中国自動車道佐用ICから車で10分のところにある「喫茶 赤い実」は、この地域に珍しいパティスリー&喫茶店。店主が毎日焼き上げる日替わりスイーツや旬のフルーツを使ったパフェを趣ある空間で味わえます。佐用町の特産品「もち大豆きな粉」を使ったクッキーをはじめ、焼き菓子も豊富にスタンバイ!今度の休日は少し足を延ばして、佐用町に出かけませんか?
・「喫茶 赤い実」
佐用町福吉の県道124号線沿いにある「喫茶 赤い実」は、この地域には珍しいパティスリー&カフェ。喫茶店やカフェとはかけ離れ、白壁や瓦屋根、りっぱな門構えなど、武家屋敷風の外観がひときわ目を引きます。
以前は育児や仕事をしながら、休みの日にイベント出店で焼き菓子を販売していたという店主。趣味のお菓子作りに本腰を入れたいという思いと、地元の人が集えるような喫茶店やケーキ店がないという地域の悩みを解決するため、2021年7月にお店をオープンしました。
歴史を感じる外観とは違い、店内は全面フローリングのモダンなインテリアで統一されています。インターホンを押し、玄関でスリッパに履き替えて入店するスタイルは、まるでおばあちゃんの家や親しい友人の家に遊びに来たような感覚。一度足を踏み入れると、あまりの居心地の良さに時間が経つのも忘れて長居したくなります。
席は4人掛けテーブルが3卓、2人掛けテーブルが2卓、カウンターが2席ほどスタンバイ。どの席もテイストから色味まで違い、席選びにも心が弾みます。
赤や水色の漆喰を壁に塗ったり、数年かけてこつこつと集めてきたお気に入りのアンティーク雑貨を飾ったりと、純和室をモダンにリノベーション。店主の“好き”を集めた空間はカラフルで、自然とパワーがみなぎってきそう。
日当たり抜群の縁側もカフェスペースとしてフル活用。窓からは手入れが行き届いた庭を眺めることができ、のどかな風景を楽しみながらカフェが楽しめます。
また、晴れた日にはテラスも開放しているので、自然の音や風を感じながらスイーツを堪能したい人はぜひ利用してみて。
6人の作家が作ったハンドメイド雑貨の販売コーナーも要チェック!レザーを使った雑貨やアクセサリーなど、世界に一つしかないアイテムばかりがずらりと並びます。値段が手ごろなのもうれしいポイント!自分用はもちろん、焼き菓子を添えてお世話になった人へのプチギフトにするのも良いですね。
・季節感あふれる「赤い実」の自家製ケーキ
元々焼き菓子がメインだった同店。「お祝いごとがあるときに気軽にホールケーキを頼めたり、ケーキとコーヒーをいつでも味わえたりできるケーキ店がない」という地元の人の悩みを受け、生ケーキも取り扱っています。今では焼き菓子よりもよく出るというほどの人気ぶり。常時5種類以上、週末などの多い日には10種類ほどのケーキが並びます。
『フレジェ(※内容は日替わり)』580円 + 『アイスプレート』100円
ケーキのラインアップは、季節や店主の気まぐれ、仕入れ状況などで日々変わります。製菓学校を卒業したり、どこかのケーキ店で勤めた経験があったりというわけでもなく、ゼロから独学というから驚き。生クリームやバターひとつとっても、今までに使ってきた素材の中で店主が「おいしい」と感じた良質なものを取り寄せて使用しています。
中でも『フレジェ』が定番人気。ふわふわのスポンジケーキの間に季節のフルーツとバターカスタードクリームを挟み、表面全体に色鮮やかなジュレでつや出しをしたフランス生まれのケーキです。フルーツとクリームの味がその時々で変わり、取材日は佐用町産のイチゴとピスタチオ風味バターカスタードクリームのコンビが登場。ナッティーな風味と完熟イチゴの甘さがベストマッチです。
『桜のケーキ』600円 ※3~4月ごろ限定
3月~4月にかけては桜をテーマにしたスイーツも登場します。『桜のケーキ』は、販売開始を今か今かと待ちわび、2月ごろから問い合わせもあるほどの熱狂的なファンが多い一品。イチゴ大福のような素材の組み合わせと見た目が、和菓子好きの年配のお客さんからも好評なんだとか。
下からスポンジケーキ、桜風味の生クリーム、桜あんで包んだイチゴ、抹茶カスタードスポンジの順に重ね、最後に桃色の求肥で包んだ8層仕立ての和スイーツ。求肥のモチモチ感やイチゴのジューシーさ、あんと抹茶の和なハーモニーなど、食べる場所によって食感も味わいも異なるのが魅力です。甘さ控えめなので、洋菓子をあまり食べない人にもおすすめです。
・手土産にぴったりな焼き菓子も充実
イベント出店時代から人気だったクッキーも人気。バタークッキーやフロランタンなど、常時5種類ほどを用意しています。種類によって発酵バターを使うなど、素材選びからこだわりが満載。200円台という手に取りやすい価格もうれしいポイントです。ちょっとした手土産にもおすすめです。
『もち大豆きな粉クッキー』350円
バラエティー豊かなクッキーの中でも店主のイチオシは『もち大豆きな粉クッキー』。佐用町の特産品である「もち大豆」を粉末にして作った「もち大豆きな粉」を、バタークッキーの表面にたっぷりまぶした一品です。アーモンドとクルミの2種類のナッツときな粉がお互いの風味を引き立て合い、サクッホロッと口で溶けると同時に香ばしい香りがふわりと立つ風味豊かなクッキー。厚みがあって、食べ応え抜群です。
・旬のフルーツが主役のパフェが大人気!
『いちごパフェ』1,650円 ※12~5月上旬ごろ限定
ケーキや焼き菓子のほか、旬のフルーツが主役のフルーツパフェも食べ逃しなく。特に12~5月上旬ごろに登場する『いちごパフェ』と、6月ごろからたった1カ月ほどしかメニューに載らない『メロンパフェ』は、佐用町産100%にこだわっています。パフェグラスからはみ出るほどボリューム満点で、わざわざこのパフェを食べに車を走らせて来る遠方のお客さんが多いというのも納得です。
パフェを彩るイチゴは、佐用町にある「光月(こうげつ)いちご園」の「紅ほっぺ」か「おいCベリー」のどちらか。完熟度合いや大きさで品種が変わります。グラスの中だけでなく、上から見ると花が咲くようにスライスイチゴを2段重ねて華やかに飾るのが“赤い実流”。
パフェの中は生クリームやバニラアイス、イチゴアイス、グラノーラとトッピングが盛りだくさんで、スプーンを進めるのが楽しくなります。甘い完熟イチゴのおいしさを心ゆくまで味わい尽くして。
ケーキもパフェもテイクアウト可能なので、好きな場所やドライブの道中に気軽に楽しめるのもお客さんにとってはうれしいポイント!春は桜、夏はヒマワリ、秋は紅葉、冬は雪景色。四季折々の自然を眺めに佐用町へ訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみて♪
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年4月1日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。