山陽電車・西新町駅のほど近くのパン屋「Bäckerei Apfel(ベッカライアッフェル)」。バケットや全粒粉入りのコンプレなどハード系のパンは特に人気があり、2015年のオープン以来、パン通の舌をうならせています。その秘密は生地を発酵させる過程にありました。
Bäckerei Apfel(ベッカライアッフェル)
水色の外観が印象的なBäckerei Apfel。山陽電車の西新町駅から北へ徒歩2分の場所に位置しています。
ドアを開けると、パンの香ばしい香りに包まれ、幸せな気分に!
店内にはハード系のパンや菓子パン、焼き菓子などがショーケースに並びます。奥のスペースでオーナーがパンを焼成中。
ひと晩かけてじっくり発酵させるオーバーナイト製法
Bäckerei Apfelでは、パン生地をひと晩かけてじっくり発酵させる「オーバーナイト製法」で仕込んでいます。低温でじっくり発酵させることで旨み成分であるアミノ酸が増え、味わい深い生地に仕上がるそう。噛めば噛むほど口の中にふくらむ生地のおいしさは、この発酵方法から生まれていたんですね。
『コンプレ』450円
コンプレとは主に全粒粉入りのパンのこと。レーズン酵母を使用した生地は、粉本来のうま味がじんわりと口の中に広がります。ギュッとつまった生地で、中はしっとりとした食感。シチューなどのつけあわせとしても◎。
『はるゆたか食パン』1斤760円/1/2斤380円
北海道産の「はるゆたか」はデリケートな品種であるため、流通量が少ない小麦。そんなはるゆたかの小麦粉とゲランドの塩、きび砂糖を使い、油脂を加えず焼き上げたシンプルなハードトーストです。耳がパリッと香ばしく、中は軽い食感。
『クロワッサン』220円
生地に全粒粉を加えたクロワッサンは香ばしさが特長。たっぷりと織り込んだバターは、生乳を原料とした「よつ葉バター」です。サクッとした食感とバターの芳醇な香りを楽しんで。
『フリュイフロマージュ』380円
全粒粉とライ麦粉の生地にレーズン、オレンジピール、くるみをたっぷりと練りこみ、クリームチーズを包んで焼き上げた『フリュイフロマージュ』。仕上げにハチミツがかけられています。
『メロンパン』220円
表面のビスケット生地にアーモンドプードルを使ったメロンパン。ホロリとした食感で、濃厚なアーモンド風味が印象的な一品です。
バケットや食パンは昼過ぎに焼き上がりますが、発酵の進み具合によって時間の変動があります。気になるパンがある人は事前に電話で問い合わせてみて。
タルトやマフィンなどの焼き菓子も充実
『オレンジのタルト』300円
元パティシエだったオーナー。パンだけではなく、焼き菓子も充実しています。
取材日はタルトとマフィンが焼き上がっていました。日によってスコーンやカヌレ、クリスマス前にはシュトーレンが登場します。
人気の『オレンジのタルト』の中には、チョコレート、ピーカンナッツがゴロゴロ。フィリングは粗めに挽いたアーモンドプードルのクレームダマンド。オレンジの酸味がアクセントになったタルトです。
『バナナチョコマフィン』350円
ココア生地に、チョコレートとバナナをたっぷり混ぜて焼き上げたボリュームたっぷりのマフィン。しっとりとして、リッチな味わいです。
オーバーナイト製法による自慢のパンや、洋菓子専門店の味に引けを取らない焼き菓子たち。どんなパンやお菓子に出合えるかは、行ってみてのお楽しみ。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2019年2月13日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。