2025年1月、高砂市伊保崎にオープンしたカフェ「晴地-TERASU-(テラス)」。体に優しい素材を厳選し、丁寧に作る焼き菓子やコーヒーを提供しています。土の温かみを感じられる上品な丹波焼の器が、より優雅なカフェタイムを演出。洗練されたオシャレ空間も相まって、穏やかなひとときを過ごせること間違いなしです。
・「晴地-TERASU-(テラス)」
山陽電鉄伊保駅から北へ車で約5分、明姫幹線からもアクセス良好な住宅街にひっそりと佇む「晴地-TERASU-(テラス)」。きび糖、てんさい糖、平飼い卵、「よつ葉」のバター、国産小麦粉など、厳選した素材で作る焼き菓子が自慢のカフェです。
高校時代から、人々が集い元気になれる場所を提供することを夢見ていた店主。一度は異業種に就くものの、病を患ったことをきっかけに一念発起。地域のイベントやマルシェで焼き菓子を販売しながら経験を積み、満を持して2025年1月19日に同店をオープンしました。
築50年の日本家屋をリノベーションした建物。扉を開けると、姫路市発祥の伝統工芸品「明珍火箸」から成る風鈴の涼やかな音色が響きます。白と木目調を基調とした明るい店内は、ブルーの壁面が差し色となりとってもスタイリッシュ。カウンターやイスなど、同店の雰囲気に合わせて設計されたインテリアの数々も素敵で、シンプルながらも洗練された空間に癒やされます。
男女問わずおひとり様も多く、隣に居合わせたお客さん同士が仲良くなることも珍しくないそう。13:00以降は混み合うこともあり、ゆっくり過ごしたい人は比較的落ち着いている午前中の来店が狙い目です。
イートインで提供する焼き菓子は、丹波焼の窯元「雅峰窯(がほうがま)」が手がける器にのせて運ばれてきます。独特な風合いの優しい器は目にも美しく、カフェタイムをより一層彩ってくれます。お気に入りの看板も同窯元に特注で作ってもらったものだそう。
「太陽のようにいつも誰かに寄り添える存在を目指したい」という思いから、“照らす”という響きを店名に採用。漢字は店主とお子さんの名前から一文字ずつとって名付けられています。太陽の光と、器の生地の表面を上下に削って作る筋・鎬(しのぎ)をイメージした放射状の模様が描かれたロゴも探してみて。
2階のスペースでは不定期でイベントを開催。今後はレンタルスペースとしての活用も視野に入れています。将来的には、愛犬を連れてくつろげるテラス席も増設予定だそう。
・体に優しい材料で作る焼き菓子
『カヌレ』1個150円
看板メニューは『カヌレ』。厳選した材料の配合はもちろん、焼く時間や温度を微調整し、試行錯誤の末に完成させた自信作です。表面はカリッと、中はもっちりとほどよい弾力が魅力。翌日以降は、しっとりした食感へと変化します。リーズナブルな価格とあって、手土産にと大量買いするお客さんも多数。小ぶりでパクッと食べやすいサイズ感で、あと一個とつい手がのびてしまいそう。
フレーバーは常時4~8種類がスタンバイ。定番の「ラムレーズンイチジク」は、1カ月ほどラム酒に漬け込んだレーズンとイチジクを生地に練り込んでいます。とは言えラム酒の風味は決して強くなく、子どもでも食べやすい味わいです。
フルーツはすべて発酵させるのがこだわり。「りんご」には、サクサク食感を残した爽やかなリンゴを生地に忍ばせるだけでなく、リンゴジャムもトッピングしています。このほか、「プレーン」、「チャイ」、「チョコレート」など、何が登場するかはお楽しみに。
『プリン』400円
『プリン』は、昔ながらの喫茶店を思わせるしっかり固めの食感が特徴です。焼きの工程の途中で、温度を変えるという一手間を惜しまないことこそがおいしさの秘訣。平飼い卵、牛乳、きび糖といった素材本来の風味がダイレクトに伝わってきます。底に敷かれたほろ苦いカラメルソースと、トッピングの生クリームを合わせ、一口ごとのグラデーションを味わって。
『りんごと紅茶のケーキ』400円
同店で使用するリンゴはすべて、各地でリンゴや加工品を販売している「りんご王子」から仕入れています。入荷は不定期なので、リンゴを使ったケーキは出合えたらぜひオーダーしたい一皿。その時々のおいしい品種が選ばれており、異なる味わいを楽しむのも醍醐味の一つです。
取材日は、爽やかな酸味と甘さを併せ持つシャキッとした歯応えの「ふじ」が主役。口に運んだ瞬間ふわっと香るアールグレイの茶葉が印象的なケーキです。さらに、ローストアーモンドが香ばしさをプラス。シフォンケーキともパウンドケーキとも似て非なる、柔らかくしっとりした口溶けを堪能して。
『オレオのチーズケーキ』400円
『オレオのチーズケーキ』は、お客さんからの支持により定番化したスイーツ。コクと酸味のバランスがよい「よつ葉」のクリームチーズをベースに、生地にもボトムにもココアビスケットをふんだんに使用。決して甘ったるくなく、ベイクドタイプながら見た目よりも軽い、なめらかな食感に驚かされます。
このほか、『レモンケーキ』(250円)や『オートミールクッキー』(150円)も人気。すべてテイクアウトもOKです。
・焼き菓子に合うコーヒー&ハーブティー
『ドリップコーヒー』500円
コーヒーは姫路市の「成田珈琲」から取り寄せ。4種類の豆を、店主自らブレンドしています。焼き菓子とのペアリングを考慮し酸味を抑え、ほどよい苦味とコクを感じられる味わいを意識。後味はスッキリで、ブラックでも飲みやすい一杯です。
オーダーを受けてから丁寧に淹(い)れてもらえ、店内に広がる香りにもうっとり。暑い季節には、水出しでクリアな口当たりの『アイスコーヒー』(500円)がおすすめです。
『ハーブティー』500円
姫路市にあるオーガニック紅茶専門店「ゆめだま紅茶」の『ハーブティー』にも注目。ダンデライオンやローズヒップなど数種類のハーブを組み合わせたクセのない味わいで、ハーブティーに苦手意識のある人にも好評です。『デザートがもっと美味しく感じる紅茶』(500円)もラインアップ。ポットのまま提供してもらえるので、たっぷり飲めるのもうれしいポイントです。
体思いの焼き菓子とアットホームな空間に心が洗われるカフェ「晴地-TERASU-」。「誰かの夢を叶える応援をしたい」と語る店主の姿が印象的です。その人柄は焼き菓子からも伝わり、すでにご近所さんやリピーターに愛されているのもうなずけます。シーンや相手を選ばず、気軽に訪れてみてはいかが?
■詳細情報
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■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年4月21日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。