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2023.7.22
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【姫路】「うなぎ七輪亭」皮はパリッと身はふっくら♪うなぎの『極上しら焼き』で感動体験を

姫路市城見町にある「うなぎ七輪亭」は、元フレンチシェフが手がけるうなぎ屋。素材選びにも下処理にも妥協を許さず、炭窯で丁寧に焼き上げるうなぎが自慢です。皮はパリッと、身はふっくら、口いっぱいに広がる濃厚な味わいに舌鼓を打つこと間違いなし。フレンチの技法を生かした繊細な料理の数々にも注目です。

・フレンチを融合させたうなぎ屋「うなぎ七輪亭」

JR京口駅から東へ歩いて約8分、国道312号沿いに店を構える「うなぎ七輪亭」。約20年間フレンチシェフとして活躍してきた店主が手がけるうなぎ屋です。もとは約40年にわたり地元で愛され、惜しまれつつ閉店した、店主の父の焼き鳥屋「七輪亭」が原点。そこへ、炭窯で焼くうなぎとフレンチを組み合わせるという新たな息吹をもたらし、2022年12月に店を復活させました。

店内は、カウンターが5席、テーブルと座敷が2卓ずつ。古き良き時代の面影を残した、あたたかみのある空間です。カウンターに座ると、うなぎを捌いて焼き上げる工程を目の前で見ることができ、ライブ感満載。

店主が日本各地で食べ比べて厳選したうなぎは、愛知県西尾市一色町産。矢作川の天然水を利用して自然に近い環境で育てられ、ほどよい脂と適度に引き締まった上質な身が特徴です。そのおいしさを最大限に引き出すために欠かせないのが、丁寧な下処理。詳しくは企業秘密ですが、皮はパリッと、身はふっくらと仕上げるため、繊細な作業に手を抜くことはありません。

こだわりの窯で、炭をこまめに入れ替えながら絶妙な焼き加減を実現。店の奥まで広がる香ばしい匂いと、滝のように滴り落ちる脂のジュージューという音が食欲を掻き立てます。

うなぎに合うよう厳選した米は、長野県産の最高級「コシヒカリ」。薪から炭へと燃料を変えながらかまどで炊き上げることで、おこげの甘みが引き立ちます。


・素材にも製法にもこだわったうなぎの『極上しら焼き』

左から『極上しら焼き』6,000円、『うなぎ長焼き』5,500

店主がもっとも自信をもって提供するのが『極上しら焼き』。一口噛んだ瞬間、しっかり音が聞き取れるほどパリッとした皮の食感に驚きます。その直後に訪れるのが、ふっくら柔らかい身の濃厚なうま味。臭みは一切なく、うなぎが甘いということに改めて気付かされます。

厳選したうなぎ、丁寧な下処理、計算され尽くした焼き、そのすべてがそろっているからこそ味わえる究極の逸品はまさに感動の一言です。お好みで、山椒と昆布のパウダー、梅肉、黒岩塩を付けてご賞味あれ。

『うなぎ長焼き』は、パリッとした食感を損なわないよう、ハケで薄くタレを塗って焼くという工程を5回繰り返すこだわりぶりです。焼き立ての一番おいしい状態を逃さず味わって。

『しら焼き御膳(竹)』8,000

うなぎのしら焼きに、小鉢2品、肝吸い、ごはん、デザート、コーヒーが付いた『しら焼き御膳』は、同店の魅力が詰まった豪華な内容です。

取材日の小鉢は、スモークしたオイル、生クリーム、ビネガーで和えた「ポテトサラダ」と、うなぎからとったコンソメのジュレをかけた「とろ豆腐」。フレンチの技法を取り入れた、見た目にも美しい上品なメニューです。香ばしさとカリカリとした食感がやみつきになる「うなぎの骨せんべい」も添えられています。

デザートは、「プラムのコンポート」。甘酒とパッションフルーツの甘酸っぱいソースがサッパリとさせてくれます。真っ赤なリンゴの器もとってもキュート。コーヒー豆も、窯と炭で自家焙煎しているというから驚きです。豆本来の味を引き出した、喉越しスッキリの水出しコーヒーをじっくり堪能して。

・秘伝のタレで味わう『うな重』やおつまみメニューも

『うな重(竹)』6,000

シンプルにうなぎを味わえるのが『うな重』。焼き鳥屋時代から継ぎ足されてきたタレは、うなぎに合うようブラッシュアップ。あえて薄めに塗ってあるので、好みで別添えのタレや静岡県産のワサビを付けて頭まで丸ごと召し上がれ。

『ひつまぶし(竹)』7,000

女性に人気の『ひつまぶし』。昆布のパウダー、ハーブ、自家製あられ、あおさのりで味変を楽しんだ後は、緑茶を注いでいただきます。渋みが加わることで、より奥深い大人の味わいに。カツオでだしを取った栄養豊富な「肝吸い」を注いでもOKです。

セットの小鉢は、旬の食材を使用した日替わりメニュー。取材日の「うざく」は、シードルビネガーに漬けたミョウガの酸味とうなぎの脂が見事に調和され、キュウリの食感がアクセントになっています。醤油、みりん、塩など、調味料にもこだわる店主がもっとも得意とするのが酸味の使い方。料理に合わせ、数種類の酢やビネガーを使い分ける細かな技に注目です。

『おつまみセット』3,000

うなぎに合うよう取りそろえたワインや日本酒のアテにぴったりなのが『おつまみセット』。店主が腕を振るうフレンチ小鉢が4、5種類盛り付けられています。取材日は、「アジのエスカベッシュ」、「たま麩とうなぎのワタの梅みそ和え」、「もずくとこぼれ梅」、「うざく」。うなぎを1/3尾ほど使った、うなぎ屋ならではのおつまみです。

このほか、うなぎを一匹味わい尽くす『うなぎの贅沢コース』(10,000円)も。頭も内臓も尻尾も、それぞれの個性を生かしながら旬の食材を合わせて調理する特別なコースです。敬老の日のほか、母の日や父の日にごちそうすれば、きっと感謝の気持ちが伝わるはず。

うなぎとフレンチを融合させた新感覚の料理を楽しめる「うなぎ七輪亭」。おいしいうなぎでお客さんを喜ばせたいという店主の情熱が、一つひとつの料理から伝わってきます。頑張った日のご褒美や特別な記念日など、ちょっぴり贅沢したい時に奮発してみてはいかが?

■詳細情報

■DATA

うなぎ七輪亭

所在地
兵庫県姫路市城見町95
電話番号
079-289-2332
営業時間
11:00~14:00(L.O.13:30)
18:00~21:00(L.O.19:30)
※市場の状況によって仕入れ数に限りがあり、臨時休業や早めに閉店の可能性あり。来店前に電話で営業時間の確認を。

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年6月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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