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2019.6.4
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【福崎町】農場直営の古民家カフェ「農家のごはん ことほぎ」旬野菜を使ったランチが人気!

福崎町にある国登録文化財「旧小國家住宅」の一角に、2018年6月17日にオープンした「農家のごはん ことほぎ」。市川町牛尾農場の有機野菜や平飼い卵を使ったランチを提供しています。情緒ある雰囲気と、素材の味をいかした料理や優しい甘さのスイーツに、心も体もほっこり。ランチは満席になることもあるので、ぜひ予約をしてから訪れてみて。

古民家カフェ「ことほぎ」 

江戸末期に建てられた登録文化財「旧小國家住宅」。門をくぐると、そこだけ別世界のように静かな空間が広がります。

ここの長屋門が、古民家カフェ「ことほぎ」として生まれ変わりました。かつて産院だったこの場所では、お母さんと赤ちゃんが「おめでとう」というお祝いのことば「言祝ぎ(ことほぎ)」を受け、幸せなひとときを過ごしたそう。そんなふうに、お客さんを言祝ぐような気持ちで迎えたい。「ことほぎ」という名前には、そんなあたたかい思いがこめられています。

桜や藤、バラにシャクヤクなど、季節ごとに表情を変える庭園。春にはオープンガーデンが開かれます。


「食で元気を届けたい」その思いがかたちに

古民家カフェが好きで、自分でもカフェを開いてみたいと考えていたオーナーの牛尾さん。
ご主人が経営する牛尾農場の手伝いや土づくりなどの勉強を通して、「食は人をよくするもの。ゆっくりくつろげる場所で、体が喜ぶものを食べて元気になってもらいたい」との思いでオープンしました。

いちごたっぷり限定スイーツが登場!

『いちごフローズン』600円

6月からは、オーナーのお父さんが育てた無農薬いちごを使った新メニューが登場!

たっぷりのいちごが入った『いちごフローズン』は、暑い日にぴったりのひんやりスイーツ。
きび砂糖で作る自家製いちごシロップと低温殺菌牛乳で、さっぱりとした味に仕上げています。シャクっとした食感も楽しく、パクパク食べられちゃいますよ。

『いちごミルク』600円(ランチとセットの場合は450円)

濃厚ないちごシロップに低温殺菌牛乳を注いだ『いちごミルク』もおすすめ。白と赤のコントラストがきれいですね。グラス底のシロップを混ぜて召し上がれ。ほどよい甘さにほっとする一杯です。

どちらも1日限定5食なので、出合えたらラッキーかも⁉いちごがなくなり次第終了なので、お早めに。



牛尾農場自慢のフレッシュな野菜やたまご

「ことほぎ」のランチは、牛尾農場の新鮮な野菜やたまご、お米をふんだんに使っています。

牛尾農場では35年前から、農薬を使わず自然のサイクルを大切にした有機農業を行っています。自家配合の飼料を与え平飼いで飼育した鶏のたまご、その鶏ふんを肥料として有効活用し育てた野菜。お米は、雑草や稲につく害虫を食べてくれるアイガモを水田に放して栽培するアイガモ農法で育てています。

愛情をかけて丁寧に育てられた農産物はすこやかで、力強い大地の味がします。

素材をいかした農家ならではのランチ


『ことほぎランチ』1,200円

野菜たっぷりの『ことほぎランチ』は、メインのおかずにおそうざい5種、サラダ、ごはんと味噌汁がついて1,200円。メニューは週替わりで、旬と食べやすさを考え、ご夫婦で決めているそう。

素材をいかすため、砂糖や醤油などの調味料も原料にこだわったものを使い、ドレッシングやタレは自家製。農家ならではのランチです。

ごはんは玄米か紫黒米をチョイス。牛尾さんのオススメは圧力鍋で柔らかく炊き上げた玄米ごはんです。
もち米も少量加えてあり、もっちりとした歯ごたえ。かむほどにお米の甘みがじんわりと口に広がります。


『豚肉と旬の野菜のグリーンカレー』1,000円


『おにぎらずセット』700円

ココナッツミルクでマイルドに仕上げた『豚肉と旬の野菜のグリーンカレー』1,000円や、子どもに人気の『おにぎらずセット』700円も。食後には、プラス250円でドリンクをつけられます。

ごはんは在庫がある限り牛尾農場のものを、なくなれば福崎町産の無農薬のお米を使用しています。

ランチは満席になる日もあるので、電話で予約がおすすめです!


訪れるたびに楽しめるスイーツとドリンク


「焼き菓子kahka」の『白桃タルト』自家製アイス添え 410円

カフェメニューも充実しています。「本日のスイーツ」は、牛尾農場とつながりのあるおやつ屋から仕入れるこだわりのタルトやケーキを提供。

この日は、木曜入荷の「焼き菓子 kahka」の『白桃タルト』。自家製のラムレーズンアイスと、フルーツのような甘みのある食用ほおずきが添えられています。
このほか、日曜は「米粉菓子 たべばたけ」、水曜には「HOBAL」のおやつが入荷。牛尾さんの作るケーキが登場することも。

ランチだけでなくスイーツも素材を大切にした優しい味わいで、いずれもテイクアウト可能です。訪れるたびにいろんなスイーツが楽しめるなんて、わくわくしますね。

『スペシャリティオーガニックコーヒー』400円は、姫路の「NAKAZAKI COFFEE ROASTER」で専用に焙煎してもらったものを、フレンチプレスという方法で抽出。さらりと飲みやすく、さわやかな印象の一杯。

赤シソが鮮やかな『シソジュース』450円

自家製梅シロップを使った『梅ソーダ』450円や、暑さを吹き飛ばしてくれそうな色鮮やかな『シソジュース』450円など、季節のドリンクにも注目。

手づくりのぬくもりあふれる店内

格子窓から射し込む光に色づく店内。食事を楽しんだあとも、のんびりとくつろぎたくなります。それもそのはず、店内には牛尾さんのおもてなしの心がつまっています。

壁を塗ったり看板を作ったりと、自ら店の改装に関わったという牛尾さん。カウンターはご主人が手がけました。椅子は骨董品でそろえ、玄関には昔の学校で使われていた靴箱を。時を経た建物が醸し出すしっとりした雰囲気を損なわないよう心がけたといいます。

屋根裏を改装した2階は、まるで隠れ家のよう。とっておきの場所を見つけたと、なんだか得した気分に。

米や大豆、その発酵食である味噌など、日本人が昔ながらに取り入れてきた伝統食。「さまざまな食べ物があふれる中で、伝統食がやはり日本人の体にいちばんなじむのでは」とオーナー。

今後は、味噌作りやぬか床教室、牛尾農場のこんにゃく芋でこんにゃく作りなど、大人も子どもも楽しめるワークショップを開催していきたいとのこと。

これからこの場所で、たくさんの「ありがとう」や笑顔が生まれていくのでしょうね。

■詳細情報

■DATA

農家のごはん ことほぎ

所在地
兵庫県神崎郡福崎町山崎814
電話番号
090-2068-2073
営業時間
11:30~16:00
ランチ 11:30~14:00(LO.)
カフェ 14:00~15:00(LO.)

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2018年7月26日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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