2024年6月現在、日本国内に847店舗(2024年5月末日時点)、海外に約400店舗も展開する「丸亀製麺」。実は、兵庫県加古川市にある第1号店「丸亀製麺加古川店」から始まり、今も勢いが落ちることなく全国へと展開し続けています。讃岐うどん一筋で世界進出を果たし、今やグローバルな同社の創業秘話や気になるおいしさの秘密、そして“夏の推し麺”を独自でリサーチ!加古川本店にしかない見どころポイントにも注目して♪
・「丸亀製麺 加古川店」
今やショッピングモールのフードコートや県道・国道沿い、駅前など、身近な場所で見かけるようになった同社。2024年6月時点で日本国内に847店舗(2024年5月末日時点)、海外にも約400店舗展開するなど、人気は国内だけにとどまらない「丸亀製麺」。
その創業店が、兵庫県加古川市にあります。場所は加古川市役所から歩いて6分ほどのところ。数ある店舗の中でも、ここ「加古川店」には“創業店だけの見どころポイント”があり、多くの“丸亀ファン”が遠方からも足を運びます。
まずは入口の「丸亀製麺 創業店」という文字が書かれた入口に注目を。この看板は創業した2000年から変わらず大切に残されていて、今では良きフォトスポットとなっています。
店内のほとんどをテーブル席が占め、席の間隔もゆとりを持って配された同店は、小さな子どもを連れたファミリー層からも愛されています。
昼夜問わずお客さんでにぎわい活気がみなぎる雰囲気は、創業当初から現在に至るまで変わらず、人気の高さを物語っています。
創業者の粟田社長が「丸亀製麺」を開業したのは、父親の故郷である香川県丸亀市でうどん店の行列を見たことがきっかけ。
「“一杯のうどん”を求めてたくさんのお客さんが訪れ、食べた人がにっこり笑顔になる」そんな光景に衝撃を受け、自らも職人のもとで修行をし、加古川から讃岐うどん専門店を広げていきました。
セルフスタイルで提供することで、本格的な讃岐うどんのおいしさをリーズナブルな価格でスピーディーに届けられるのが「丸亀製麺」の強み。
国内800店舗以上展開していますが、粉・塩・水のみで作る”店内製麺”がモットー。お客さんの目の前で製麺するスタイルも、讃岐うどんの本場・香川県にならっています。
創業当時に使用していた器を飾っていたり、カウンター席の正面の壁一面に年表が書かれていたりと、所々に創業店を思わせる昔懐かしい展示が。「加古川店」にしかないので、ぜひ写真にも収めて♪
・“打ち立て・生”がおいしさの秘密
2025年11月で創業25周年を迎える同社のうどん。そのおいしさの秘密は約25年間貫き通している“打ち立て・生”というこだわりに隠されています。国内にある全店舗に、うどんを粉から製麺する“麺職人”が常駐し、店内にある製麺所で一日中麺を打ち続けています。
一枚の生地から並6~7人前分ほどしか作れないくらい、少量ずつ丁寧に打つのもポイント。“最高の一杯”のために、手間暇を惜しまず思いを込めて作ります。
同社のうどんの材料は、国産小麦粉・塩・水のみと極めてシンプル。だからこそちょっとした違いで風味も食感もガラリと変わるのがうどんのおもしろさでもあります。
“丸亀製麺の麺”の配合から生地の扱い方まで、事細かに監修し、約1,600人(2024年6月時点)の麺職人とともに同店のうどんをおいしくすることに勤しむ麺職人・藤本さん。“麺匠”という称号を名乗ることが許される、ただ一人のうどんのエキスパートです。
うどんの製造工程は大きく分けて6つ。まずは粉をミキシングし、一次熟成をして生地を落ち着かせます。その後、プレスしてから再び二次熟成。2回の熟成を経た麺を機械で圧延(あつえん)し、均等にカットしたら完成です。
熟成だけでも半日以上かかる麺を生麺で、かつ一杯340円~提供できているのは創業者の熱い思いが受け継がれているからこそ。この苦労や手間を聞いてから食べる麺は、おいしさがひと味違います。
完成した麺を生かすも殺すも、次の「ゆで」の行程次第。切り出された麺を優しく釜に入れ、丁寧にゆがくことが要となります。
ゆがきたての麺を見たときに角張っていて、四方にくびれと透き通るような美しさがあるのがおいしい麺の証拠。ゆがいた麺を水で一度締めてストックしておくことで、“生麺のおいしさ”と“セルフ店のスピード感”を両立させています。
・看板メニューは『釜揚げうどん』
『釜揚げうどん(並)』340円
『釜揚げうどん』が「丸亀製麺」の代名詞。これを食べずには、“丸亀のうどん”を語ることはできません。打ちたての自家製麺を大釜でゆがき、水で締めずに釜湯ごと木桶にイン。
お好みで薬味カウンターから天かすやショウガ、ネギを取ってきて、自分流のアレンジを楽しむ通な人も少なくありません。
舌がびっくりするほど熱々の麺をつゆにくぐらせて食べると、もっちりとした白玉のような食感と麺が持つ風味やほのかな塩味が感じられます。
「食べている間に冷めてしまうのが悩み…」という人も、お湯の温度が高い『釜揚げうどん』なら大丈夫!最初から最後の一口まで、ハフハフしながら堪能して。
・“2024 夏の推し麺”はコレ!
『鬼おろし肉ぶっかけうどん(並)』840円
※2024年6月11日(火)~9月上旬ごろ限定。提供は一部店舗のみ。
14種類の定番うどんのほか、その時々で期間限定メニューも登場します。毎年夏になると登場するのが、『鬼おろし肉ぶっかけうどん』。今年も6月中旬~9月上旬ごろまでの約2カ月半の間、加古川本店を含む一部店舗で販売しています。
人気の『冷やしぶっかけうどん』の上に、甘辛い牛肉と粗く擦りおろした大根おろしを盛り付け、仕上げに特製ポン酢を回しかけたこのメニューは、食欲が落ちがちな夏でもサッパリと食べられる一品。注文を受けてから、一人前ずつ目の前で焼き上げてくれるライブ感もたまりません。
『とろ玉うどん(並)』590円
定番メニューの中から店主が選んだ“夏の推し麺”は、ずばり『とろ玉うどん』。上品な出汁、濃厚な温泉卵、たっぷりのとろろが織りなすハーモニーが疲れた胃腸を優しく包み込みます。
ワサビを添えるのもGOOD!黄身をしっかり絡めて召し上がれ♪
・うどんのお供に揚げたて天ぷらがマスト!天丼アレンジも
セルフ形式のうどん専門店の楽しみといえば「揚げたて天ぷら」という人も多いのでは?「加古川店」では常時8~10種類ほどの天ぷらをスタンバイしています。
“うどんに合う天ぷら”を追求し、天ぷら粉はオリジナルのものを使用するこだわりぶり。また、コクを持たせつつも後味が重くならないように仕上げるため、揚げ油も独自でブレンドするなど、とことん創意工夫されています。
『かしわ天』190円
天ぷらの人気No.1は『かしわ天』。鶏むね肉を使っているとは思えないほどジューシで肉厚!お肉を漬け込むしょう油べースの特製ダレは、系列の人気焼き鳥店「とりどーる」が使い続けている秘伝のタレを使用しているそう。
そのまま食べてももちろん、ちょっぴり甘めの「オリジナルだしソース」をかけて食べても絶品です。
『野菜かき揚げ』180円
高さ3cmは裕にある極厚『野菜かき揚げ』もファンの多い一品。タマネギ・ニンジン・サツマイモ・ネギといった4種の野菜を衣にくぐらせ、空洞を作るように少しずつ油の中に投入するのが、サックリと軽めに仕上げる秘訣だそう。うどんつゆとも天つゆとも相性抜群で、圧倒的なボリュームを忘れてペロリと平らげてしまえます。
『白ごはん』140円、『野菜かき揚げ』180円、『えび天』190円、『半熟たまご天』130円
好きな天ぷらを『白ごはん』と一緒に購入して、「オリジナル天丼」を作るのもおすすめ!特製天丼のタレは薬味コーナーにあるので、思う存分たっぷりかけて好みの味付けを完成させて。
数ある天ぷらメニューの中でも、『半熟たまご天』は天丼に欠かせない存在。パカッと半分に割ると中から黄身がとろ~りと出てきて、甘辛い天丼のタレをしっかりキャッチ!売り切れていることも多々あるので、見かけたら必ずゲットして♪
・うどんや天ぷらは持ち帰りOK!『丸亀うどん弁当』も販売
『2種の天ぷらとおかずの定番うどん弁当』470円
「丸亀製麺のうどんを自宅でも気軽に味わいたい」というお客さんの声と、店内飲食が忍ばれたコロナ禍を契機に、うどんのテイクアウトがスタート!
「家族分持ち帰ってもかさばらないよう、コンパクトな持ち帰りメニューを」という社長の一声で、打ちたてうどんと天ぷらとおかずが入った『丸亀うどん弁当』が誕生しました。
『えび天と定番おかずのうどん弁当』590円
人気の『えび天』と『野菜のかき揚げ』が入った『えび天と定番おかずのうどん弁当』は、ちょっぴり贅沢したい日にいかが?卵焼きやきんぴらごぼう、『ちくわ磯辺天』などが入ったボリューム満点のお弁当です。
日本国内に約840店舗、海外に約400店舗を展開する「丸亀製麺」。創業から変わらぬコシと職人たちの熱い思いを、丸亀の元祖「丸亀製麺加古川店」で味わってみては。➡︎全国の店舗情報はこちら
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年6月13日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。