波賀インフォメーションセンター「HAGATOWN」の一角に、「HAGAKONIGIRI(ハガコニギリ)」がオープンしました。東京から移住してきた若き店主が、波賀のお米のおいしさを広めたいと始めたおにぎりのテイクアウト専門店です。注目は何度も通いたくなる個性豊かなラインナップ。普段よりリッチで中までぎっしり詰まった具材と、何個でも食べられる小ぶりのサイズが人気の秘密です。
・「HAGAKONIGIRI(ハガコニギリ)」
姫路から約70分車を走らせた宍粟市波賀町に、“わざわざ食べに行きたい”おにぎり専門店「HAGAKONIGIRI(ハガコニギリ)」があります。
場所は、波賀インフォメーションセンター「HAGATOWN」の一角。観光案内やアパレル・お酒の販売も行う交流の拠点となる複合施設の中にあります。
店を営むのは、「農や食を通じて地方創生に携わりたい」という志を持って、当時のパティシエという職を離れ東京から移住したという若き店主。
棚田の景色が有名な宍粟に魅力を感じ、「もっと多くの人に波賀のお米を知ってもらいたい」と、地元の情報を発信・交流するこの場所で2024年9月20日、おにぎり専門店をオープンさせました。
店内にはイートインスペースもあり、握りたてをその場で味わうこともできます。イスやテーブル、メニューが書かれた木札には、地元の檜を使っているそう。
店内の奥には、店舗のオリジナルグッズをはじめ、「HAGATOWN」が手がけた商品を扱うアパレルショップが展開されています。食事を楽しむだけでなく観光情報を集めたり、買い物を楽しむのもいいですね。居心地のいい空間で、思い思いの時間を過ごして。
・こだわり抜いた自慢のおにぎり
目指したのは、“いつもよりちょっとリッチで具が多め、最後の一口までおいしいおにぎり”。“KONIGIRI(小握り)”という店名の通り、小ぶりのサイズにしたのは、いろんな味を食べて欲しいという思いから。
現在の形になるまで、米や水の選定から炊き方、具材の組み合わせや海苔の大きさにいたるまで、地元の人の知恵や意見を汲み取りながら研究に研究を重ねたそう。
米は、波賀町谷地区で育ったコシヒカリの新米を使用しています。朝晩の寒暖差が激しい気候と、豊かな水源に恵まれた環境が、うま味・甘みの強い米を育みます。具材の塩味を調整しないとその甘みに負けてしまうほどだとか。
・一番人気は、麹香るサーモン
メニューは全部で7種類。王道の具材でありながら、思わず食べてみたくなる個性豊かな名前が並びます。
『塩麹サーモン』250円
一番人気は、『塩麹サーモン』。たっぷりの塩麹に漬けて一晩寝かせ、じっくり火を入れたサーモンは、ふっくら柔らかく風味豊か。波賀名産の実山椒(みざんしょう)の辛味と爽やかなレモンの皮の香りが食欲をそそります。
中までぎっしりと具が入っているのがポイント!具材、白米、具材が染み込んだお米のバランスが絶妙で、最後の一口まで飽きさせません。
・一手間、ふた手間加えたこだわりのメニュー
『薫製梅干』200円
『薫製梅干』は、紀州の南高梅を藁(わら)で燻(いぶ)すことで、酸味の角が取れまろやかな味わいに。梅干しが苦手な人ほど食べて欲しいおすすめの一品です。
『海老マヨ花山椒』250円
『海老マヨ花山椒』は、刻んだネギと青トウガラシを熱々の米油で濾(こ)した油で作った自家製豆乳マヨネーズが味の決め手。シャキシャキとしたネギと青トウガラシは食感のアクセントに、ピリリとした花山椒の香りが後から追いかけてきます。
『昆布アーモンド』230円
シンプルにして素材の持ち味を最大限に引き出したのが『昆布アーモンド』。昆布のうま味とアーモンドの香ばしさの組み合わせが絶妙!ローストしたアーモンドはあえて大きさをバラバラにすることで、食感にリズムを生んでいます。
・新商品や自家製のお出汁も
『ミートボール』230円
子どもにも楽しんでもらいたいと考案されたのが新商品の『ミートボール』。塩で味を整えてローズマリーを加えた豚挽肉を揚げ焼きにしたミートボールが主役。大人も子どもも大好きな甘めの照り焼きソースがご飯に染み込んで、もうたまりません!
『お供出汁』160円
体をほっこり温めてくれる『お供出汁』も販売しています。毎朝、鰹と昆布、シイタケから丁寧に取る出汁は、おにぎりのお供にピッタリ。一口飲めば、冷えた体に染み渡ります。
好きなおにぎり2個と『お供出汁』で600円のお得なセットもあるのでぜひお試しを。
自宅や観光先で楽しみたいなら、もちろんテイクアウトも可能です。巾着のようなビジュアルが何ともかわいらしい袋に入れてもらえますよ。
テイクアウト用のおにぎりは一度水分を落ち着かせてから海苔を巻くなど、冷めてもおいしさが続くように工夫がされています。
今年店主が田植えから取り組んだという自作の新米で握ったおにぎりが、期間限定で店頭に並ぶ予定だとか。次々と新しい風を吹かす宍粟のニュースポットから目が離せません!
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年12月20日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。