鴨池のほとりにたたずむ、木のぬくもりあふれる「prato cafe(プラートカフェ)」。大自然を眺めながら、手作りのランチや焼きたてマフィンが楽しめるお店です。ツリーハウスで過ごすカフェタイムは、癒やし空間そのもの。
池のほとりにあるお庭カフェ「prato cafe」
“目の前に広がる絶景を、たくさんの人に楽しんでもらいたい”そんな思いから始まった小さなカフェ。ナチュラルでオシャレな空間は、地元の人やハイキングで訪れる人を中心に、またたく間に話題になりました。常連客はもちろん、他府県から足を運ぶお客さんも多いそう。
テーブルや棚などインテリアは、すべて手作り。自然の材料を使い、ドアノブには流木を採用しました。
もともと生えていたヒマラヤ杉を利用したテーブル席は、木が成長とともに太くなるので、年々天板を削っています。
ギャラリーには、2ヵ月ごとに入れ替わりで、手作り作家さんの雑貨も並んでいます。
お店の目の前に広がる景色は、思わず息をのむほどの美しさ。遮るものが一切なく、空の広さや、木々の青さに圧倒されます。新緑、紅葉、雪景色など、四季折々の風景を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。鴨池で仲良く散歩するアヒルのファンも多いんだとか。
予約がオススメ「ツリーハウス」
「prato cafe」最大の魅力は、木の上に建つ「ツリーハウス」。まるで絵本から飛び出してきたようなかわいい外観は、まさにフォトジェニック。クヌギの木には、さまざまな鳥が遊びに来るので、バードウォッチングができちゃいます。真っ黄色に染まる紅葉の時季もオススメ。
「ツリーハウス」には個室とテラス席があり、特に人気の個室は4名までが利用でき、11:00~、13:00~、15:00~の2時間制。2週間前から前日まで予約できます。お店の入口にも予約状況が書いてあるので、空いていればラッキー。冷暖房完備なのもうれしいですね。
テラスは大自然がパノラマに広がる特等席。木々を揺らす爽やかな風や、鳥のさえずりを聞きながら過ごすカフェタイムは心地よく、いつまでも自然に囲まれていたい気分に。テラス席はペット同伴もOKです。
地元産の野菜を使ったランチ
『鶏むね肉 カプレーセ風』Bセット1,630円
できる限り地元産の野菜を使ったランチは、まずパスタかメイン料理をセレクト。サラダと本日のスープ付きのAセット、さらにパンorライスが付くBセット、さらにデザート&ドリンクが付くデザートセットからチョイスできます。
取材日のメイン料理は、低温調理でしっとり仕上げた鶏むね肉が主役。ぜいたくに分厚くカットされたトマトとモッツアレラとの相性はバツグンです。本日のスープは、ローストオニオンのポタージュ。スープは、温かいものか冷たいものか、その日の気候によって変えるというこだわりよう。サラダには、自家製のドレッシングがよく合います。
メイン料理だけの注文も可能。(『鶏むね肉 カプレーセ風』単品1,480円)
『大きめ海老とバジル添え』単品1,280円
パスタは、常時10種類ほどを用意。旬の野菜や魚介類を使うので、季節によって内容が変わります。
本日の焼きたてマフィン
『マフィン』各種
※写真は秋のマフィン
毎朝焼き上げるマフィンは、国産小麦粉、北海道産バター、三温糖、アルミ成分を含まないベーキングパウダー、地元産の牛乳など、原材料にこだわっています。保存料も使っていません。外はサクッと、中はふんわりした食感が特徴で、甘さはひかえめ。『バナナとくるみ』や『生チョコと3種のベリー』など定番のマフィンのほか、旬の果物を使った季節限定マフィンなど、常時10種類ほどがスタンバイ。
『デザートセット』850円 ※ドリンクとセットで100円引き
好きなマフィン、本日のデザート、アイスクリームが付いたお得なプレート。マフィンは温めて提供しているので、出来立てのおいしさをそのままいただけます。取材時に選んだマフィンは、姫路産の無農薬の甘夏を使った『自家製マーマレードとクリームチーズ』。存在感を放つクリームチーズに絡まるようにマーマレードがたっぷりと入っています。甘さはひかえめ、果皮のフルーティーな苦味がアクセントの大人味のマフィンです。ほろ苦い抹茶ティラミスと、さっぱりとしたアイスクリームの組み合わせで後味もスッキリ。
デザートはぜひ自家焙煎コーヒーと一緒に。味と香りにこだわり、季節ごとに焙煎の仕方も変えています。オーダーが入ってから豆をひき、一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れるコーヒーをじっくり味わってみて。
右から時計回りに『清美オレンジ』290円、『いちご・マスカルポーネ』330円、
『桜・ホワイトチョコ とろける宇治抹茶』320円
『清美オレンジ』は、オレンジの果実、果汁、果皮を惜しみなく生地に練り込んだ甘酸っぱいマフィン。シンプルながらも、口の中にオレンジの香りが一気に広がります。スライスしたオレンジもトッピング。
『いちご・マスカルポーネ』は大人気のマフィン。真ん中にはたっぷりのマスカルポーネと、それを取り囲むようなイチゴが絶妙に絡みます。トッピングにもイチゴを。
『桜・ホワイトチョコ とろける宇治抹茶』は、抹茶生地のマフィンの中に、とろーり濃厚な抹茶クリームが。抹茶のほろ苦さと、ゴロゴロ入ったホワイトチョコの甘さの組み合わせがクセになります。桜のトッピングがアクセント。
マフィンはテイクアウトOK。冷凍保存できるので、手土産やギフトにもピッタリです。週末は昼過ぎに売り切れてしまうこともあるので、前日までの予約がベター。どんな種類が登場するかは、ブログを要チェック。
9周年を迎えた現在でも、実は未完成で随時リノベーション中の「prato cafe」。お客さんの声を取り入れながら、よりよい空間作りを目指しています。いつ来ても新鮮でリフレッシュできる空間が、人気の秘密なのかもしれません。大自然を感じながら、穏やかに流れる時間に身を任せてみませんか?
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2019年4月25日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。