豊かな自然と歴史的遺産に恵まれた街・福崎に溶け込む「NIPPONIA(ニッポニア) 播磨福崎 蔵書の館」。築300年を超える重要有形文化財をリノベーションし、宿泊やレストラン、カフェなどを含む複合施設として生まれ変わりました。客室やカフェには計1,000冊以上の蔵書があり、歴史や本好きの人にはたまらない空間が広がります。古民家ウエディングも可能なので詳しくは記事をチェックして♪
「NIPPONIA(ニッポニア) 播磨福崎 蔵書の館」
2020年11月、福崎町にオープンした「NIPPONIA(ニッポニア) 播磨福崎 蔵書の館」。
「NIPPONIA」は全国各地で手つかずになっている古民家をリノベーションし、複合施設として再生する取り組みを行っています。その中でも、「播磨福崎 蔵書の館」は日本で初めて、築300年以上の重要有形文化財をリノベーションした複合施設。敷地内には宿泊、レストラン、カフェ、ウエディングのサービスを展開する9棟の建物があり、レストランやカフェだけの利用も可能です。
客室は、江戸時代を通じて姫路藩の大庄屋を務めた三木家の邸宅を改装。「三木家住宅」は民俗学者・柳田國男が少年時代、本を読みふけった縁深き場所で、「播磨福崎 蔵書の館」はその歴史を継承し、民俗学や妖怪、日本の伝統的な暮らしにまつわる蔵書など計1,000冊ほどを保管しています。
読書を満喫したり、地元の食材を使った料理を心ゆくまで味わったり、都会の喧騒から離れたやすらぎの時間を過ごしてみては?➡︎公式HPはこちら
地産地消の食材を使用「Farms’ Kitchen 三木家」
敷地内には、宿泊者以外も利用できる、地産地消の料理がコンセプトのレストラン「Farms’ Kitchen 三木家」があります。
酒蔵をリノベーションした店内は、カウンター席が4つ、4人掛けのテーブル席が8つ並んでいます。天井には、歴史を感じる立派な太い梁(はり)が連なって迫力満点。料理の合間に、古民家ならではの“建築美”を味わえます。
地元福崎で採れた野菜をはじめ、播磨湾で水揚げされた魚など、20種類もの食材をふんだんに使ったコース料理が自慢。フレンチベースですが、毎日食べたくなるような自然な味わいに仕上げているのがポイントだそう。
シェフは、食の国・フランスで10年以上修行し、帰国後「ラ・ロシェル大阪」で坂井宏行氏に師事し、同店料理長も勤めた実力派。食材本来の味が楽しめる、シェフのオリジナル献立に魅了されて。
『セレクションコース』3,300円
※完全予約制(1日20食限定)
ランチタイムには3種のコース料理がスタンバイ。前菜、スープ、メイン料理(魚or肉料理)、デザート3品が付く『セレクションコース』が手ごろで人気です。ちょっぴり贅沢をしたい日には、魚と肉料理どちらも付いて、デザートが4品にグレードアップした『ミニフルコース』(5,500円)や、さらに副菜が加わった『ミニフルコース』(7,700円)をチョイスして。
前菜は季節ごとに15〜20種ほどの野菜をたっぷり使用。福崎周辺の農家からその日に仕入れた新鮮なオーガニック野菜が楽しめます。
料理を引き立てるドリンクメニューも豊富。日本産ワイン、日本酒、ウイスキーはもちろん、お茶などのソフトドリンクも用意。香り高いワインはフレンチにぴったりで、特におすすめす。
一度食べたら味わいの豊かさに感動して、次の予約をして帰る人も多いそう。大切な人と一緒に、自分へのご褒美に。旬がぎゅっと詰まった、スペシャルなランチを味わって。
ランチ営業は金土日のみ。各コース1日20食限定で、2日前までの電話予約が必須なので、早めの予約がベターです。➡︎レストランの詳細はこちら
大正12年築の郵便局舎を改築した「妖怪ブックカフェ」
2024年8月3日(土)には、休業していた「妖怪ブックカフェ」が約2年6カ月ぶりに再オープン!大正12年(1923年)築の有形文化財である「旧辻川郵便局舎」をリノベーションしたカフェで、入り口横のポストは現在も投函できます。ミントグリーンの建物に映えるポストがなんともレトロで、フォトスポットとしても人気です。
1階のカフェスペースには、民俗学をテーマに約200冊の書物を取りそろえています。中には妖怪にまつわる本や絵本なども多く、子ども連れも来店しやすいカフェです。店内で読書にふけるのはもちろん、本の購入も可能です。
『旧辻川郵便局 1923』(ICEのみ)580円
メニューは再オープンを機にラインアップを増やし、妖怪のまち・福崎町ならではのスイーツや軽食が充実しています。
『旧辻川郵便局 1923』は、厳選したコーヒー豆で一杯ずつ丁寧に淹(い)れてもらえるラテ。普通のラテでは中々目にしないグリーンのドリンクの正体はなんとミントシロップ!風味豊かなラテとスッキリとしたミントシロップが合わさることで、爽快感のある一杯に仕上がっています。
ミントシロップを使わないノーマルなコーヒーメニューやソフトドリンクも各種スタンバイしています。
『カッパアイス』420円
カッパに見立てた抹茶アイスは、頭の皿はキウイ、目はチョコレート、口は柿の種と遊び心満載。アイスの下には求肥とコーヒーゼリーを重ね、サイドには妖怪せんべいを添えて、和テイストでまとめています。大人も思わず童心に返って、食べ終えたころには本物の妖怪に会いたくなっているかも?
『天狗ドッグ』400円
天狗の鼻に見立てた長〜いソーセージが主役のホットドッグ。ソーセージのうま味と、キャベツのピクルスの酸味、パン生地の甘みが合わさり、さらにそこにたっぷりのケチャップとマスタードが加わることで食欲を掻き立てる一品に。たまにはお行儀わるく、口いっぱいに頬張って!
このほか、『馬車道フロート』(580円)や『カステラプリン』(350円)など、子どもから大人まで楽しめるメニューがそろっています。その他メニューの詳細や営業時間は、公式HPをチェックして。➡︎カフェの詳細はこちら
カフェの近くにある「辻川山公園」は、カッパや天狗が出てくる人気スポット。公園に行く前に腹ごしらえをしたり、公園帰りにカフェで休憩したり、「妖怪ブックカフェ」を福崎観光の立ち寄りスポットにしてみてはいかが?
和洋両極の風情を味わう7種の宿泊プラン
客室は全部で7種類。「三木家住宅」に5部屋、「妖怪ブックカフェ」の2階に2部屋あります。各部屋に専用玄関があり、プライベートな空間でくつろげるのが魅力です。
築300年を超える歴史深い空間には、テレビや時計がひとつも置かれておらず、当時の暮らしを再現したゆっくりとした時間が流れています。
おすすめの客室は、江戸時代に建築され、柳田國男が本を読んで過ごしたと言われる「離れ」。たくさんの蔵書と共にゆったりとくつろげる、110平米のエグゼクティブスイートルームです。お風呂は昔ながらの檜(ひのき)風呂。自然の香りに癒やされながら、贅沢なひとときを過ごして。
ほかにも、離れと連結している「副屋」や、「内蔵」「角蔵」「米蔵」など、蔵タイプの部屋もあります。各部屋に「日本出版販売」のブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE(ユアーズブックストア)」がセレクトした本が所狭しと並び、本好きにとっては天国のような空間。
公式HPで詳細をチェックして、お気に入りの部屋を見つけてみて。
➡︎客室の詳細はこちら
「妖怪ブックカフェ」の2階には、洋室が2部屋。エレベーターがついているので、キャリーバックやベビーカーの移動も楽チンです。
レトロな建物に、デザイン性の高いインテリアが置かれ、まるで外国の洋館のような雰囲気を味わえます。和室とのギャップを楽しむリピーターも多いとか。
1階のカフェが閉店したあとは、宿泊者がラウンジ代わりにカフェを利用できるうれしい特典も。独り占めの空間で、読書や休憩を楽しんで。
➡︎宿泊の詳細を公式HPでチェック
古民家ウエディングや全室貸切プランも
重要文化財という歴史ある館で、唯一無二の古民家ウエディングを挙げませんか。
少人数の挙式専門「小さな結婚式」がプロデュースする挙式プランは4種類。シンプルな挙式プランから、周辺の観光スポットでのロケーションフォトと宿泊がセットになったプランまで、多彩にそろいます。
注目は全館を貸し切り、親しいゲストのみで門出を祝える『全室完全貸切プラン』。感染症の懸念から、挙式を諦めていたカップルも、親族や親戚を呼んでの結婚式がかなえられるかも。
小さくても大きな感動をうめる「古民家ウエディング」で、一生の思い出を刻んでみては。➡︎ウエディングの詳細はこちら
ランチ試食付き「ブライダルフェア」開催中!
「古民家ウエディング」では、11/9(土)・17(日)・24(土)・30(土)に「ブライダルフェア」を開催!普段は見ることのできないホテル館内の見学や見積もり相談のほか、ランチの無料試食会も実施されます。
実際に足を踏み入れてみないと分からない古民家の魅力や、同式場が誇る自慢の料理を味わって、式のイメージをふくらませてみては?参加は要予約なので、詳細は下記チラシをチェックして。
★問い合わせ先
0120-887-313 (受付時間10:00〜18:00)
➡︎ブライダルフェアの詳細はこちら(PDF)
姫路市内から電車で30分、車で20分とアクセス良好な福崎町にある「播磨福崎 蔵書の館」。一歩足を踏み入れれば、まるで江戸時代にタイムスリップしたような奥ゆかしい空間が広がります。
週末のご褒美旅行や、物語に読み浸るカフェタイム、特別な会食、唯一無二の結婚式など。自分だけの特別な時間を過ごしに、足をのばしてみてはいかが。
■詳細情報
■DATA
NIPPONIA(ニッポニア) 播磨福崎 蔵書の館
- 所在地
- 兵庫県神崎郡福崎町西田原1106
- 電話番号
- 0120-293-958
- 営業時間
- 【宿泊】
チェックイン15:00〜20:00/チェックアウト10:00
【レストラン】
金・土・日曜日/11:30〜15:00(L.O.13:30)
※2日前までの完全予約制
【カフェ】
土・日曜日、祝日/11:00〜15:00(L.O.14:00)
※新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2022年2月5日〜臨時休業中。
【結婚式】
希望に応じて要相談 - ※カフェは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2022年2月5日〜臨時休業中。
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年9月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。