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2024.6.28
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【加古川】古民家カフェ「陽炎珈琲」でスペシャルティコーヒーと滋味深いスイーツを♪

2023年8月、加古川市志方町にオープンした「陽炎(ようえん)珈琲」。浅煎(い)りのスペシャルティコーヒーをはじめ、多彩なドリンクを提供する古民家カフェです。情緒あふれる空間で過ごすひと時はまさにプライスレス。体に優しいヴィーガンマフィンや、素材にこだわり抜いたおむすびセットにも注目です。

・歴史を感じる古民家カフェ「陽炎(ようえん)珈琲」

加古川西ICから北へ車で約7分、自然豊かな志方町に店を構える「陽炎(ようえん)珈琲」。2023年8月4日にオープンした、日・月曜日の週2日のみ営業する古民家カフェです。

店名の「陽炎」は、よく晴れた日に起きる自然現象“カゲロウ”に由来。暖かな陽だまりをイメージさせ、風景がゆらゆらと揺れて見える様子が、コーヒーの湯気を連想させることからこの名を付けたそう。

スタイリッシュなモノクロのロゴは、あえて文字を歪ませることで、カップの中で混ざるコーヒーを表現しています。

築80年以上と思われる、店主の祖父の実家をそのまま生かした趣ある店内。広縁から足を踏み入れた瞬間にどこか懐かしく思え、「ただいま」と言いたくなる空間が広がっています。

足踏みミシンや桐たんすといった伝統的なヴィンテージ家具のほか、風合いのある屏風や着物も飾られ、シックな雰囲気を醸(かも)し出しています。

コーヒーを淹(い)れる音を聞きながらゆったり過ごせるよう、BGMはあえて控えめに。優雅に編み物や読書を楽しむおひとり様も少なくありません。時には雨音や虫の鳴き声など、訪れた日の季節や天気によって異なる風情を余すことなく感じ取って。


・スペシャルティコーヒーで作る多彩なドリンク

『浅煎り珈琲』650

自慢のコーヒーは2種類あり、店主イチオシは『浅煎り珈琲』。フルーティーな香りが魅力的で、心地よい酸味は高品質なスペシャルティコーヒーならではです。ブラックが苦手な人でも飲みやすく、浅煎りの概念が覆(くつがえ)されるかも。

一つひとつ柄や色が異なるコーヒーカップは、職人が丁寧に作る美濃焼き。両手で包み込めるかわいらしいフォルムが、より豊かなカフェタイムを演出してくれること間違いなしです。

ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れてもらえるので、待ち時間もふわっと広がるコーヒーの香りに癒やされます。「ORIGAMI」のドリッパーを採用しているのも、クリアな味わいを表現する秘訣の一つ。

『カフェラテ』550

『カフェラテ』には、苦味やコクはもちろん、甘みもしっかり際立つ深煎りの豆を使用。クリーミーなミルクとの相性は言わずもがなです。ホットの場合、かわいらしいラテアートを施してもらえるのもうれしいポイント。

エスプレッソは、オーダーを受けてから手動で圧力をかけて抽出しているというから驚きです。ライブ感満載で、より特別感のある一杯になるはず。

『ブラックラテ』600

同店の雰囲気にぴったりな、シックなビジュアルが目を引く『ブラックラテ』。デトックス効果があると言われている竹炭パウダーが黒さの理由です。

その色合いとは裏腹に、竹炭自体は無味無臭なのでご安心を。黒糖の甘みをほんのり感じられる、飲みやすいドリンクです。

ラテ系メニューは、プラス300円で牛乳をオーツミルクに変更してもらえるので気軽に声かけを。

『コーヒーチェリーティー』450

コーヒーの実からできたシロップで作る『コーヒーチェリーティー』は、コーヒーが苦手な人にもおすすめです。

コーヒーとは全く異なる、紅茶のようなスッキリとした飲み心地が特徴的。コーヒーがフルーツだということを改めて気付かせてくれます。

このほか、5種類のスパイスを調合して作る『豆乳スパイスココア』(600円)もあります。ぽかぽかと体が温まる、ちょっぴりクセのある大人なココアをぜひご賞味あれ。

・体に優しいヴィーガンマフィン&フルーツ大福

『マフィン』400

コーヒーと相性抜群のマフィンは、工房でヴィーガンスイーツを作っている「cocori(ココリ)」から取り寄せ。

小麦粉、卵、乳製品、白砂糖は不使用で、アレルギーの人も安心して食べられます。米粉由来のふわっとモチッとした食感は、満足感たっぷり。

味は随時入れ替わり、常時2~5種類がスタンバイしています。取材日にいただいたのは、「よもぎと黒糖あんこ」と「アールグレイとレモン&soyクリーム」。素材本来の風味がダイレクトに伝わり、言われなければヴィーガンとは気付かないほどのおいしさです。

『フルーツ大福』320円~

第2・4日曜日限定のメニュー『フルーツ大福』も要チェック。同店のために特別に作ってもらっている、ここでしか味わえない特別な和スイーツです。

柔らかめの求肥、優しい甘さのあんこ、みずみずしいフルーツが三位一体となり、シンプルながらも贅沢な味わいに仕上がっています。

その時々によって変わる旬のフルーツを楽しむのも醍醐味の一つで、取材日に登場したのはイチジク。とろりとした極上の舌触りを感じられるよう、スプーンですくって召し上がれ。



・地元産の米と野菜を味わう一汁おむすび

『一汁おむすび』680円 ※予約制

『一汁おむすび』は、金曜日までの事前予約制。加古川産の無農薬米を使い土鍋でふっくら炊き上げたごはんで、米粒がつぶれないように結ぶおむすびが主役です。

ミネラルが豊富なギリシャの天日塩は、まろやかで塩からくないから不思議。酸処理を施していないオーガニック海苔で包むことで、豊かな風味が口いっぱいに広がります。一つひとつの素材にこだわり抜いたおむすびは、結び手の真心さえ伝わってきそう。

無添加の生味噌で作る味噌汁は、だしは不使用。4~5種類のフレッシュな野菜のうま味をじっくり感じられます。香の物も添えられ、素朴ながらも滋味深く、ゆっくり噛みしめたくなる内容です。

スペシャルティコーヒーや体に優しい素材で作るメニューが自慢の「陽炎珈琲」。「五感を研ぎ澄ませて味わってもらえたらうれしい」と店主は話します。タイムスリップしたような情緒あふれる古民家で、ゆったりした時間を過ごしてみてはいかが?

■詳細情報

■DATA

陽炎(ようえん)珈琲

所在地
兵庫県加古川市志方町横大路864
営業時間
11:00~16:00

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年5月20日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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