神戸淡路鳴門自動車道淡路ICを降りて車でおよそ10分。自然循環型の滞在施設サスティナブルガーデン「淡路ネイチャーラボ&リゾート」の敷地内に、農家レストラン「陽・燦燦(はるさんさん)」があります。自然に囲まれた心安らぐ空間で、淡路が育んだ自然と恵みを味わい尽くしませんか?
・農家レストラン「陽・燦燦(はるさんさん)」
「陽・燦燦(はるさんさん)」は、神戸淡路鳴門自動車道淡路ICを降りて車を10分ほど走らせた山の中にある農家レストラン。自然に恵まれた北淡路の約38,000㎡の土地を生かした自然循環型の滞在施設サスティナブルガーデン「淡路ネイチャーラボ&リゾート」の敷地内にあり、「農・食・住」をテーマに、自然と人との共生を学ぶ場としてオープンしました。
循環型農業を目指すお店だからこそ、店舗も自然に還る材料で造り上げ、循環型建築物に。世界的建築家・坂 茂(ばん しげる)氏が設計し、木や紙管を使った自然に優しい内装や立派な茅葺(かやぶき)屋根など、サスティナブルな造りにもこだわっています。
店の目の前にある畑はすべて自社農園というから驚き。食用花やハーブ、季節野菜、小麦などを育てているそう。また、化学肥料や農薬を使わず、豆や米ぬかから抽出した液肥で、自然に逆らわず微生物を活性化させるなど、土づくりからこだわっています。
店内は、北側が全面ガラス張りになっていて、たっぷり日が差し込み開放的。木材や紙管の温かみあふれる雰囲気と優しいペンダントライトの照明が融合し、心地よい空間を演出しています。
外には愛犬と食事が楽しめるテラス席もスタンバイ。どこまでも続く青い空や小麦畑、野菜畑が織りなす壮大な景色は、自然の雄大さや尊さを感じさせてくれます。近くで鳴く小鳥のさえずりや木々の香りを楽しんでいると、時間が経つのも忘れてしまいそうですね。
・野菜が主役の農×イタリアンのコース
『陽・燦燦コース』3,500円
※写真の「淡路牛ロースのグリエ」は+500円
遠方からわざわざ訪れたのなら、畑と島の食材を味わい尽くす『陽・燦燦コース』がおすすめ。サラダ、スープ、自家製パン2種、メイン料理、デザートがセットになったフルコースです。
まず最初に運ばれてくるのは「淡路野菜ガルグイユ風サラダ※」。日によって野菜は変わりますが、常時10~15種類ほどの旬野菜を使用し、それぞれの素材をグリルしたりマリネしたりと調理を変えているそう。取材日はアイスプラントやナス、ズッキーニ、トウモロコシといった夏野菜がふんだんに使われた、鮮やかなビタミンカラーのサラダが登場!シェリードレッシングや肉のうま味が溶け込んだ特製ソースで仕上げたさっぱりとした味わいが、生き生きとした野菜本来のおいしさを引き立てます。
※ガルグイユとは…いろいろな野菜や香草を組み合わせ、風味や特徴が生かされるようにそれぞれに合った調理をし、花束のように盛り付けたフランス発祥の料理のこと。
「畑の野菜たっぷりスープ」は、その名の通り、野菜をふんだんに使用した具だくさんのミネストローネ。野菜の皮や芯といった端(は)野菜をくたくたになるまで炊き、ピューレ状にしたものをブイヨンの代わりに使っているため、澄んだ味わいの中に凝縮した野菜の甘みが感じられます。
自家製のミルクパンとクロワッサンは食べ放題なのがうれしいポイント!「淡路島牛乳」を使ったほんのり甘いミルクパンは、ふわっとやわらかく子どもにも人気があります。クロワッサンは一層一層が厚めでもっちりとした食感がやみつきに。バターの芳醇な香りがたまりません。
コースのメインは生パスタと肉料理の2種類が登場。肉料理は「えびすもち豚と季節野菜のグリエ」か「淡路牛ロースのグリエ」(+500円)から選べます。取材日は「淡路牛ロースのグリエ」をチョイス。豊かな自然に囲まれて育った淡路牛は肉質がやわらかく脂が上質で、噛むたびにじゅわ~っと肉汁がしたたるほどジューシー。季節野菜から作った3種類のソースでいただきます。付け合わせもソースも野菜尽くしなんて、この上ない贅沢です。
デザートは日によって変わるので、来店するまでのお楽しみ♪取材日は、フランス風レアチーズケーキ「クレームダンジュ」がお目見え。フロマージュブランと生クリームを合わせ、空気をたっぷり含ませるように泡立てて作るチーズケーキは、ふわっとエアリーで口溶けも抜群!口当たりも味わいも軽やかで、食後にぴったりです。
・『陽・燦燦セット』も人気!
『陽・燦燦セット』2,400円
サラダ、スープ、パン、メイン1種が楽しめる『陽・燦燦セット』も大人気!メインは「淡路島生パスタ」「ベジタブルディッシュ」「淡路島のお肉料理」(+300~800円)からその日の気分でチョイスして。
メインの内容は季節によって変わり、取材日は「淡路島生パスタ」が「三谷農園のグルメトマトパスタ」、「ベジタブルディッシュ」が「淡路島玉葱とじゃがいものオーブン焼き」、「淡路島のお肉料理」が「えびすもち豚と季節野菜のグリエ」(+300円)or「淡路牛ロースのグリエ」(+800円)でした。
パスタに使われている「三谷農園」の「グルメトマト」は、兵庫県認証食品「五つ星ひょうご」に選ばれた名のあるトマト。同店ではこのトマトの桁違いの甘さを生かすため、あえて味付けは塩のみにし、摘みたてのイタリアンパセリとルッコラを飾るなど、シンプルに仕上げています。「淡路麺業」の生パスタのもちもち食感と相まって、後を引くおいしさです。
・農家レストランならではのオリジナルカフェメニュー
『畑のティラミス』880円
カフェメニューにも野菜やフルーツをふんだんに使ったり、ビジュアルにこだわったりと、“畑のレストラン”ならではのこだわりが満載!定番人気の『畑のティラミス』はシャベルを器にし、竹炭サブレやココアパウダーなどで“土を掘り起こした畑”に見立てた一品です。
エスプレッソを浸したスポンジケーキの上に甘めのマスカルポーネクリームをのせ、周りにザクザク食感の竹炭サブレを散らしたティラミスはまさに本物の土のよう。サブレの食感や塩気が楽しく、大人も子どもも夢中になること間違いなしです。
『自家製ジンジャーエール』700円
スイーツのお供に『自家製ジンジャーエール』はいかが?季節によっては淡路島産のショウガを使うなど、ここにも淡路島への愛が感じられます。使用する材料は、体に優しいてんさい糖とショウガ、レモンのみ。皮ごとたっぷり使った辛口フレーバーが、暑さや疲れを吹き飛ばしてくれそう。
・採れたて野菜やオリジナル商品の販売も
店内には、自社農園や島内の農家で採れた新鮮な野菜や、島の野菜やフルーツを使った加工品などを販売する物販コーナーもあるので、帰り際にぜひチェックして。タイミングがよければ朝採れ野菜が手に入ることも。タマネギの季節は「タマネギ詰め放題」も実施していて、買い物だけでもたっぷり楽しめそう。
『淡路島Dip!』各600円
同店のイチオシは、オリジナル商品の『淡路島Dip!』。どちらも自社栽培のタマネギをベースにした、『たまねぎ葉とみそ』と『まるごとたまねぎとトマト』の2種類のフレーバーを販売しています。みそはおにぎりや野菜炒めに、トマトソースはパスタやピザに使うのがおすすめなんだそう。淡路土産におひとついかが?
自社農園や淡路島の採れたて野菜が主役の農家レストラン「陽・燦燦」。休日は収穫体験や自然体験といったイベントも開催していて、食だけでなく五感で淡路の自然を堪能できます。都会では味わえない貴重な体験を求めて足を運んでみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年6月19日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。