城下町・たつのの石畳沿いに2026年1月4日に誕生する「日々とART すずろ」。築80年以上の古民家をリノベーションした空間で、金・土・日の週3日、アートと丁寧な和朝食を楽しめるギャラリー&カフェです。窓から差し込むやわらかな朝日に包まれ、湯気立ちのぼる味噌汁とともに迎える朝。静かな時間が流れる古民家で、少し贅沢な一日を始めてみませんか。
・「日々とART すずろ」

風情ある龍野城下町の一角。歴史の趣が色濃く残る通り沿いに、2026年1月4日、「日々とART すずろ」がオープンします。カフェの営業は、金・土・日の週3日。カフェを併設したアトリエ空間として、ゆっくりと時間が流れる場所です。
営業日は公式Instagramにて公開中。事前に確認してから来店を。➡︎公式Instagramはこちら

築80年以上の民家をリノベーションした店内には、天井の梁(はり)や柱など、当時の面影が随所に残された、趣のある落ち着いた空間が広がります。もともと畳敷きだった床は土間に改装され、古さの中にモダンさが溶け込んだ、心地よいスタイルに仕上がっています。
テーブルの天板には、長年使い込まれた足場板を使用し、時を重ねた木の質感が空間に深みを与えます。イスはすべて異なるヴィンテージ家具。店主が蚤(のみ)の市などで見つけてきたという、個性豊かなアイテムが並びます。

この場所を営むのは、アーティストとしても活動する画家。この古民家との出合いをきっかけに、「気兼ねなくアートにふれられる場所をつくりたい」という思いが芽生え、飲食を通じて人が自然に集える場として、カフェ併設のギャラリーという形にたどり着いたそうです。
2階には六畳二間のギャラリースペースを完備しています。現在は自作の絵画作品を展示していますが、今後はレンタルギャラリーとして、多様な表現者たちを応援できる場にしていきたいとのこと。

入り口すぐのスペースには、店主の“好き”を詰め込んだ雑貨コーナーも。北欧テイストの小物や、思わず手に取りたくなる文房具、ハンカチなど、ギフトにもぴったりなアイテムが並びます。帰り際にはぜひ立ち寄ってみて。
・体に優しい“腸活朝ごはん”

『あさごはん』700円
同店ではランチではなく、あえて“朝ごはん”を提供しています。店主自身がこよなく愛するという和朝食を、7:00〜12:00の時間帯限定で楽しめます。
週替わりの惣菜数品に、ごはんとお味噌汁が付いた朝食セット。一品一品が丁寧に手作りされ、発酵食品を取り入れた、体に優しくほっとする味わいが魅力です。

この日は、鯖の粕漬、キャベツのカツオとカリカリ梅和え、キクナ・白菜・ニンジンの白和えなど、野菜中心のおかずが並びました。使用する野菜は、神崎町の「ばんごんじんじい」のものを中心に、地のものを積極的に取り入れています。

朝食の定番・納豆も、店主の手にかかれば一味違った一品料理に。酢漬けにした長芋と卵黄を組み合わせることで、シャキシャキとした心地よい食感に、濃厚なコクが加わります。納豆が苦手な人にもぜひ試してほしい、味わい深い一品です。

中でも味噌汁は、イリコ・昆布・干しシイタケから取った出汁に、くず野菜のポタージュを加えたオリジナル。深みのある味わいで、体にじんわりと染み渡ります。
さらにテーブルには、自家製の「ネギ味噌」と「唐辛子麹」が常備されていて、自由にいただけるのがうれしいポイント。「ネギ味噌」はごはんに、麹(こうじ)やエビなど、うま味が凝縮された「唐辛子麹」は味噌汁に入れると、キムチのような奥深いコクが加わり、味の変化も楽しめます。

ごはんは、農薬・化学肥料を抑えた米作りを行う夢前町の「ファームハウス」の米を使用。糠(ぬか)の香るキュウリの古漬けや、キクイモの浅漬けなど、ご飯が進む小鉢も充実しているので、プラス110円でできるごはんのおかわりをしてみては?
・ホッと一息つけるこだわりのドリンクも

『コーヒー』500円
食後のドリンクには、太子の「ジェントルコーヒー」の豆を使用したコーヒーがおすすめ。この日は、エチオピアの「イルガチェフェ」。澄んだ味わいは朝の目覚めにぴったり。朝食とセットにすると350円とお得に。

『腸活フルーツ酵素ジュース』220円
自家製の酵素ドリンクにも注目を。酵素ドリンクとは、野菜や果物を発酵させて作られる飲み物で、発酵の過程で生まれる酵素や栄養素を豊富に含むとされています。取材日は、キウイを使った酵素ドリンクがお目見え。
炭酸で割れば、爽やかな味わいが広がり、食後の後口をスッキリと締めくくってくれます。今後は、リンゴやイチゴなど旬のフルーツを使った新しいフレーバーも登場する予定なんだそう。

店名「すずろ」には、“おもむくままに歩く”すずろ歩きのように、子どものころ、心の赴くままに絵を描いた気持ちを忘れずにいてほしいという願いが込められています。まずは朝ごはんを味わって、アートを、城下町を、すずろに巡ってみませんか。
■詳細情報
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年12月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。







