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2025.11.7
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【三木】「オステリア デル アランチョ」20年以上続く名店でイタリア仕込みのコース料理を堪能♪

「三木山森林公園」の隣に、イタリアの田舎にある一軒家のように静かに佇む「Osteria Dell' Arancio(オステリア デル アランチョ)」。イタリアで修行した店主が作る、無農薬野菜のおいしさを引き出したコース料理が自慢。季節の移ろいを感じられる開放感のある店内で、ゆったりと本格イタリアンを味わいませんか?

・「Osteria Dell’ Arancio(オステリア デル アランチョ)」

三木市の「三木山森林公園」に隣接した場所に佇み、20年以上にわたってイタリアンコース料理をふるまってきた「Osteria Dell’ Arancio(オステリア デル アランチョ)」。緑に囲まれたレンガ造りの玄関と開放的な窓が印象的で、まるでイタリアの片田舎にある一軒家を思わせる風格があります。

店主は調理師学校を卒業して神戸北野のイタリアンで3年、そしてイタリアに渡って3年と、国境を超えてさまざまなお店で修行を積んできました。帰国後はジャンルに捉われず日本料理店など食に関わる仕事に幅広く携わり、2004年に同店をオープンしました。イタリアでの修行先のレストランからのれん分けしてもらった店名には、その当時の思い出が深く刻まれています。

店内は無垢材の柱やイタリア製の木製テーブルに囲まれた、木のぬくもりあふれる落ち着いた雰囲気。同市にある「花屋ぼたん」から仕入れる季節の花が、四季の彩りを添えています。開店から20年以上の時が経った今、柱や家具からは深い味わいが感じられます。

大きい窓から差し込む柔らかい光が店内に温かな明るさをもたらします。吹き抜けのように高い天井は空間を広々と感じさせ、心豊かでリラックスできる時間が過ごせます。

窓の外にはテラス席が2卓ほどあります。風のそよぎや木々の香りを感じながら自然に囲まれた非日常なひとときを。テラス席はワンちゃん連れOKなのもうれしいポイントです。


・野菜のうま味を引き出したイタリアンコース料理が自慢

『パスタランチ』2,200円 ※平日限定

ランチは平日が『パスタランチ』、『オステリアランチ』(3,100円)、土日祝日は『アランチョランチ』(3,000円)、『スペチャーレランチ』(4,400円)があり、シーンや予算に合わせてチョイスできます。

“コース料理”というと気構えがちですが、「特別な日だけでなくカジュアルに、野菜を生かしたイタリア料理を楽しんでもらえれば」と語る店主。イタリア料理はオリーブや塩でシンプルに味付ける料理が多く、野菜のおいしさをダイレクトに味わえるのが魅力です。

そんな同店の料理の主役を務める野菜は、市川町にある「牛尾農場」の無農薬野菜を使用しています。おまかせで届く旬の野菜に合わせてその日のメニューを考案しているので、季節ごとに、そして行くたびに違ったメニューと出合うことができます。

取材日は前菜・スープ・パン・パスタ・カフェで構成される『パスタランチ』をチョイス。

前菜は、鮮やかな色合いが美しい「明石産天然ハマチのカルパッチョと季節野菜の盛り合わせ」。セロリ、黄緑の「プチぷよトマト」、赤タマネギ、ラディッシュ、オクラ、大根菜など、新鮮な野菜そのもののおいしさが生かされた一品です。ピンク色のビーツのソースは根菜らしいコク深いうま味。オレンジ色の赤ピーマンのパヴァロワは、味わうほどにピーマンの自然な甘さが広がります。サッパリとしたハマチと絡めながらさまざまな味わいを楽しんで。

「カボチャのポタージュ」は、カボチャの自然な甘みをメインに、サラッとした軽い食感に仕上げられています。塩ゆでした落花生でホクホク感を、上にかかるくるみ油でまろやかさをプラス。シンプルだからこそ光る素材の味を感じてみて。

スープと一緒に運ばれてくるのは、イタリアで作り方を学んだという自家製パン。丸いパンはトウモロコシの粉で作る「ポレンタ粉入りプチパン」、角のあるほうが「全粒粉フォカッチャ」です。噛むほどに素朴な甘みが広がり、スープと合わせても、オリーブオイルをかけてもおいしくいただけます。

パスタは常時4種類から選べ、取材日は「明石産天然真ダイと味美菜入りプッタネスカソーススパゲッティ」をチョイス。ニンニクによってピリッと締まった味わいのトマトソースはオリーブ、アンチョビ、ケッパーも入ってパンチが利いています。細いパスタ麺をシャキッとした味美菜(あじみな)、プリッとした真ダイ、とろけるように柔らかいオリーブと絡めて、多様な食感を楽しめる一品です。

さらにこってりと濃厚なパスタを食べたいときは、プラス300円で「自家製タリアテッレ 丹波黒大豆枝豆入りのカルボナーラ」がおすすめです。

“タリアテッレ”とは、細長いリボン状の平打ち麺のこと。店内で手打ちした平らな麺はコシがありモチッとした食感で、トロッと濃厚なカルボナーラと絡むと口の中が幸せで満たされます。上にふわっとかかるパルメザンチーズとカリッとしたベーコン、丹波黒大豆枝豆の瑞々しい爽快さが絶妙にマッチしています。

食後は「カフェマッキアート」を飲みながらのんびりと至福のひとときを過ごして。イタリア産コーヒー豆の苦みは、フォームドミルクを入れることでマイルドに。“マッキアート”とはイタリア語で「シミがついた」という意味。備前焼の趣ある器に浮かぶ、フォームドミルクの”シミ模様”によって目も楽しめる一杯です。

ランチセットにデザートを追加(+100円~)することも可能。プラス300円の「自家製プリンセット」は口に入れると溶けるほど柔らかい食感に驚くこと間違いなし。バニラ味のジェラートはサッパリとしていて、苦みのある「カフェマッキアート」とマッチして幸せの余韻に浸れます。

ランチは90分制で、予約は11:30~と13:15~の二部制。予約なしでも来店できますが電話予約がおすすめです。

・ワインソムリエ厳選のナチュラルワインを料理に合わせて♪

ランチ、ディナーともに、コース料理と一緒にワインはいかが?ワインソムリエである店主が選ぶナチュラルワインは、常時赤2種類、白2種類ほどがスタンバイ。

ナチュラルワインとは、無農薬栽培のブドウを原料に添加物、保存料を使わずブドウ果汁のみを使用しているワインのこと。ろ過していないためにごりがあるものもあり、その分うま味が詰まっていると一般的にいわれています。ナチュラルワインの飾り気のない素直なうま味は、素材の持ち味を生かすイタリア料理との相性が良く、取り入れることに決めたのだそう。

『グラスワイン』(1杯)950円~

ナチュラルワインの産地はイタリアから日本までさまざま。仕入れるワインは店主が厳選してラインアップはその時々で変わるため、料理に合うワインを店主に相談してみるのも楽しみの一つですね。

無農薬野菜のおいしさを引き出した、イタリア仕込みの本格イタリアンをコースで味わえる「オステリア デル アランチョ」。カジュアルに、季節を感じながらゆったりと贅沢な時間ひとときを過ごしてみてはいかが?

■詳細情報

■DATA

Osteria Dell' Arancio(オステリア デル アランチョ)

所在地
兵庫県三木市福井鷹尾2005-1
電話番号
079-483-5489
営業時間
ランチ/11:30~L.O.14:00
ディナー/18:00~L.O.21:00
※ランチタイムは11:30~もしくは13:15のみ予約可

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年10月26日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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