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2023.1.30
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【神戸垂水】路地裏の古民家カフェ「Ryu Cafe」本格台湾茶と薬膳ランチで心と疲れをほぐして♪

神戸市垂水区、JR・山陽電車塩屋駅から徒歩1分。細い路地が続く商店街の西側に「Ryu Cafe(リュウカフェ)」があります。台湾のホテルのレストランに勤めていた店主が営む本格台湾カフェで、香り豊かな台湾茶や『豆花(トウファ)』などの台湾スイーツを味わえます。ランチタイムは、薬膳食材を使った体に優しい完全予約制ランチも。築100年を超える古民家でノスタルジックと台湾文化を堪能し、心和むひとときを過ごしてみては?

・築100年の古民家台湾カフェ「Ryu Cafe(リュウカフェ)」

神戸市垂水区、JR・山陽塩屋駅から北へ徒歩1分。昔ながらのお店や建物が入り混じる小路(こみち)にひっそりと佇む台湾カフェ「Ryu Cafe(リュウカフェ)」があります。知らない人や初めて来店する人は、気付かずに通り過ぎてしまうことも。そんな知る人ぞ知る、隠れた路地裏カフェです。

同店は、台湾のホテルのレストランに勤めていた店主と台湾人の奥さんが営む台湾カフェ。お店の場所を塩屋に決めた理由は、山も海も近い土地柄とそこに住む人の人柄に惹かれたからだそう。カフェを通じて塩屋の土地や歴史、そして計り知れない魅力を伝え続けたいとの思いで、築100年の古民家を受け継いでリノベーションし、オープンしました。

コンセプトは「まちの記憶を繋ぐカフェ」。風情あふれる空間で台湾茶やスイーツを味わいながら、塩屋の歴史と台湾文化を堪能できます。

古民家の持ち主や塩屋の洋館「旧ジョネス邸」から受け継いだ窓枠や棚、チェアなど、時代を超えて大切に使われてきた家具が並ぶ店内。和の空間にノスタルジックな雰囲気が調和し、どこか懐かしく居心地の良い空気が流れています。

ゆったり広々とした2階席も。塩屋の町並みが眺望できる窓際の席やくつろぎのソファ席など、それぞれの席に良さがあります。家具一つひとつに宿る、持ち主の思い入れやストーリーにも心を傾けながら、癒やしのひとときを過ごしてみて。


・本場の茶器で淹(い)れる本格台湾茶

『日月潭紅玉白茶(にちげつたんこうぎょくはくちゃ)』1,400円

まず始めに注文してほしいのが、台湾茶器を使って自分で淹(い)れる本格的な台湾茶セット。台湾のお茶屋さんから仕入れた8種類の茶葉を用意しています。茶葉とお湯の量は1~2人分なので、1人で思う存分味わうも良し、2人で飲み比べを楽しむのも良しです。

使用する台湾茶器は、急須として使う「蓋碗(がいわん)」(写真真ん中)、急須から一度お茶を移す「茶海(ちゃかい)」(写真右)、小ぶりな湯のみ「茶杯(ちゃはい)」(写真左)など、全部で6種類。「お花を愛(め)でながら台湾茶の香りを楽しんでほしい」と、季節の花も一緒に運ばれてきます。

台湾茶の淹れ方はスタッフが教えてくれるのでご安心を。まず最初に、茶壺に茶葉をすべて入れてスタンバイします。

人気No.1の『日月潭紅玉白茶(にちげつたんこうぎょくはくちゃ)』は、枯れ葉のように茶葉一枚一枚が大きいのが特徴。同店では自然農法で栽培されたものを厳選するなど、香りや味はもちろん、品質へのこだわりも感じられます。

茶葉をすべて入れきったら、茶壺がいっぱいになるまでお湯を注ぎます。その後はふたをして、茶葉の品種に合った抽出時間でしっかりと蒸らします。『日月潭紅玉白茶』の場合は、1煎目が60秒。2煎目、3煎目とお湯を注ぐ回数が増えるほど、抽出時間も増えます。最大5煎目まで楽しめるので、味や香りの違いも楽しめます。

茶壺に抽出したお茶は、茶海へ移してから茶杯に淹れます。一口のお茶を飲むためにたくさんの工程を踏むのも台湾茶の醍醐味のひとつ。手間や時間をかけて丁寧に淹れることで、一口一口を大切に、台湾茶の本当のおいしさを感じることができます。

『日月潭紅玉白茶』は、ハチミツのような甘さと花のような華やかな香りが口いっぱいに広がる風味豊かなフレーバー。香りは甘いのに、飲み口は澄んでいて軽やか。ウーロン茶のような渋さをイメージしがちな台湾茶ですが、同店の風味豊かな台湾茶を飲めば、その概念がくつがえされるかも。

お店で提供している台湾茶や茶器は、すべて購入可能。自宅でも気軽に台湾茶を楽しんでみては?

・完全予約制の薬膳ランチ

『滋潤粥(ツールンゾウ)』2,200円 ※要事前予約

完全予約制で薬膳食材や野菜をふんだんに使った台湾料理のランチもスタンバイ。常時2種類あるランチは2カ月に1度ほどの頻度で内容が替わります。どちらも食後のドリンクとミニサイズの『豆花(トウファ)』が付いて、ボリューム満点です。予約は、公式Instagramにて前月の15日から受け付けスタートです。➡︎公式Instagramはこちら

台湾や中国の広東(かんとん)地方で親しまれているお粥をベースにした『滋潤粥(ツールンゾウ)』がメインのランチは、お粥や8種類のトッピングに季節の野菜を使用した、旬を楽しむランチ。取材日は、夏の疲れを癒やし、潤いを与えてくれる乾燥山芋と豚肉を使った秋仕立ての『滋潤粥』が登場。豚や鶏ガラから丁寧にとった出汁がお粥に溶けこみ、深みのある味わいに仕上がっています。

木箱に盛られた8種類の小鉢は、そのままおかずとして食べるのはもちろん、お粥にトッピングするのもおすすめ。中でも「皮蛋(ピータン)」がイチオシ。食べ慣れていない日本人でも食べやすいようにと、本場台湾から独特のにおいが少なくコクのあるものを仕入れているそう。プルンとした食感とほどよい塩気がクセになります。

このほか、豆腐の発酵食品「紅腐乳(ホンフゥルー)」や「搾菜(ザーサイ)」、ネギやショウガなどの薬味もあり、味変を楽しみながら最後の一口まで味わえます。

『滷肉飯(ルーロウファン)』2,200円 ※要事前予約

取材日のもう一つのランチは、豚バラ肉をトロトロになるまでやわらかく煮込み、五香粉(ウーシャンフェン)などのスパイスで味付けした台湾のソウルフード『滷肉飯(ルーロウファン)』。4種の小鉢とスープ、蒸し料理、食後のドリンク、『豆花』がセットになっていて、台湾の家庭料理を再現したようなセットメニューです。

取材日の蒸し料理は「トウガンの蒸しもの」。トロッとした食感のトウガンに、オイスターソースやしょう油をベースとした餡をたっぷりかけた一品。

小鉢は、ナスの冷たい和え物や、季節野菜とタコのゼリー寄せ、レンコンのラー油炒め、キュウリとニンニクの和え物など、夏バテした体や疲れた胃腸に優しいサッパリとした味付けの料理で献立。キュウリのポリポリとした食感やレンコンの歯切れの良さなど、野菜の食感も生かされていて五感で楽しめます。



・台湾スイーツ『豆花(トウファ)』が人気!夏季はかき氷も♪

『豆花』700円

豆乳を使った台湾の国民的スイーツ『豆花』にも注目を!同店では、塩屋の老舗豆腐店「田仲とうふ店」の豆乳をすまし粉で固めたものに、ジャスミン風味のほんのり甘いシロップをかけ、自家製ゆで小豆や白キクラゲ、仙草ゼリー、季節のフルーツをトッピング。ツルンとのどを通るやわらかさと、白キクラゲのコリコリ感、ゆで小豆の優しい甘さなどが絶妙に合わさり、思わず口に運ぶ手が止まらなくなるおいしさです。

『百香芒果雪花冰(バイシャンマングオシュエファービン)』1,700円
※8月末~パッションフルーツが無くなり次第終了

夏季は、自家栽培のパッションフルーツを贅沢に使用したかき氷『百香芒果雪花冰(バイシャンマングオシュエファービン)』が大人気!濃厚なマンゴーシロップをかけた色鮮やかなかき氷の上に、パッションフルーツ半玉分の果肉とマンゴーの果肉をオン。その横には、ソルティーライチムースやタピオカ入りパッションフルーツが添えられ、南国感たっぷりの一品です。

提供期間は8月末~パッションフルーツが無くなる9月末ごろまで。1カ月弱の期間限定メニューなので、気になる人は公式Instagramをチェックして、販売開始してすぐに来店するのがベターです。

クリーミーなソルティーライチムースをかければ、パッションフルーツのエキゾチックな風味が抑えられ、よりまろやかな味わいに。

タピオカ入りのパッションフルーツをかき氷と一緒に口に運べば、パッションフルーツのプチプチとした食感と、タピオカのプルンとした食感が同時に楽しめ、おいしさもアップします。トッピングの組み合わせを考えながら、最後までおいしく味わって。

塩屋にある100年ものの古民家で、台湾文化をたしなめる「Ryu Cafe」。時間に急かされることが多い日常を忘れ、ゆっくりと台湾茶や台湾食を味わい、心と体の疲れをときほぐしてみては?

■詳細情報

■DATA

Ryu Cafe(リュウカフェ)

所在地
兵庫県神戸市垂水区塩屋町3-8-4
営業時間
ランチ/11:00~、13:00~の2部制 ※予約制
カフェ/14:00~17:00

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年9月20日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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