山陽電鉄曽根駅の目の前に2018年8月にオープンした「ただの珈琲」。コーヒーを愛して止まないご主人の高い焙煎の技術と豆の知識がギュッと詰まったこちらのお店。おいしいコーヒーに地元の常連さんや遠方からくるコーヒー通に圧倒的に支持されています。豆のおいしさをここまで引き出すなんて、「ただの」珈琲屋じゃない!?
日曜のみ営業!地域に愛されるコーヒースタンド「ただの珈琲」
山陽曽根駅の北側、曽根天満宮参道入り口の脇にあるコーヒースタンド「ただの珈琲」。一見タバコ屋さんかと見すごしそうになりますが、カウンター上の看板には「COFFEE」の文字が。店先においてある「ただの珈琲」の看板が目印です。
日曜日だけの営業ですが、地元の常連さんや、お店のコーヒーを目当てにやってくるリピーターさんでにぎわいます。早朝の電車に乗るお客さんのためにオープンは6時。お昼過ぎなら比較的空いているので狙い目です。
お店の中にはコーヒーをゆっくり楽しめるスペースが。隣のBARや串カツ屋さんと共通で使用するスペースになっています。
もともとはテイクアウトのみでしたが、お客さんの要望に応えて、イートインスペースを併設。カウンターや内装、壁面アートもご主人の自作です。
豆の良さを引き出す焙煎で個性豊かなコーヒーのおいしさを
もともと移動販売の珈琲店をされていたご主人が、地元の人においしいコーヒーを飲んでもらいたいとの思いで、2018年8月にコーヒー豆の販売も兼ねてこのお店をオープン。
店に並ぶコーヒーは、すべてこだわりの自家焙煎です。コーヒーのおいしさは、豆自体のおいしさと焙煎の方法によって決まるそう。酸味があってフレッシュな豆なら浅煎りに、コクや苦みを出すなら深煎りに、など豆の持つ個性を生かすような焙煎にこだわっています。
こちらのコーヒーは、浅煎りされたピンクブルボン(コロンビア エスメラルダ)という種類。赤く澄んでいて、フルーティーでさわやかな香りがまるで紅茶のようです。淹(い)れたてを飲んでみると苦みがなく、砂糖を入れなくても甘みを感じます。鼻から抜けるフルーティな香りをぜひ体験して。時間とともに風味や味が変わるのも挽きたて・淹れたてをその場でいただけるからこその貴重な体験です。
こちらのお店では、シングルオリジンコーヒー(単一銘柄のコーヒー)を数種類から選べます。それぞれに違った個性が楽しめるので、ほかの銘柄も飲んでみたくなりますね。(シングルオリジンコーヒー 400円)
※写真は参考
お店で飲めるコーヒーは、どれも豆の購入が可能です。ドミニカ、ケニア、グアテマラ、コスタリカ、など扱う種類はシングル、ブレンドあわせて10種類ほど。原産国、農園、採れた年などによってコーヒーのおいしさや個性は変わり、フルーティなもの、酸味や苦みの強いもの、コクのあるものなど多彩。自分の好みに合ったコーヒーを探してみてはいかかでしょうか。(コーヒー豆 各種 100g 500円)
さっぱりとして飲みやすいブレンドコーヒー
コーヒーに真摯に向き合うご主人が丁寧に淹れてくれます。
『ただのブレンドコーヒー』400円
ブレンドコーヒーは、ブラジル、グアテマラ、エチオピアなど複数の銘柄を飲みやすく調合。夏場はフルーティでさっぱりと、冬場はコクがあり、まったりとした口当たりになるよう季節によってブレンドする豆の種類や配合を変えています。
かわいいラテアート
カウンター越しにカップに模様が描かれていく様子も見えます。ラテアートの大会にも出場する腕前だそうです。
『カフェラテ(HOT)』 400円
フォームドミルクをエスプレッソの上に注ぎ込み模様を描くフリーポアは、簡単そうに見えますが、高い技術が必要です。こちらの模様はスワンを描いたもの。スワンの他にもいろいろな模様を描けるそうですよ。アートを施された壁にはカップを乗せる台があるので、訪れた記念に素敵な写真を撮ってみては。
『抹茶らて』 500円 『ワッフル(オレンジジャム)』 200円
エッチングで描かれたキャラクターがかわいい『抹茶らて』。エッチングとはミルクの上にピックなどを使って絵を描く手法のこと。きめ細かく点てられた抹茶は、島根県産。抹茶の特徴的な渋みや苦みがひかえめで、香りが高いのでミルクと合わせても相性がよく、まろやかなラテが出来上がります。一緒に食べたいワッフルはプレーン、つぶあん、オレンジジャムの3種類から選べます。
これからの季節はIce cafelatte with jerryがおすすめ
『Ice cafelatte with jerry』 500円
暑い季節になると口当たりの良いよく冷えたコーヒーがおいしく感じますね。『Ice cafelatte with jerry』はエスプレッソをコーヒーゼリー入りの牛乳の中に注ぎ込んださっぱりとした優しいドリンク。まろやかなカフェラテとゼリーのツルンとしたのどごしの両方を味わえるのがうれしいですね。深煎りしたエスプレッソからは渋みが出にくく、珈琲の苦手な人にも飲みやすいです。
6時間かけてじっくり抽出!フルーティな水出しコーヒー
お店で出されるアイスコーヒーは、6時間かけて滴下する『水出しコーヒー 400円』。時間も手間もかかりますが、その分、抽出されたコーヒーからは、フルーティでスッキリと爽やかな味と香りが楽しめます。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2019年6月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。