工房がある姫路市内を拠点に、店舗を持たずにイベントやオンラインショップで体に優しいおやつを販売する「焼菓子Kahka(カーカ)」。月に数回、東辻井にある「TRIBEビル」で直売会も行っています。“日々のなかにあるおやつ”がコンセプトの同店のおやつは、米油やきび砂糖といった体に負担の少ない素材を取り入れながらも、満足感をしっかりと得られるようなものばかり。家事や育児、ちょっとした合間に、「Kahkaのおやつ」で心をリセットしませんか?
・「焼菓子Kahka(カーカ)」
イベント出店を中心に、体に優しいおやつを販売する「焼菓子Kahka(カーカ)」。調理専門学校の製菓コースを卒業した後、結婚と出産を経て専業主婦となった店主が「家事や育児の合間にぱくっとつまめるおやつを」との思いで作っていた焼き菓子が、同店のおやつの原点です。その思いはお店を初めて10年ほど経った今もかわらず、“日々のなかのおやつ”が永遠のコンセプトです。
子どもから「かぁか」と呼ばれていたことから屋号は「Kahka」に。活動開始当初は、今よりももっと植物性やオーガニックの素材に限定していたそう。活動を続けていく中で、「体に負担が少ないという軸は変えずに、満足感が得られたり食べて楽しめたりという“ご褒美の要素”も必要なのでは」と次第に考え方が変わり、今のレシピに辿りつきました。
イベント出店のほか、東辻井にある「TRIBEビル」で月に数回だけ直売会も行っています。直売会の開催日は、水・日曜日に不定期で営業。公式Instagramでスケジュールを確認してから訪れて。➡︎公式Instagramはこちら
直売会では、スコーンやマフィン、タルトなど、常時10種類ほどのおやつが並びます。昼過ぎごろからは人気の商品から数が少なくなってくるので、お目当てのものがあるときは公式InstagramのDMから取り置きを依頼しておくのがおすすめです。
また、直売会とオンラインショップ限定でホールケーキのオーダーが可能なのもうれしいポイント!記念日や誕生日にぜひ利用してみて。➡︎公式オンラインショップはこちら
・しっとりふんわり♪優しさあふれる「カーカのマフィン」
『米油のマフィン(チョコクランブル)』400円
初めてイベントに出店したときからほとんどレシピを変えていないという同店の顔が『米油のマフィン』。常時4種類ほどが並び、その内の1~2種類が季節限定商品と、形や基本の生地は同じでも、味わいはその時々のお楽しみです。
定番人気の「チョコクランブル」は、「ヴァローナ社」のクーベルチュールチョコレートを中にもトップにもふんだんに飾ったリッチなマフィン。一般的なマフィンによく使われるバターを米油に代用することで、軽い口当たりに仕上げています。見た目のボリュームのわりに軽いので、気付けばペロッと丸々1個食べ切っていた…なんてことも!?
『米油のマフィン(イチゴとベリージャム)』420円 ※提供は1月~4月ごろ
「思っていたよりも具がたくさん入っていたり、ボリュームに反して後口は軽かったり。物足りなさを感じさせず、それでいて体に優しいおやつを心がけています」と店主。フルーツをたくさん使うことで生地量を減らし、軽さとボリュームが両立するようひときわこだわっているそう。
例えば、『米油のマフィン(イチゴとベリージャム)』がその代表。有機のベリージャムとイチゴを生地と同量、もしくはそれ以上に使うことで、ジューシーかつ食べ応えのある味わいに仕上げています。どこを食べてもイチゴが楽しめる“イチゴ尽くしのマフィン”をぜひご賞味あれ♪
・旬のフルーツが主役のケーキ
『八朔のタルト』450円 ※提供は1月~4月ごろ
タルトやマフィンは、ときに旬のフルーツを使ったものも店頭に並びます。フルーツは地元の農産物直売所から買い付けたり、縁のある農家から直接仕入れたりとさまざま。あえて産地を絞りきらず、そのときに店主が一番おいしいと感じるものを取り入れています。
取材日は和歌山県にある「キタヤマ果樹園」で採れた無農薬のハッサクが主役のベイクドタルトがお目見え。ザクザクと香ばしいタルトとピスタチオのクランブルに、ハッサクのすっきりとした甘みやほろ苦さが相性抜群。甘さの中に感じる柑橘特有の苦みがアクセントで、普段スイーツをあまり食べない人もきっと気に入るはずです。
『イチゴのクランブルタルト』500円 ※提供は1月~4月ごろ
1月~4月ごろは、旬を迎えた播磨地域のイチゴを使ったスイーツが登場します。『イチゴのクランブルタルト』は、中のダマンド生地にまでイチゴの果汁が染み込み、驚くほどしっとり。焼くことでイチゴ自体の甘さが増し、口いっぱいにもぎたてのようなおいしさが広がります。
『イチゴのチーズケーキ』450円 ※提供は1月~4月ごろ
ファンの多い定番のチーズケーキは、クセや塩味がきつすぎないフランス産のクリームチーズを贅沢に使うのがこだわり。このほか、生クリームやサワークリーム、ヨーグルトなど、さまざまな乳製品を加えることで、濃厚ながらもあっさりとした後口をかなえています。
1月~4月ごろは、チーズケーキもイチゴ仕様におめかし。甘さ控えめなチーズケーキとベリージャムや自家製セミドライイチゴの風味がベストマッチ!甘酸っぱいハーモニーに虜(とりこ)になること間違いなしです。
・ポリポリつまみたくなる『全粒粉スコーン』
『全粒粉スコーン(プレーン)』各250円
北海道産小麦粉に全粒粉をブレンドしたシンプルなスコーンは、口の中でじんわりと広がる小麦の香りとほのかな甘さが魅力。生地の成型方法や形状にも工夫を凝らし、表面はカリッと香ばしく、中はしっとりとした食感を追求しています。
レンジで少し温めてから軽くトーストすると、焼き立てのような香ばしい風味が楽しめます。店主のおすすめの食べ方は、無塩バターを塗った上から塩をパラリ。ブリティッシュスコーンのようにジャムに合わせるのではなく、そのまま食べたり塩味を少し加えたりと、控えめなアレンジがよく合う優しいスコーンです。冷凍保存も可能なので、ストックしておくのもGOOD!
スコーンやマフィン、タルトなど、シンプルな焼き菓子を手がけているからこそ素材からこだわり抜く「焼菓子Kahka」。懐かしく優しい味わいのおやつは、きっと日常にあふれているストレスを癒やしてくれるはず。日々の暮らしの中に、「Kahkaのおやつ」を添えてみては。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年1月27日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。