2024年3月12日、おむすび専門店「淡路島おむすび結結(ゆゆ)」が南あわじ市にオープン!かつてはたくさんの人でにぎわっていた「福良(ふくら)商店街」を“おむすび”で活気づけたいと、神奈川から移住してきた母と娘が開いたアットホームなお店です。お米から具材、調味料まで、すべて「淡路島産」にこだわり、店主が一つずつ心を込めておむすびを握ります。握りたてが味わえるイートインもぜひ利用してみて♪
・おむすび専門店「淡路島おむすび結結(ゆゆ)」
淡路島最南端の市・南あわじ市にある「福良(ふくら)商店街」。その一角に2024年3月12日、おむすび専門店「淡路島おむすび結結(ゆゆ)」がオープンしました。
同店を営むのは、神奈川から移住してきた母娘。都会暮らしに疲れていたときにリフレッシュのため、友人が住む南あわじ市を訪れたのがこの地を知るきっかけになったそう。この町の雰囲気や地元住民の温かさ、豊かな自然などに魅了されたのだとか。そして移住3年目となる2024年春に、おむすび専門店を開業しました。
同店のおむすびは、お米から具材、調味料まですべてが「淡路島産」。お米は淡路島産「ヒノヒカリ」、卵は「北坂養鶏場」の純国産卵、塩は「自凝雫塩(おのころしずくしお)」など、島素材をふんだんに使用した“淡路島おむすび”が自慢です。
ラインアップは約12~15種類と豊富ですが、早い日は昼ごろに完売してしまうほどの人気ぶり。来店の予定が決まっている場合は、前日までに公式InstagramのDMから取り置きしておくと安心です。お目当てのおむすびがその場に並んでいなくても、ご飯さえあればその場で店主に握ってもらえるので気軽に声かけを。➡︎公式Instagramはこちら
握り方や塩加減、具の組み合わせなど、何度も試行錯誤を重ねた末、手のひらの上で3回ほど握る“3握り”にたどり付いたそう。ポイントは握りすぎないこと。そうすることで、今にもくずれてしまいそうなほどのふわっとした仕上がりと、口の中で米粒がほどけるような優しい食感になるんだとか。店主の手にかかれば“空気”すらおむすびの具の一種となり、空気を含んだやわらかい口当たりに、ほっこりと心が和みます。
おむすびの要となるご飯は、前日に研(と)いでから一晩寝かし、さらにガス釜を使って高温で炊き上げるのがこだわり。お米のおいしさの源となるαデンプンを引き出すことで、ほどよい粘りと甘みのある味わいを生み出します。また、炊くときにお酒をほんの少し加えるのも風味豊かに炊き上げるコツなんだとか。“お客さんに見えない部分へのこだわり”こそが、同店のおむすびのおいしさの秘訣なのかもしれませんね。
おむすびはテイクアウトはもちろん、イートインも可能。カウンター4席のほか、カウンターの後ろにある小上がりの和室でもゆっくりと過ごせます。
土壁に漆喰(しっくい)を塗ったり、造作のカウンターをニスでコーディングしたりと、大工さんに教えてもらいながらできるところは店主自らがDIY。田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような温かみがどこからともなく感じられ、居心地抜群です。
・人気のおむすびTOP3
第3位『マス』250円
じゃのひれアウトドアリゾートで養殖されている「ニジマス」を、自家製白だしやお酒で蒸し焼きにした自家製のマスフレークを忍ばせたおむすび。骨抜きやほぐす作業もすべて店主が行うこだわりぶりを聞いてから味わうと、おいしさもひとしおです。おむすびとマスの塩味のバランスが絶妙で、一口食べると止まらなくなります。
シンプルな『マス』のほか、自家製のマヨネーズと合えた『マスマヨ』(250円)もあります。
第2位『玉ねぎ味噌』200円
炒めた淡路島産タマネギを味噌に絡めた『玉ねぎ味噌』は、タマネギの甘さと味噌のコクがベストマッチ!しっかり炒められたタマネギは、食感も味わいも完熟フルーツのよう。ふわっと優しいご飯との相性も良く、口に入れてもしっかりとまとまりが感じられます。
第1位『牛しぐれ卵黄』250円 ※店内限定
栄えある人気No.1は『牛しぐれ』。イートインでは、牛しぐれの上に卵黄をのせた贅沢なおむすびを味わえる特権も。どちらも主役は甘辛く味付けた淡路牛で、肉は歯がいらないほどにやわらかく、味もしっかり浸み込んでいて、口に運ぶ手が止まらなくなること間違いなしです。
「北坂養鶏場」が育てる卵の中でも、ずば抜けて黄身が濃厚な「もみじ」を使用するのもポイント。牛肉のうま味やしぐれ煮の味付けに負けないほどに黄身の味わいが濃く、口当たりもとろ~りリッチな口当たりが楽しめます。
・お好きなおむすびを豚汁や卵焼きと♪
『おむすび定食』おむすび代+450円
お好きなおむすびにプラス450円で豚汁・卵焼き・漬物が付く『おむすび定食』は、時間帯問わずオーダー可能。おむすびは1個でも2個でも、多いときは5個でも!自分のお腹や気分と相談して選ぶことができます。小食な人やお腹があまり空いていないときには『おむすびセット(卵焼き・漬物付き)』(おむすび代+250円)を。どちらもテイクアウトOKなので、満席のときは近くの公園でピクニックを楽しむのもすてきです。
取材日は、『のり佃煮』と『梅ちりめん』をチョイス。どちらも淡路島産の素材を使っていることは言わずもがな。さらに『のり佃煮』は、生砂糖を使用するなど体に優しい調味料を使用しています。自然な甘みが海苔の香りを引き立て、一口食べただけでも潮風を感じる味わい。中にも佃煮がたんまり入っているので、最後まで堪能できます。
『梅ちりめん』は、ちりめんじゃこの混ぜご飯の中に、たたいた梅干しが包まれています。ちりめんじゃこそのものの塩味は控えめですが、梅干しが合わさることでぐっとうま味がアップ!日本の食卓に欠かせない“ちりめんじゃこ”と“梅干し”を一度に味わえるとあって、和食好きのお客さんの心をがっちりつかんでいます。
卵焼きは、自家製白だしを利かせて上品な味わいに。漬物は、浅漬けやぬか漬けなどがローテーションで2種類出されます。取材日は「キャベツの浅漬け」と「赤カブのぬか漬け」。どちらもシャキッ!ポリッ!という軽やかな音を立てるほど新鮮。おむすびでは“淡路島産のおいしさ”を、漬物や豚汁といった付け合わせでは“旬のおいしさ”を逃しません。
豚汁は、淡路島のブランド豚「えびすもち豚」の豚バラ肉をふんだんに使用しているので出汁いらず。タマネギやダイコン、ニンジンといった根菜のほか、油揚げやこんにゃくなども入っていて具だくさんです。
味噌は洲本市にある「かわばたみそ」の無添加味噌を使用。そこに自家製のショウガ麹(こうじ)を加えるのが“おむすび結結流”です。ほんのり香るショウガの香りと味噌の風味がやみつきに。どこを食べても具がゴロゴロと入っていて、食べ応え抜群!ファンが多いのも納得です。
『藍茶(カップ)』(単品)150円、(セット)セット代金+100円
お腹が満たされたら、淡路市にある藍染め発酵ビレッジ「おのころ藍」が手がけた藍の茎茶『藍茶』に癒やされて♪ノンカフェインなので子どもや妊婦さんなど、カフェインを控えている人も楽しめます。
“藍”と聞くと、真っ先に思いつくのが藍染め。ですが、古来から薬用植物として親しまれてきた歴史もあるそう。さらに、この『藍茶』に使っている淡路島産の「おのころ藍」は、農薬や化学肥料を使っていないので、より安心していただけそうですね。味わいは番茶のような香ばしい一面もありつつ、香りがスモーキーで、ほっと心が落ち着きます。
「島外の人はもちろん、地元に住んでいる人にも淡路の食材のおいしさを伝えたい」との思いで、淡路素材にとことんこだわった同店のおむすび。ここまでの熱意をおむすびに込めてを握れるのは、一つに店主が移住者で、この島の魅力を“当たり前”と思わずに敏感にキャッチできたからかもしれませんね。
生産者と食べる人、島内と島外の人と人とをつなぐ「淡路島おむすび結結」。愛情たっぷりのおむすびで、“島の恵み”を満喫してみては。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年5月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。