相生唯一のブックカフェ「トキシラズ」は、その名の通り時を忘れて本の世界に入り込むことができる、レトロで落ち着いた空間が自慢のカフェ。23:00まで営業しているので、夜カフェとしてふらりと訪れるのもおすすめです。こだわりのコーヒーとスイーツで大人のくつろぎ時間を過ごしてみては。
「トキシラズ」昼の顔
JR相生駅から徒歩12分ほどの、川沿いにあるビルの2階に店を構える「トキシラズ」。相生唯一のブックカフェです。店主は大人になってから古本に魅せられ、古本屋を持ちたいという思いから、たくさんの本に囲まれた空間でコーヒーと読書をゆっくり楽しめるブックカフェをオープンさせました。
建物向かって左手にある階段から2階へと上がります。
ドアを開くと本棚が所狭しと並んだ、本の世界が広がっています。店内に陳列された古本はすべて販売用の古本で、手にとって店内で読むこともできます。
お客さんから古本の買い取りもしていて、買い取りのみの来店もOK!本が多い場合は出張買取もしていて、姫路方面でも対応しているので気軽に相談を。
店内は周りの人の声があまり気にならない、ゆったりとした空間。カウンター席やソファ席、集中して読書に没頭できそうな席と、さまざまなタイプの席が設けてあります。
古びた家具や不ぞろいなピアノ椅子、アンティークチェアは、ノスタルジックで昭和レトロな空間を演出します。
コンセプトは、“自宅以上、オシャレなカフェ未満”という絶妙な空気感を持つこと。本を読むにも仕事を進めるにも、自宅だとだらけてしまいがちだけど、カフェだと緊張感があって落ち着かない…。自宅とカフェとの間に位置付けされるような、アイデアやインスピレーションが浮かぶ空間作りを心がけているそう。
BGMはお客さんの状況に合わせて選んでいます。一人で読書を楽しむ人が多いときはクラシックやインストルメンタルの曲、会話を楽しみながら過ごす人がいるときは歌の入った曲をチョイス。
お客さんから「ブックカフェでは話しちゃいけないですか?」とよく聞かれるそうですが、「そんなことはありません。思い思いにくつろいで欲しい」と店主。
読書以外にもパソコンを開いて仕事をしたり、友人との会話を楽しむ人も。13:00~23:00まで晩ご飯の時間以外ずっと読書にふける人もいるんだとか。
本のお供に自家製スイーツとハンドドリップコーヒーを
読書のお供に欠かせない存在のコーヒーにも、店主ならではのこだわりが光ります。コーヒーはブレンドの他に、シングルオリジンのスペシャルティコーヒーを数種類スタンバイしています。
オーダーが入ると豆を挽(ひ)き、店主が一杯一杯丁寧にハンドドリップで淹(い)れています。“ゆっくりと時間を過ごして欲しい”という店主の優しさが、カップになみなみと注がれたコーヒーに表れています。
『ブレンド・クリアー』450円、『チーズケーキ』400円
店主の気まぐれで登場する日替わりスイーツは、カフェタイムを充実させてくれること間違いなし。人気の『チーズケーキ』をはじめ、どれもコーヒーとの相性を考えられたスイーツばかり。
スッキリとした後味の『ブレンド・クリアー』は、濃いコーヒーが苦手な人やブラック無糖で豆のうま味を感じたい人におすすめ。スイーツとの相性も抜群です。
アートから歴史、小説、古雑誌までジャンルはさまざま
広々とした店内をぐるりと囲むように置かれた書棚には、アートや写真集、和書、洋書、古書など幅広いジャンルの書籍や雑誌が並んでいます。
今まで読んだことのなかった新しいジャンルの本を手に取ってみては?好奇心がくすぐられ、自分の中の新たな視野を広げてくれる本に出合えるはず。
店主のおすすめを聞いてみるのもGOOD!読書談義に花が咲きます。
奥の棚には歴史物や、古雑誌がずらり。古雑誌は意外にも若い人にインパクトを与える存在なんだとか。アート・ファッション・ヘアスタイリストといった職業の人からは「古さの中に新しさを見つけることができる」と好評なんだそう。
「トキシラズ」夜の顔
「トキシラズ」の夜は、月明かりと間接照明がレトロ感をさらに高めて昼とはまた違ったムード。20:00ごろからお客さんが増えてきます。
おすすめの本や本にまつわる話を心向くままに話し合うトークイベントも不定期で開催されます。
時間を忘れてくつろげる「トキシラズ」。新たな本との出合いの場で素敵な時間を過ごしてみては。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年11月24日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。