播磨エリアではここ数年で続々とクラフトビールのブルワリー(醸造所)がオープン。香りや味わいの幅が広く個性が全く違うので、飲み比べしながら楽しむことでよりそれぞれの特徴が際立ちます。今回は駅から歩いて行けるブルーパブを紹介!とりあえず、ではない“こだわりの生”を味わって♪
1.姫路鳩屋麦酒<姫路市>
戦後の復興間もない姫路で生まれたかまぼこ屋「ハトヤ」が手がけたクラフトビールを味わえる「姫路鳩屋麦酒(ヒメジハトヤビール)」。
JR姫路駅すぐのグランフェスタに2023年6月、タップバーがオープン。自慢のかまぼこと一緒にクラフトビールを味わえる唯一無二の空間は、地元住民や観光客たちの憩いの場になっています。
『PALE ALE』(M)770円、(L)990円、(瓶ビール)660円
イチオシの『PALE ALE(ペール・エール)』は、グレープフルーツや白ブドウなどの爽やかなアロマとほどよい苦味が特徴。スッキリ軽い味わいで、ほのかに柑橘系の余韻が残ります。
「ハトヤ」の看板商品『ハトミン』(ミンチふらい・380円)と相性抜群です♪
『姫SAISON』『姫路WHITE』『殿GINGER』
各750円
地元を愛する「ハトヤ」らしく、姫路から着想を得たクラフトビールも。
姫路城に嫁いだ千姫をモチーフにした『姫SAISON(ヒメ・セゾン)』、白く美しい姫路城をイメージした『姫路WHITE(ヒメジ・ホワイト)』、姫路名物・姫路おでんに欠かせない生姜醤油をイメージした『殿GINGER(トノ・ジンジャー)』の3種がスタンバイしています。
姫路の思い出とともにじっくり味わってみては?➡︎「ハトヤ」特設サイトはこちら
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2.イーグレブルワリー<姫路市>
JR英賀保駅近くの住宅街に佇む黒色の外観が目印の「イーグレブルワリー」。
バーテンダーとして25年にわたりお酒に携わってきたオーナー・池内さんが「自らの求める理想のビールを作りたい」と2022年7月に姫路初となるクラフトビール醸造所をオープンさせました。
大きな1枚板のカウンターが印象的な店内は温かみのある落ち着いた雰囲気で、まるでバーのようにゆったりとした時間を過ごせます。
『Magic Hour』(M)880円、(L)1,100円、(LL)1,320円、(缶)660円
ブラッドオレンジとオレンジを使い、朝焼けや夕焼けの空を表現した『Magic Hour(マジックアワー)』は、普段あまりビールを飲まない人や女性に試してほしい一杯。果汁をたっぷり含んでいるのでみずみずしくジューシーな味わいが楽しめ、これがクラフトビール!?と驚くこと間違いなしです。
『White Harmony(ホワイトハーモニー)』『Egret IPA(イーグレIPA)』『Magic Hour(マジックアワー)』『Rainbow Shot(レインボーショット)』各660円
池内さんの手がけるビールのテーマは“キレイなビール”。「苦くて喉越しだけを楽しむものというイメージを払拭したい」という言葉の通り、それぞれ香り豊かで華やかな味わいが特徴です。
定番は個性のあふれる4種類。ビールに合わせて時間や空間を楽しんでみては?
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3.KOGANE(コガネ)<姫路市>
JR姫路駅から北へ約7分、姫路城のお膝元に位置する「KOGANE(コガネ)」。
現役建築士のオーナー・梶原さんが大手前通りの社会実験に携わったことをきっかけに、「地域に根付いたまちづくりがしたい」と一念発起。2023年にオリジナルクラフトビールを楽しめる醸造所をオープンさせました。
店内には社会実験の際に使用していた木材や家具を再利用。「まちづくりに関わった人たちの気持ちをつなぐ店でありたい」という梶原さんの思いが込められています。
『Lo-Fi Amber Ale』(1Pint)990円、(1/2Pint)720円
琥珀色の深く美しい色合いが印象的な『Lo-Fi Amber Ale(ローファイアンバーエール)』は、フルーティーなコーヒーの香りと甘み、麦芽の香ばしさが見事に調和した一杯。インパクトのある見た目や香りとは裏腹に、やわらかく包み込むような味わいです。
そのほかにも、店内では定番6種類と日替わりの限定ビールを楽しめます。
店内で味わえる定番6種類は、お土産にもぴったりの瓶ビールも用意。思わず頬が緩んでしまうような愛らしいデザインなので、パッケージで選ぶのもおすすめです。瓶ビールの売上の一部は大手前通りの清掃活動にも使われています。
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4.フリースピリッツブリューイング<姫路市>
JR姫路駅から徒歩約5分、アメリカンスタイルでホップを多く使用したIPAを中心に、地元で収穫される果実を使ったフルーツエールなどが楽しめる「フリースピリッツブリューイング」。
カリフォルニアでビール醸造を学んだ宮崎さんが「気軽に集まり、出来たてのビールが飲める場所をつくりたい」と2022年にオープンさせました。
1階が醸造所で、2階のレストランと屋上のビアガーデンでは豊富なドリンクやフードが味わえます。
『White Castle Ale』(M)750円、(L)1100円
一番人気の『White Castle Ale(ホワイトキャッスルエール)』は世界遺産の姫路城をイメージして、地元で収穫された柚子と山椒を使用したフルーツエール。
柚子の皮や果汁をふんだんに使うことで生まれる爽やかな酸味と、ほんのり利かせた山椒で奥行きのある味わいに。ジューシーで飲みやすい味わいなので、ビールが苦手な人にもおすすめ。
『California IPA』『White Castle Ale』『Fruity IPA(期間限定)』各680円
ホップの爽やかな香りとスッキリとした苦みが特徴のIPAのほか、季節ごとのフルーツなどを使用したシーズンビールやコラボビールなどの新作も随時醸造されています。
オシャレなラベルはビール好きな人への手土産にもピッタリ。個性豊かなビールを五感で楽しみながらじっくり味わって。
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5.マイルストーンブルーイング<加古川市>
JR東加古川駅を降りてすぐのマイクロブルワリー「マイルストーンブルーイング」。
定年退職を機に、クラフトビール造りを始めた店主の大西さんが岡山の醸造所で製造を学んだ後、2019年に設立。1階が醸造所で、2階のタップルームでは、7種類の自家製クラフトビールが味わえます。
『Milestone IPA』
(ハーフパイント)660円、(パイント)1,100円
フラッグシップビールの「Milestone IPA」は、麦の甘みとホップの豊かな香りが魅力。ホップを多く使用しているため、柑橘系の華やかな香りを鼻先でしっかりと感じられます。
こだわりの製法で苦みだけでなく、麦芽のうま味も残っていてクラフトビールが初めての人でも飲みやすい一杯です。
『MSBベルジャンホワイト』『MSB HAZY IPA』『Milestone IPA』各650円
コリアンダーシードのスパイシーかつ、爽やかで甘く優しい香りが特徴の『MSBベルジャンホワイト』や、スッキリとジューシーな飲み口の『MSB HAZY IPA』など、こだわりの自家醸造ビールのほか、季節限定ビールなども常時スタンバイ。
オンラインショップでも販売されているので、自宅でも気軽に味わってみては?
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6.Brew Pub Blanca(ブルーパブ ブランカ)<加古川市>
JR加古川駅から徒歩約6分の「Brew Pub Blanca(ブルーパブ ブランカ)」では、加古川の水を仕込み水として使用した自家醸造ビールや世界各国のビールが楽しめます。
元々、重工メーカーでエンジニアをしていた小野さんが出張先のロシアでクラフトビールに出合ったことをきっかけに、独学でビール醸造を学ぶことに。
神戸市内でブリューパブの立ち上げに参画した後、2018年に同店をオープンさせました。
『ステイゴールドIPA』
(スモール)700円、(パイント)900円
黄金色に輝く定番エール『ステイゴールド IPA』は、苦みと甘みのバランスが良く、ほんのりスパイシーな風味が魅力。アマリロホップとカスケードホップが織りなす柑橘系の爽やかな香りと程よい苦みが絶妙で、クセになる味わい。
店舗にあるオシャレなビールタップは手先が器用な店主・小野さんの手作り。
また、雰囲気のある照明がムーディーな店内では、定番のエールビールから柚子やオレンジピールなどを使ったフルーティーなビールまで、常時約9種類が楽しめます。
オシャレな空間と店主こだわりのクラフトビールを味わいに店舗に訪れて♪
■DATA
Brew Pub Blanca(ブルーパブ ブランカ)
- 所在地
- 兵庫県加古川市加古川町寺家町36-7
- 電話番号
- 079-441-7313
- 営業時間
- 木・金曜日/18:00~22:30
土・日曜日/15:00~22:30(日曜日は21:00まで)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年6月1日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。