西脇市高田井町の閑静な住宅街の中にひっそりと佇む「cafe&bar KITO(キト)」。木をテーマに作り上げられたナチュラルなインテリアと優しい木漏れ日がもてなす空間で、店主が手間暇かけて作ったランチやスイーツをゆっくりと味わうことができます。人気メニューは数種類のフルーツや野菜を使った『牛スジとろけるフルーツカレー』。おいしい食事をお供に、癒やしのひとときをここで過ごしませんか?
・「cafe&bar KITO(キト)」
家電量販店やスーパーが立ち並び、多くの車が行き交う西脇中央通り。この通りを北に一本入り、閑静な住宅街の中を進むと、木やグリーンに囲まれた一軒の隠れ家カフェ「cafe&bar KITO(キト)」があります。
「木と」をコンセプトに、お父さんから譲り受けた木の家をセルフリノベーションしたという同店。「木の温もりを感じながらくつろぎの時間を過ごしてほしい」という一心で、店主がたった一人でこの店を切り盛りしています。
東と南の壁を切り取るように配された大きな窓からは、自然光がたっぷりと降り注ぎます。晴れた日は店内にいることを忘れるほど、燦々(さんさん)と陽が差し込み開放的。温かな木漏れ日を浴びれば、いつもよりもゆっくりと時を刻むことができそう。
元々ここは、設計士兼大工だった店主のお父さんが事務所として使っていた場所。その思い入れのある場所を譲り受け、幼いころから父の背中を見てきた店主がセルフリノベーションしました。オープンキッチンや飾り棚、木製のシェルフなど、ほぼすべて手作りしたというから驚きです。
ゆったりとしたカウンター席は常連客のお気に入り。モーニングタイムには、店主との会話とおいしいコーヒーを求めて、近くに住む年配のお客さんを中心に席が埋まります。昼ごろからは子育ての合間にひと息つきに来たママやカップルが続々。“誰でも心地良い空間”こそが、同店の魅力です。
テーブル席は2人掛けと4人掛けがそれぞれ1卓ずつスタンバイ。4人以下での来店を心がけて。
店内の至る所に飾られたドライフラワーのほとんどが、店主が生花から作ったもの。「いただいたお花や昔から使っていた家具は、それぞれに思い入れがあるのでなるべく形を残したい」と語る店主は、お祝いの花はドライフラワーに、祖母の家にあった古道具はインテリアにと、大切に受け継いでいます。青々とした観葉植物からも、店主が心を込めて世話をしていることが伝わってきます。
・コクと甘さにうっとり!『牛スジとろけるフルーツカレー』が自慢
『牛スジとろけるフルーツカレー』950円 +『半熟たまご』150円
ランチはすべて店主が手作りしています。同店を営む前は神戸にあるカフェやイタリア料理店、バーといったいろんなジャンルの飲食店で5年ほど勤めていたという店主。その腕前は一流で、どの料理も専門店顔負けのおいしさです。
カフェランチの王道・カレーは、同店でも大人気!自家製ガーリックオイルで炒めた国産牛すじ肉のうま味をベースに、セロリやリンゴ、バナナ、フルーツトマト、淡路島産タマネギなど、地元の野菜やフルーツをじっくり煮込むのがこだわりです。
それぞれの素材の風味がしっかり溶け込んだカレールーは、ほっぺたが落ちるほどフルーティー♪『半熟卵』(+150円)や『ラクレットチーズ』(+200円)のトッピングをすると、より濃厚な味わいが楽しめます。
・本格パスタは4種類!お得なセットメニューも
『4種キノコとほうれん草のクリームソース』950円 +『サラダ・小鉢セット』250円
『4種キノコとほうれん草のクリームソース』『茄子とモッツァレラのボロネーゼ』『アボカドとクリームチーズのカルボナーラ』『ベーコンとパプリカのナポリタン』の4種類のパスタにも注目を。イタリア料理店で働いていた経験があるとあって、その味わいは本格的です。
ランチメニューはそれぞれ、プラス250円で 『サラダ・小鉢セット』、プラス450円で『サラダ・スープ・ミニデザートセット』を付けることができます。どちらを選んでもオーガニックのベビーリーフを使用したサラダと「卵と生ハムのポテトサラダ」が付き、しっかり栄養も摂れます。
人気No.1の『4種キノコとほうれん草のクリームソース』は、エリンギ・マイタケ・シメジ・マッシュルームを使ったキノコ三昧のパスタ。キノコの風味を最大限に引き出すため、冷凍してからソテーするのがポイントです。牛乳は一切使わず、生クリームのみでソースを仕上げることで、家庭では味わえないようなリッチな味わいに。具だくさんでボリューム満点です。
『4種キノコとほうれん草のクリームソース』950円 +『サラダ・スープ・ミニデザートセット』450円
ちょっぴり贅沢をしたい日やランチをゆっくり味わいたい日は、ワンランク上の『サラダ・スープ・ミニデザートセット』をチョイスして。「今日の日替わりのスープは何だろう?」と考えている時間も楽しみの一つ。取材日は「豆乳とエビのクリームスープ」で、エビの香りや甘みが溶け込んだクリーミーなスープでした。
デザートは、「特製コーヒーゼリー」「ガトーショコラ」「ベイクドチーズケーキ」の3種から好きなものをチョイスできるのがうれしいポイントです。
・こだわりコーヒーやスイーツと共に至福のカフェタイムを♪
『アイスカフェラテ』650円 +『ベイクドチーズケーキ』450円
※セットで合計金額から100円引き
食後やカフェタイムには、スイーツ片手にゆっくり過ごしてみては。『ベイクドチーズケーキ』は、レモンの爽やかな香りと表面にぱらりとかけた粉糖の甘みが交互に広がる、甘酸っぱいケーキ。「八ヶ岳牧場」から取り寄せるミルクアイスと一緒に口に運べば、あっさりとした味わいから一気にミルキーな味わいに移り変わります。
『コーヒー』500円 +『ティラミス』550円
※セットで合計金額から100円引き
コーヒー好きには、ホットコーヒーとティラミスの組み合わせがイチオシ。同店のコーヒーはすべて、たつの市にある「いわもと珈琲」から仕入れたオリジナルブレンド豆を使用するのがこだわりです。
ブラジル・コロンビア・マンデリン・グアテマラという4種類をブレンドしたバランスの良い豆を、店主好みの深煎(い)りで焙煎してもらっているのがこだわりだそう。『ティラミス』には淹(い)れたてのコーヒーをスポンジにたっぷり染み込ませ、マスカルポーネクリームをサンド。洋酒を使っていないので子どもからも食べやすいと評判です。
『特製コーヒーゼリー』600円
『特製コーヒーゼリー』もオリジナルブレンドのコーヒー豆が主役。苦みもやわらかさもほどよく、ちゅるんと飲むように味わえる涼やかなスイーツです。オシャレなカクテルグラスに入ったコーヒーゼリーの上には、生クリームと店主お気に入りの「八ヶ岳牧場」のミルクアイスがこんもりと。下の方へ食べ進むにつれてコーヒーの味わいが増す“味のグラデーション”を五感で楽しんでみて。
『アイスカフェラテ』650円
『カフェラテ』は、ホット、アイスともにコーヒーが苦手な女性客から人気。濃厚で甘みのある味わいとスッキリとした後口を持つ鳥取県「大山乳業」をたっぷり使うだけでなく、トップにふわふわのフォームミルクをのせることで、まろやかな味わいに仕上げています。アイスはエスプレッソを固めたコーヒー氷を使っているので時間が経っても味が薄まらないのがポイントです。
オープンから早2年。家族の思い出が詰まったこの場所を譲り受け、たった一人で接客から調理まで行い営む「KITO」。都会ではなかなか味わえないような静けさと陽の心地よさを感じ、忙しさで凝り固まった心身を解きほぐしてみては。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年1月31日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。