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2024.9.6
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【神戸北区】「dannapan」が移転オープン!築170年の古民家で和の趣とブランチを

人気ベーカリー「dannapan(ダンナパン)」が神戸市西区櫨谷(はせたに)町から北区の淡河町(おうごちょう)に場所を移し、2024年8月18日に移転オープン!新店舗のコンセプトは「和と仏(フランス)の融合」。以前からのこだわりやおいしさはそのままに、築170年の古民家で、本場フランスのようにショーケースからパンを選んだり、ブランチがメニューに加わったりとアップデートされました。北区を訪れたときはぜひ立ち寄って♪

・「dannapan(ダンナパン)」

知る人ぞ知る人気ベーカリー「dannapan(ダンナパン)」が2024年8月18日、北区淡河(おうご)町に移転オープン!以前はのどかな西区櫨谷(はせたに)町にありましたが、新店舗はがらりと雰囲気を変えて歴史的情緒があふれる古民家に拠点を移しました。

今から遡ること約170年。江戸時代末期に建てられたという古民家は、遠めからでも頑健かつ荘厳な佇まいがはっきりと伝わってきます。

新店舗のコンセプトは思い切って「和と仏(フランス)の融合」と決め、神戸市景観指定資源に認定されるこの空間の中で本格的なフランスパンやブランチを味わえるお店へと姿を変えました。

緻密な浮き彫りが映える欄間(らんま)や骨董品(こっとうひん)などが配された二間続きの和室がカフェスペースです。座布団に座って食事をとるという日本の慣習と、パンがいつも身近なところにあるというフランスの文化が入り交じるところからも、コンセプトが垣間見えます。

店に入って一番最初に目に飛び込んでくるのは、本場フランスのようにパンがずらりと並ぶショーケース。対面販売で、スタッフに購入したいパンを伝えて取ってもらうスタイルです。

クロワッサンやフォカッチャ、ハードブレッドなど、バラエティーに富んだパンが常時15種類以上スタンバイしています。さらにその横の冷蔵ショーケースにもサンドイッチが数種類並び、合わせて20種類ほどのパンが出迎えてくれます。

大きなガラス戸からは、隅々まで手入れが行き届いた日本庭園を一望することができます。こんな経験、日本で暮らす私たちにとってもありそうでなかなかできない貴重な機会ですよね。

洗練された美しい庭園を臨みながら味わうのは、もちろん「dannapan」が得意とするフランスパン。単品のパンのほか、パンにアレンジを加えたオリジナルサンドイッチなどのブランチメニューも、ここで味わうことができます。


・外はサクッと、中はしっとりとした繊細なデニッシュが自慢

『クロワッサン』345円

同店のパンは、国産小麦粉のみを使用することが一番のこだわり。ソフト系からハード系、デニッシュまで、それぞれの生地に合う小麦粉を国産のものからピックアップして使い分けています。さらに、自家製天然酵母やこだわりの浄水を使うなど、素材本来の風味を引き出すためのこだわりは語り尽くすことができません。

一番人気は外はサクッと、中はしっとりとした『クロワッサン』。薄い層が何層も重なり見せる高級感ある佇まいからも、リッチな味わいが伝わってきます。断面は、空気も一緒に包んでいるかのようにふわっとやわらか。食感も味わいも繊細で、口いっぱいにバターの甘い香りがジュワ~ッと広がります。

『バゲット・ショコラ・オランジュ』(1個)388円

生地にココアとチョコチップ、オレンジピールを練り込んだ『バゲット・ショコラ・オランジュ』は、ハード系でありながらも子どもにも愛されている人気商品。こんがりとした焦げ茶色のボディにチョコチップが散りばめられたおいしそうな見た目と、チョコとココアの甘い香りにそそられる魅惑の一品です。

チョコの甘さとココアのほろ苦さの中に忍ぶ、オレンジピールの爽やかな香りがアクセント!天然酵母なので、日を追うごとに生地自体の甘みや風味も増し、味わい深くなります。ぜひ、その味の違いも楽しんで。

『セーグル(ライ麦パン)』453円

小麦粉を使わずライ麦のみで作った『セーグル』は、いわゆる“ライ麦パン”。主原料となるライ麦にグルテンがないため、一般的なパンのようなふっくらとした食感ではなく、ずっしりとした食べ応えが特徴です。ガリッと香ばしい皮からは想像がつかないほどに中がも~っちり!噛めば噛むほど香ばしい風味がじんわりと広がります。

スライスして、上にクリームチーズやサワークリームを塗り、生ハムやサーモン、ベビーリーフをたっぷりのせて、仕上げにお気に入りのオリーブオイルと塩をパラパラっとするだけで、とっておきのごちそうに大変身♪まちかどのパン屋さんでは中々見かけることが少ない“100%ライ麦パン”をぜひご賞味あれ!

『櫨谷ロール』(1個)540円

「櫨谷町の新しい名物を」と店主が考案した『櫨谷ロール』も、櫨谷を離れた今も販売を継続します。

自慢のクロワッサン生地をロール状に焼き上げ、フレーバーチョコでコーティングした新スイーツです。金曜日は近くの自家焙煎珈琲店「FISTBUMP(フィストバンプ)」とコラボした『コーヒー』、土曜日はカスタード味の『プレーン』、日曜日が濃厚な『チョコ』、月曜日が女性に人気の『ピスタチオ』というように、曜日でフレーバーが変わるので、好みのフレーバーを狙って来店して。

・天然酵母と小麦が香る風味豊かなハード系

冷蔵ショーケースには毎日3種類ほどのサンドイッチが並びます。パンはバゲットやチャバタ、クロワッサンの3種類が固定で、中の具材は日によって変わります。

「自宅でアレンジしてもらうときのヒントになれば」と話す店主。カフェを併設するという新しい挑戦は、パンの本場であるフランスのように、パンを“家庭料理の一種”として取り込んでもらいたいという店主の願いから始まりました。

『クロワッサンサンド』702円、『dannnapanオリジナルブレンド』600円

クロワッサンを食べずには同店のパンは語れないといっても過言ではないほど、定番かつ人気のあるクロワッサン。バターがじゅわ~っと染み出るクロワッサンに、フレッシュ野菜と塩気のある生ハムは罪な組み合わせです。

ほどよい塩気とピリッと舌に残るブラックペッパーの風味がアクセント。味わいはもちろん、シャキシャキというそしゃく音が心地よく、一口、また一口と止まらなくなります。

『dannnapanオリジナルブレンド』600円

コーヒーは、西区にある自家焙煎コーヒー「FIST BUMP COFFEE ROASTERY(フィストバンプコーヒーロースタリー)」から仕入れたオリジナルブレンドを使用。ホットはフルーティーな香りとスッキリとした後口が特徴の中煎(い)り、アイスは氷が溶けても薄まらないほどしっかりとコクの深い深煎りにするなど、ホットとアイスで豆を使い分けるこだわりぶり。

どちらものど越しがよく、パンにもサンドイッチにもぴったり♪ブランチのお供にいかが?

水から小麦粉、酵母にいたるまで、すべての素材に手間暇をかけてこだわり抜く「dannapan」。持ち帰って一家だんらんで味わうのも良いですが、日本庭園を眺めながら味わうフランスパンの味は格別です。和と仏が融合した非日常をここで満喫してみては。

■詳細情報

■DATA

dannapan(ダンナパン)

所在地
兵庫県神戸市北区淡河町木津22
電話番号
080-6471-8111
営業時間
10:00~16:00
※車で来店の場合は事前予約が必要。

※記事内のパンの価格はテイクアウト時の税率表示です(イートイン限定商品は除く)

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年8月29日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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