姫路市船津町の自宅工房で焼き菓子のお店を営む「焼き菓子akari(あかり)」。灯りのように、心の中を照らし温めてくれるような優しいお菓子を、月に2回だけ販売しています。営業日以外でもなるべく個別にオーダーを受け入れ、バースデーケーキやクッキー缶といった受注販売も行っています。日々に寄り添う素朴な焼き菓子を、大切な人と何気ない日常の中で味わう“ちょっとした贅沢”を楽しんでみませんか？
・「焼き菓子akari(あかり)」
播但連絡道路船津ICを降りて車を走らせることおよそ3分。のどかな景観が広がる姫路市船津町の一角に、ネイビーの壁と木製の扉が目を引くおしゃれなお店があります。お店の名前は「焼き菓子akari」。2023年5月にオープンし、平日と土日のどちらか一日の月2回だけ営業する焼き菓子専門店です。
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昔、お菓子に心を救われたという自身の経験から抱くようになった、「自分もだれかの心を温めるようなお菓子を届けたい」との思いが店名の由来。暗闇でポツンと光る灯りのように、食べると心がほっこり温かくなるような、優しく滋味深い焼き菓子を目指しています。
お菓子教室には通っていたと言えども、基本は独学というから驚きです。「私の“好き”をそのまま形にした焼き菓子を、おいしいと感じていただけるようなお客様と出会えたらうれしい」と語る控えめな店主の人柄が、一つひとつのお菓子ににじみ出ています。
自宅と同じ屋根の下、敷地内に構えた10畳の空間が販売スペース。営業日には、マフィンを含むケーキ類が6～8種類とクッキーなどの焼き菓子が10種類ほど並びます。
このほか、バースデーケーキやクッキー缶といったオーダー商品は、営業日以外でも受注することも。詰め合わせやホールケーキなど、予算やリクエストに細かく応じてくれるので、まずは公式InstagramのDMから相談してみて。オーダー商品はどれも10日～2週間前までの予約が必要。予約状況などにより、希望日に注文を受けられない場合があるので、問い合わせはお早めに。
ショーケースの中には朝焼きのマフィンとスコーンや、旬の素材を使ったタルトやチーズケーキなどのケーキ類がそろいます。何が並ぶかはその日のお楽しみです♪
・北海道産小麦とバターが香る焼き菓子
『レモンショートブレッド』200円
同店の焼き菓子は、北海道産の小麦粉やバター、姫路市産のこだわり卵「夢美人」など、店主が選び抜いた厳選素材を使用しています。一つひとつに派手さはないものの、一度食べるとなぜか自然と手が伸びてしまうような素朴なおいしさが魅力。口の中でじんわりと広がる奥深い味わいが、多くのお客さんの心を魅了しています。
中でもちょっぴり珍しく人気を集めているのが『レモンショートブレッド』。国産レモンをアイシングと飾りに使った、レモン風味のクッキーです。サックリとした軽妙な食感とアイシングの口溶けの良さが絶妙で、リピートしたくなるのも納得の一品です。
『フロランタン(2枚入り)』220円
フランス菓子の王道・フロランタンも人気の焼き菓子。クッキー生地の上にキャラメルでコーティングしたアーモンドスライスをのせて焼き上げたもので、店舗によってクッキーとアーモンドの比率や焼き加減、甘さなどが違い、その店の“らしさ”が試されます。
同店のものは、キャラメルアーモンドの層が厚めでありながらもねっとりしすぎておらず、カリッと軽い食感が特徴。甘さの中にバターの香りやアーモンドの風味がしっかりと残る味わいのバランスの良さも魅力で、クセになること間違いなしです。
『きび砂糖のフィナンシェ』(1個)250円
フィナンシェには、コクのある甘みを持つきび砂糖と香り豊かな発酵バターを使っています。均一に焼き色が付いて美しい楕円型のフィナンシェは、外は香ばしく中はしっとり。食べた瞬間、食感・香り・味わいからリッチさが伝わってきます。詰め合わせをオーダーするなら、必ず入れたいおすすめの一品です。
『塩キャラメルパウンドケーキ』(1個)300円、『きび砂糖のパウンドケーキ』(1個)280円
「夢美人」のコク深さやバターの風味が豊かな同店のパウンドケーキは、「きび砂糖」と「塩キャラメル」の2種類がラインアップ。どちらも驚くほどしっとりとしているので、ひとたび食べればパウンドケーキの概念が覆されるかも。
特に『塩キャラメルパウンドケーキ』は塩キャラメルから手作りしていて、甘じょっぱさが絶妙。きび砂糖とフランスの海塩「ゲランドの塩」を使った自家製塩キャラメルのとろけるような食味に、思わず夢中になってしまいますよ♪そのおいしさを知り尽くし、一度に5個以上も買うコアなファンもいるというほどの人気ぶりです。
・食べ応え抜群のケーキやマフィンも
『チーズケーキ』500円
ショーケースに並ぶケーキの中でもずば抜けて人気なのが『チーズケーキ』。季節によっては旬のフルーツを加えてアレンジをすることもあるそうですが、やっぱり定番のシンプルなものが一番人気なんだそう。
クリームチーズと生クリーム、さらにはサワークリームを使う、チーズケーキの中でも特にリッチと言われる“ニューヨークスタイル”のレシピを採用しています。濃密でありながらも口溶けの良さにこだわり、配合や焼き加減を調整。底には全粒粉ビスケットがぎっしり敷き詰められていて、チーズ層と一緒に口に運べばクリーミーさが一層引き立ちます。
『いちじくのタルト』490円 ※季節限定
イチジクが採れる秋は、地元産のイチジクを使ったタルトも時折登場します。完熟のイチジクで表面を覆い尽くすほどびっしり敷き詰めているので、どこを食べても“口福感”たっぷり♪焼き込むことで果肉の糖度が高まるだけでなく、食感もとろりとやわらかくなり、フレッシュなものとは違ったおいしさが味わえます。
『バナナチョコチップマフィン』(1個)400円
小腹が空いたときにパクッと食べられるマフィンは、ボリューム満点！手に持つとずっしりと重く、中をのぞかなくても具の多さが伝わってきます。秋には栗を使った『栗のマフィン』(470円)など、季節限定の商品もその時々で登場するのでお見逃しなく。
子どもに人気の『バナナチョコチップマフィン』は、チョコよりバナナの味が勝るフルーティーな味わい。生地に完熟バナナをたっぷり使っていることが一口で感じられるはずです。
・完全予約制の『クッキー缶』は名入れOK！
『クッキー缶』2,850円 ※2週間前までに要予約
ギフトとしてよく選ばれている『クッキー缶』は大切な人に贈りたい一品。缶の中には9種類のクッキーが隙間なく入っていて、開けた瞬間に「うわぁ、きれい！」と思わず歓声が漏れてしまいそう。
中央の「プレーンクッキー」はなんと名入れも可能！赤ちゃんの名前を入れてもらい、出産祝いとしてプレゼントするお客さんもいるそう。世界に一つだけのクッキー缶は、手土産やギフトにぴったりです。
大切な人と何の変哲もない日常を過ごすことの尊さ、そしてその中で味わう“ちょっとした贅沢感”を教えてくれる「焼き菓子akari」のお菓子たち。日々に寄り添う素朴な焼き菓子を、家族や恋人と分け合い小さな幸せを感じてみては。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年10月1日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
