山陽電車飾磨駅から東へ徒歩10分ほどのところにオープンした「とろあるかふぇ」は、青果の卸売店「三木商店」が手がけるカフェ。確かな目で見極めた新鮮な野菜をふんだんに使い、心が温まる家庭的な料理を提供しています。ランチは1日10食限定なので予約か早めの来店がおすすめ。テイクアウトメニューもお見逃しなく♪
・「とろあるかふぇ」
2023年11月20日、姫路市飾磨区下野田に「とろあるかふぇ」がオープン!その道60年余りの青果の卸売店「三木商店」が手がける、料理自慢のカフェです。
店先には、テイクアウト専用の窓口と「三木商店」が目利きした新鮮野菜の販売所が。買い物をしながら料理の出来上がりを待つのも良いですね。また、月に一回だけ店の隣にある「三木商店」の倉庫前では朝市も開催されます。開催日は不定期で水曜日が多いそう。野菜や調味料など、この日限りのお得な商品もあるので、スケジュールを公式Instagramで確認してから訪れて。➡︎公式Instagramはこちら
店内は全席カウンターで7席ほどスタンバイ。会話を楽しみたい人や一人時間を満喫したい人は壁際の席へ、手入れが行き届いた庭を眺めながら食事を頼みたい人は窓際へどうぞ。こぢんまりとしていながらも、温かな日がたっぷり差し込み居心地抜群です。
・1日10食限定の『日替わりランチ』
『日替わりランチ』1,100円 ※1日10食限定
同店の看板メニューは1日10食限定の『日替わりランチ』。肉と魚のメイン2種、「三木商店」が目利きした新鮮な野菜を取り入れた野菜の小鉢が5種類、ご飯、具だくさんのみそ汁、旬のフルーツが付いた満足すること間違いなしの内容です。
“あっこちゃん”ことお店を切り盛りする店主が作る料理は、どれも家庭的で一口食べるたびに懐かしさがこみ上げてくるようなほっこり温まる優しい味わい。栄養バランスはもちろん、味が偏らないようにと意識しながら毎回献立を考えているそう。近くに住む年配のリピーターが多く、幅広い年齢層のお客さんが食べやすいメニューも心がけていると話します。
取材日のメインの一つ目は「キムチ風味の唐揚げ」。ほんのり赤味がかった唐揚げは、見た目よりも辛さが少なく、意外と子どもも食べられるマイルドな味わいに仕上がっています。外はパリッと、中はジューシーで、ボリュームがありながらも気付けばペロリ♪
メニューは唐揚げのほか、ハンバーグや生姜焼き、とんかつなど、ジャンルを問わず日によって変わるので、毎日訪れるのが楽しみになりそうですね。
魚のメインは「サバの塩焼き」。和食の定番中の定番でありながら、日常生活で焼き魚を食べる習慣が減ったという人も多いのでは?同店のランチは、肉も魚もどちらもちょっとずつ食べられるのもうれしいポイントです。
小鉢には、10種類以上の野菜が使われていて彩りも栄養も満点!「筑前煮」「ニンジンとダイコンの酢の物」「スパゲッティサラダ」などがお盆の上を埋め尽くします。
取材日は店主イチオシの「モヤシとホウレンソウのナムル」。中華ベースの味付けにショウガを利かせたこの料理は、居酒屋に行ったときに提供された付きだしから着想を得たそう。日常のさまざまなところから得たヒントを元に、店主がオリジナリティーを加えた家庭料理は、懐かしくも新しさが感じられます。
みそ汁は大きめにカットした野菜がごろごろと入っていて、汁物というよりも“食べるみそ汁”。野菜本来が持つ甘みが出汁(だし)となっているので、その甘さに驚くこと間違いなし。みそ汁だけでもお腹いっぱいになりそうなほど具だくさんなので、ただのみそ汁と思って侮ることなかれ。
・テイクアウトメニューは130円~!小学生にも大人気!
『日替わり弁当』650円
『日替わりランチ』を食べ逃したという人もご安心を。『日替わり弁当』も販売しているので諦めずに尋ねてみて。内容はほぼ『日替わりランチ』と同じですが、650円とかなりリーズナブル♪野菜のおかずがたっぷり入っているので、カロリーや栄養バランスを気にしている女性客や年配のお客さんにも喜ばれています。
『あっこちゃんのコロッケ』130円
コロッケは、ランチだけでは物足りなかったときや晩ご飯のおかずに◎。とろとろホクホクのジャガイモと甘辛く味付けされた合い挽きミンチの組み合わせが絶妙です。メークインや炒めた淡路島産のタマネギをよく練るように混ぜ合わせるのが、この食感を生み出す秘訣だそう。口当たりの滑らかさは、揚げたて熱々ならひとしおです。
『蜜いも』200円
小学生の子ども達がお小遣いを握りしめて通い詰める姿も少なくない同店。みんなの目当ては、揚げたサツマイモに甘い蜜を絡めた『蜜いも』です。価格もサイズも手ごろで、スナック感覚で気軽に食べられるとあって、近くに住む学生から大人気!一つ、また一つと手が止まらなくなるかも!?
・旬のフルーツを使った『フルーツ大福』も絶品♪
同店唯一のスイーツ『フルーツ大福』も見逃さないで!「三木商店」が仕入れた旬のフルーツを、薄くてモチモチの皮で包んだ和スイーツです。その日仕入れたフルーツの中から一番おいしいものを1~2種類ほど使うため、ラインアップは日替わり。冬はイチゴやミカンなどがたびたび登場します。
『フルーツ大福(みかん)』250円 ※冬限定
取材日のミカンは「甘平(かんぺい)」。温州ミカンの中でも、はち切れんばかりの果肉感とジューシーさ、極上の甘みを持つ品種で、かじった瞬間にジュワ~ッと果汁があふれ出るほどジューシーなのが魅力です。
『フルーツ大福(イチゴ)』250円 ※冬限定
冬季といえばやっぱりイチゴですよね♪取材日はイチゴの王様「あまおう」が丸ごと1粒使われた贅沢なイチゴ大福がお目見え。「あまおう」だけでもしっかりとした甘みがありますが、練乳と白あんを合わせるのが“とろあるかふぇ流”。甘さほとばしる『フルーツ大福』で、旬の味覚を堪能してみては。
確かな目で見極めたおいしい野菜を使い、決して飾ることのない家庭的で優しい料理を提供する「とろあるかふぇ」。「三木商店」、隣の美容室「ミキカミ」、そして「とろあるかふぇ」という3店舗を家族で支え合いながら営むアットホームさもまた、同店の魅力の一つです。「ただいま」と言って帰ってきたくなるような居心地の良いカフェで、のんびりとしたひとときを過ごしてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年2月14日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。