめ、長芋やつくね芋による創意工夫にあふれた和風料理が楽しめる、女性に人気のお店です。
場所は、国道250号線沿いにある「MEGAドン・キホーテ 姫路白浜店」から北へ少し入ったところ。住宅街にひっそりと佇む朱色の建物を目印に訪れて。
暖簾(のれん)をくぐり、飛び石を渡りながら進むと、鹿おどしや杉玉が作り出す涼やかな和の空間が広がっています。
靴を脱いで上がると、店内には目の前にL字型に配されたカウンター席や、暖簾で区切られた半個室が二部屋あり、よりプライベートな空間で食事が楽しめます。
時期によっては混雑するため、来店の際は予約専用のLINE公式アカウントから事前の予約がおすすめです。倭風酔LINE公式アカウントは公式HPからチェックして。➡︎公式HPはこちら
・厳選素材から生まれる“店の味”
浜手で生まれ育った店主が山の幸・自然薯と出合ったのは、滋賀・草津の創作料理店で働いていたころのこと。その粘り、風味、滋養に富んだおいしさに衝撃を受け、さらに和洋中問わず幅広い料理にアレンジできる奥の深さに、すっかり魅了されたといいます。
当店では、宍粟市波賀町や栃木県那須町の生産者から、厳選した食材を直接仕入れています。化学調味料や添加物の使用はできる限り控え、体に優しい、自然な味わいを大切にしているそう。
ほかにも兵庫県産の「ヒノヒカリ」、地元・白浜で明治10年創業の老舗「小松屋」の味噌、佐用町平福にある「たつ乃しょう油」が手がける白醤油など、素材一つひとつを厳選しています。
店の味を決めるとも言われる「出汁」には、全国各地から選び抜いた素材を使用。利尻・羅臼・日高の昆布、枕崎の鰹節、熊本・牛深の鯖節やうるめなど、うま味を極めた素材を丁寧に合わせ、じっくりと出汁を引いています。
黄金色に透き通るその出汁は、一口含むと香り高く、上品な甘みと後味はスッキリとのどを通り抜けていきます。
・一番人気は“とろろづくし御膳”
『倭(とろろづくし御膳)』2,300円
御膳は定番9種と季節ごとに登場する1種の全10種を用意。中でも一番人気は、自慢のとろろを釜で炊いたご飯でいただく『倭(とろろづくし御膳)』。
とろろは、皮ごと丁寧にすりおろすことで、自然薯本来のうま味と栄養を余すことなく引き出しています。さらに、一番出汁で割ることで雑味がなく、スッキリとした味わいに。それでいて口に運べば、ほのかな甘みと風味がふわりと広がります。
御膳には、自然薯豆腐や自然薯短冊、マグロ山かけなど、創作メニューの数々が並び、目でも舌でも楽しませてくれます。自然派の食材や調味料にとことんこだわり、ドレッシングやソースまで手作り。素材本来の滋味深い味わいを堪能して。
・蕎麦も楽しめる夏の人気メニュー
『風(とろろそば御膳)』2,300円
毎年夏になると人気が高まるのが、自慢の自然薯をとろろごはんやそばの両方が味わえる御膳『風(ふう)』。ごはん、そば、山芋を使った一品料理が5品も付いた、贅沢な御膳です。
お米は、栄養価の高い胚芽を残した五分づき精米のものを使用しています。取材日の雑穀ご飯には、甘みのピークを迎えたスーパースイートコーンを使用。一口ごとに広がる自然な甘みが、ご飯の味わいを一層引き立てます。さらに、とろろを添えることで、まろやかさと深みが加わり、風味豊かな一杯に。
そばは、国産のそば粉を使い食べやすく仕上げた「二八そば」。シンプルにそばつゆにつけて食べるもよし、そばつゆにとろろを加えてもよし、はたまた全部ぶっかけにして食べるものよし!好みで卵や薬味、ワサビでアレンジを加えて♪
御膳に彩りを添える小鉢料理の数々にも注目です。中でも「自然薯豆腐」は、すりおろした山芋に葛粉を加えて蒸し、冷やして固めた一品。ほろほろと崩れる繊細な食感が魅力です。今の季節には、刻んだオクラが加えられ、涼やかで夏らしい味わいに仕上がっています。
さらに、自然薯の芽「むかご」は、ほんのり甘めの味噌和えに仕立ててあり、御膳の箸休めとしてもぴったり。優しい味わいが、全体のバランスを整えてくれます。
白身魚とつくね芋を練り上げてカラッと揚げた『タコと新生姜の揚げとろろ』は、タコのうま味と新生姜のさわやかな香りが、食欲をそそります。外はカリッと香ばしく、中はふんわりとろりとした食感で、思わず箸が進みます。
他にも、滋賀の名物「赤こんにゃく」を生姜醤油でさっぱりと仕上げるなど、滋賀の味が隠れているのも、楽しみの一つです。
・アレンジを利かせた一品料理も
『山芋で作ったコロッケ』305円
一品料理も豊富にそろっています。つくね芋を使ったコロッケは、そのおいしさに単品で追加注文する人もいるほどの人気メニューです。外はサクサク、中はほくほくねっとりで食感も楽しい一品。
『 山芋シューマイ』(1個)170円、(3個)510円
※昼は3個~、夜は4個~注文可
シュウマイは、一般的な豚肉とタマネギに加えてつくね芋を材料の50%も使っています。モチモチした食感と、タマネギのシャキッとした食感がアクセントに。
昼は御膳にプラスしてシェアしたり、夜は一品料理としてお酒のお供にしたり、お腹と相談しながらぜひ注文を。
ゆったりとした時間が流れる和の空間で、一品一品、丁寧に仕上げた料理でもてなしてくれる「倭風酔(わふうすい)」。店主は常にお客さんの声に耳を傾けながら、おいしさを追求し続けています。心も体も優しく満たされる、真心こもった自然薯料理を味わいに、白浜まで足を伸ばしてみては?
■詳細情報
■DATA
倭風酔(わふうすい)
- 所在地
- 兵庫県姫路市白浜町乙470-3
- 電話番号
- 070-9080-1944
- 営業時間
- ランチ/11:30~14:30(L.O.14:00)
ディナー/17:30~22:00(L.O.21:00) - 時期によっては混雑するため、来店の際は予約専用のLINE公式アカウントから事前の予約がおすすめです。倭風酔LINE公式アカウントは公式HPからチェックして。
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年7月31日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。