淡路島淡路市江井(えい)に2024年2月にオープンした「坂道茶家つきよみ」。人里から少し離れた小山を切り開いた丘の上で、瀬戸内海を臨みながらゆっくりお茶を楽しめるカフェです。コンセプトは「間 awaiの場」。店主が厳選したお茶や発酵スイーツが、日常の中では忘れがちな“間(あわい)”を感じさせてくれます。都会の喧騒から離れて静かな時間を過ごしませんか?
・「坂道茶家つきよみ」
2024年2月、淡路市江井(えい)の小高い丘の上に日本茶カフェ「坂道茶家つきよみ」がオープン!山を切り開き、新たにここにお店を建てたのは、近くで農家をしている女性店主。「この店が“食の大切さ”や“日本食”を伝える玄関口となれば」との思いでこの地にお店を開きました。
コンセプトは「間 awaiの場」。人と地球に優しいお店を心がけながら、「コミュニティーの場」としての役割も担います。
今後は、夫婦で営む自家農園や田んぼで農業体験などを行い、地元の人や観光で訪れた人が集まるきっかけ作りやイベント運営なども行う予定だそう。
天井や壁に廃材がふんだんに使われた店内には日の光がたっぷりと降り注ぎ、陽だまりのような温かな空間が広がっています。店内に入ると、店主が素敵な笑顔でお出迎え。いつ訪れても穏やかな時間が流れています。
外に出ると、絵に描いたような青い空と大海原が広がる最高の絶景ビューがお待ちかね!抜群のロケーションが、長旅の疲れも日常の嫌なこともすべてを忘れさせてくれそう。
手作りのイスやテーブルを並べたテラス席のみペットも同伴OK!愛犬や愛猫と一緒に景色や自然も満喫してみては?
・香りや余韻をダイレクトに楽しむなら『煎茶』や『和紅茶』を
お茶のメニューは『煎茶』『和紅茶』『ほうじ茶』(各450円)がスタンバイ。まずはシンプルにお茶の香りや余韻を楽しみたいという人は、定番の『煎茶』がおすすめです。
茶釜の中で80℃前後に温めたお湯を、茶葉全体に行き渡らせるようにゆっくりと回しかけ、しっかり蒸らすのがおいしさの秘訣。
ホットなら3煎、アイスなら2煎まで無料でお湯を継ぎ足してもらえるのもうれしいポイントです。
『煎茶』(HOT)450円 (ICE)550円
『煎茶』は兵庫県神河町の「仙霊茶(せんれいちゃ)」、徳島県の「曲風園(きょくふうえん)」、奈良県の「悠三堂(ゆさんどう)」から好きな茶葉が選べます。
取材日は播磨エリアにゆかりのある「仙霊茶」をセレクト。「仙霊茶」は自然豊かな神河町で300年以上続く歴史ある農園。農薬や肥料などの化学的な栄養は一切使わず、太陽や水といった自然の恵みだけで育てるのがこだわりで、スッキリとした後口と喉越しの良さが魅力です。
『和紅茶』450円
「悠三堂」の和紅茶は、ホットなら甘み、アイスならパキッとメリハリのある香りを楽しめるなど、温度によって味わいが変わる表情の豊かさが特徴。渋みが少なくまろやかな味わいで、その飲みやすさから老若男女問わず親しまれています。
・ラテメニューや季節限定ドリンクも要チェック!
『抹茶ラテ』(HOT)750円 (ICE)850円
お茶を使ったアレンジメニューや季節限定ドリンクも要チェック!白と緑のくっきり2色に分かれた色鮮やかな抹茶ラテは、見た目だけでなく味わいにも一工夫が。
甘みや香料を一切使わず“抹茶”と“牛乳”だけで勝負するところからも、地球にも体にも農産物にも思いやりにあふれた“つきよみらしさ”が感じられます。
注文を受けてから一杯ずつ茶筅(ちゃせん)で抹茶を点(た)て、ワンランク上の「淡路島匠牛乳」に注いで仕上げる『抹茶ラテ』。
普段甘い抹茶ラテに飲み慣れている人でも、ゴクゴクと飲めるくらい飲みやすいのは、「丁寧な点て」と「上質な素材」があってこそ。ミルクのふくよかな風味が抹茶のほろ苦さをほどよく調和し、優しい味わいに仕上げています。
『ブルーベリースムージー』850円 ※シロップがなくなり次第終了
季節ごとにスムージーやソーダといったドリンクも登場します。砂糖を一切使わず自家製のフルーツ麹(こうじ)を使うのがこだわり。現在はなるべく淡路島産のフルーツを厳選していますが、今後は自家農園で育てた旬のフルーツも使っていく予定だそう。
夏季は、お店からすぐ近くのところにある「山本農園」の生ブルーベリーと自家製ブルーベリー麹をW使いした贅沢な一杯が登場!
麹にも自家の田んぼで作った「コシヒカリ」や「キヌヒカリ」を使えるのは、米農家ならでは。フレッシュな果実感とつぶつぶ食感がたまりません。
・自家製麹を使った発酵スイーツが“お茶のお供”
『菓子セット(ドリンク付き)』1,300円 ※内容は日替わり
お茶を飲んでいたら、ちょっぴり甘いお茶菓子がほしくなるところ。そんなときは、自家製麹を使った発酵スイーツをご一緒に♪
内容は日によって変わり、取材日は『米粉パウンドケーキ』がお目見え。お米と豆乳を撹拌して作った“米クリーム”の上にのるトッピングはブルーベリーor梅から選べます。
米粉の生地は外がサックリ、そして中はもっちり。舌の上でじんわりと広がるさりげない甘さがクセになります。
『デーツショコラ』300円
同市にあるローチョコレート専門店「アスナショコラ」とのコラボスイーツ『デーツショコラ』も、風味豊かな日本茶にぴったり!イラン産の無農薬ドライデーツをピュアカカオで包み、さらにその上から「悠三堂」のほうじ茶や抹茶でコーティングした、お茶が香るチョコレート菓子です。
カカオバターやカカオパウダーを混ぜ合わせ、卵や乳製品、動物性油脂を使わないという素材へのこだわりと、48℃以上の加熱をしないという製法へのこだわりがあり、島内でも見かけることがめったとないローチョコレート。
この一粒を食べることで、チョコレートに対する味わい・口溶け・香りの概念がガラリと変わるかも!?
瀬戸内海を一望できる小高い丘に佇む「坂道茶家つきよみ」。日本人になじみ深い“一杯の日本茶”から、生産者の心や食の大切さ、自然の偉大さなど、数え切れないさまざまなことに気付かせてくれます。
純粋に絶景ビューを楽しみに来るのももちろんOK!淡路島に訪れたときは、ちょっぴり坂の上まで車を走らせ、壮大な景色を記憶と写真に収めてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年8月1日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。