姫路市街から山陽道で小1時間。瀬戸内海に面した赤穂御崎は驚くほど静かな海辺のまち。海岸通りへと続く”きらきら坂”の中腹に保護猫たちがのんびりしあわせそうに暮らす「海ねこビーチハウス」があります。
保護猫カフェ「海ねこビーチハウス」
伊和都比売(いわつひめ)神社前の駐車場に車を停めて、きらきら坂へ。趣のある細い坂道の先には瀬戸内海が広がります。
“きらきら坂”というネーミングを名付けたのはイタリアンレストラン「sakuragumi(さくらぐみ)」のオーナーシェフ。
朝日に照らされた瀬戸内海を臨めるこの坂を見て、ある日突然ひらめいたのが始まりだとか。
きらきら坂の中ほどにあるホワイト×ブルーのマリンテイストなケープハウスが「海ねこビーチハウス」です。
兵庫県は全国的に見ても猫の殺処分が多い県。
殺処分をゼロにしたいという強い思いを持ったオーナーが2016年からクラウドファンディングで資金を調達し、見事目標を達成。
2017年5月に保護猫カフェとして同店をオープンしました。
店の左端にはインスタで名物スポットとなっている道しるべが。タグ付けは #きらきら坂 が定番。赤穂に来たらマストで訪れたいスポットです!
利用方法と料金システム
店内に入るとまず手洗いと消毒を済ませて、ロッカーに荷物を預けます。
料金は2種類。1時間1,000円か、時間無制限1,500円のどちらかを選んで入室。
いずれの場合もペットボトルのドリンクを8種類から選んで店内で飲むことができます。
店内でのドリンクの代わりに「海ねこビーチハウス」から徒2分の場所にある姉妹店「御崎カフェ」のドリンクチケットがもらえるのもうれしいポイント!
のんびりしあわせそうな保護猫たち
ここで暮らすのはみんな保護された猫。
野良猫だったとは思えないほど、とても人なつっこい性格で訪れる人たちを和ませます。
オーナーが明るく気さくでお喋り好きだからでしょうか。猫たちもどこか愛嬌があり、のんびり幸せそう。
店内には常時10匹ほどの猫が暮らしていて、みんな里親を待っています。
あえて定期的な譲渡会を開催せずに、ここでゆったりとした時間を過ごして気長に猫との相性を見てもらいながら“保護猫と猫を飼いたい人をつなぐ”そんなスタイルを大切にしています。
店舗は元緞通(だんつう)工房。
手織りの敷物用の織物である緞通は絨毯(じゅうたん)よりも生地が厚く、風合いや手触りがなめらかな高級品。明治時代より赤穂の名産品として知られています。
当時の梁(はり)や屋根の質感はそのままに、猫たちが暮らしやすいようにリノベーション。オーナーとその仲間たちでペンキを塗った愛情たっぷりの部屋で、里親さんとの出会いを待ちわびています。
おすすめの来店時間
カフェは10人まで入室OK。
ゆっくり過ごしたい人には平日の昼下がりがおすすめです。
定休日が月~水曜なので、休み明けの木曜でなおかつ開店直後の11時には、猫たちが明るい陽光が差し込む窓辺でお客さんを出迎えてくれることが多いそう。
静かなまち、赤穂の潮風に吹かれながら猫たちとゆったり流れる時間を過ごしてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2018年5月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。