2021年4月26日、豊かな自然に囲まれた加西市田谷町にカフェ「urumi gallerycafe(ウルミ ギャラリーカフェ)」がオープン。神社境内に建つギャラリーカフェでは、店主が制作した家具や木製品、手仕事が感じられるセレクト雑貨がずらり。商品として販売されているこだわりのインテリアや器を実際に使用しながら、加西産の無農薬小豆やこだわりの食材を使った料理が楽しめます。珍しい神社境内のカフェで、心も体も浄化されるようなひとときをすごしてみては?
「urumi gallerycafe(ウルミ ギャラリーカフェ)」
加西市の八王子神社境内地にオープンしたギャラリーカフェ「urumi gallerycafe」。店名の「urumi」はこの神社の所在地で、播磨風土記に記載されている「雲潤(うるみ)の里」に由来します。
もともと家具職人として、無垢の木を使った家具や雑貨をデザイン・造形していたオーナー夫妻。家業を継いで、“神社というカルチャーを自分たちの世代の人たちにも身近に感じてほしい”という思いから、このギャラリーカフェをオープンしました。
木と白壁を基調としたナチュラルな店内に、オーナー手作りの黒のカウンターでシックにまとまった空間。木のぬくもりを感じる家具や食器に触れ、加西産の黒豆茶のウエルカムティーを飲めば自然と心がほぐれます。
加西産「丹波大納言小豆」を使用した和メニューを展開
「urumi gallerycafe」ではこだわりの小豆を使用し、神社にちなんだ和なメニューを季節ごとに展開。小豆は加西市の酒米農家「ten」が育てた、貴重な「丹波大納言小豆」を使用しています。農薬や化学肥料は使わず、播州の豊かな大地で育った良質な小豆は、大地を味わうようなしっかりとした旨味とふっくら食感がたまりません。素材そのものの味を大切にし、素焚糖(すだきとう)で優しい甘さに仕上げています。
『どらやき』350円
※通年メニュー
看板商品は「丹波大納言小豆」をシンプルに味わえる『どらやき』。“できるだけ体に負担の少ないものを”という思いから、国産の厳選した素材を使って丁寧に作られています。白玉粉を使用した生地はふんわり、もちもち。やさしい甘さに仕上げているので、大人も子どももおいしく食べられます。さっぱりした味わいで、「もうひとつ食べたい!」と思うほど、やみつきになるおいしさです。
左から『クリームチーズといちじく』『2種のお芋と有機白胡麻』各500円
※春・秋限定メニュー
紅茶で煮つけたドライいちじくとミルキーな北海道産クリームチーズが餡と合わさることで、まろやかで濃厚なクセになる味わいのどらやきに仕上がっています。いちじくのプチプチ食感にも注目して。
茨城県産の紫芋と濃厚な紅はるかが入ったどらやきは、優しい甘さに仕上げた餡と相性抜群。さつまいもがどっしり入った食べ応えのあるどらやきです。
『雲潤氷 丹波大納言小豆ときな粉』(サービスティーの黒豆茶付) 1,000円
※夏限定メニュー
夏の小豆メニューはかき氷が主役。まろやかでシロップと調和しやすい天然氷を使用しています。きなこシロップと有機きなこをたっぷり振りかけて、上からミルクジェラート、「丹波大納言小豆」の餡をトッピング。食べ進めると青森産のよもぎを使った白玉団子も登場し、表情豊かな和の味わいと食感の連続に驚かされます。お好みで練乳をかけて召し上がれ。
こだわりの小豆で作る餡は、春と秋には季節の味覚とあわせて楽しめるどらやきとして、夏はかき氷に添えて、冬はぜんざいでいただくことができます。四季それぞれ楽しみ方で餡を味わって。
見た目も華やかなプレートメニューも
一年中楽しめる、どらやきの生地を使用したどらやきパンケーキプレートも3種用意。ほどよくお腹を満たしてくれ、ランチやカフェタイムにおすすめです。
『無農薬小豆とお芋と白玉団子-アイス添え-』1,100円
餡子とミルクジェラートをたっぷりのせ、茨城県産の2種のさつまいもと白玉を添えたデザートプレート。ひんやりさっぱりいただけるミルクジェラートと餡は最高の組み合わせです。トッピングが豊富なので、プレートの中で自分なりの小さなどらやきを作って楽しんでみたり。餡とのさまざまな組み合わせが楽しめる一皿です。黒蜜をかけて甘さをプラスして。
『無添加スモークサーモンとクリームチーズ』1,300円
甘いものが苦手な人やランチタイムにもおすすめのおかず系プレートも用意。
スモークサーモンは国内製造の無添加のものを使用するこだわりよう。ほんのり甘いどらやき生地と、スモークサーモンの塩味、濃厚なクリームチーズとの相性が抜群です。フレッシュな無農薬野菜のサラダは、自家製レモンドレッシングをかけてさっぱりと。爽やかなレモンの酸味が野菜の味を引き立ててくれます。
『丹波の平飼い卵の目玉焼きとチキンソーセージ』1,300円
丹羽市氷上の「芦田ポートリー」で育った平飼い鶏の新鮮な卵を目玉焼きに。大きめのチキンソーセージは、鶏のうま味が感じられ後味はさっぱり。鶏軟骨入りなので、コリコリとした食感がクセになりそう。低カロリーでヘルシーなのもうれしいですね。
手土産にもおすすめのスコーン
『全粒粉プレーン』280円 『2種のハーブとゴルゴンゾーラ』380円
※プレーンは通年メニュー、その他のスコーンは週替わり
国産の全粒粉や生クリームを使って作られたスコーンは、中はしっとり、外はさっくりしていて軽い口当たり。食べ進めるごとに、自家栽培の無農薬ハーブとゴルゴンゾーラの豊かな香りが広がります。食べ応えがあり、軽食にもぴったりの一品です。
スコーンは毎週日曜に焼いていて、売切れ次第終了とのこと。週替わりのスコーンメニューは公式Instagramをチェックして。テイクアウトして自宅でのティータイムや手土産にもおすすめです。
➡︎公式インスタグラムはこちら
こだわりの自家製ドリンク
『自家製スパイスジンジャー』HOT・ICE 580円/SODA 620円
〈神社にちなんだジンジャーなメニューを〉というオーナーのおちゃめなアイデアでうまれたメニューですが、味は本格的。熊本県産の無農薬生姜を皮まで丸ごと使用しており、ピリッと清々しい辛味がクセになるおいしさです。
『雲潤珈琲』HOT550円/ICE 580円
大きめの白磁のカップに並々と注がれたオリジナルブレンドコーヒーも味わってみて。一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹(い)れています。酸味と苦味のバランスが良く、ふくよかな香りの余韻が楽しい一杯。豆だけの販売もしているので、おうち時間のお供に良さそうですね。
ドリンクはすべてテイクアウトOK。自分好みの一杯を見つけてみては。
丁寧につくられた木工品とセレクト雑貨
プレートメニューで使われている木の器やカトラリーは、オーナー夫妻がデザイン・制作したもの。「自然がゆっくりと育んだ木を無駄なく大切に使い、生活を豊かに楽しめるように」という思いを込めてつくられています。お店で購入することができ、家具はオーダー制作も受け付けているそう。店内で実際に触れてその風合いの良さとこだわりを感じてみて。
雑貨は神社にゆかりのあるものや、手仕事が感じられるものを全国からセレクト。軽食メニューで出てくる漆の竹箸は越前漆器のもので、店内で購入可能。新潟のクラフトメーカーが作る美しいガラスポットや新潟三条の万能包丁などもあり、自分用にもギフトにもぴったりな品々が並びます。
包丁を贈ると縁起が悪いとよく言われますが、そのお祓いをしてくれるというのも神社ならでは。
人気のだるまは陶器製で、おみくじになっています。カラフルなかわいらしい見た目にほっこり。訪れた際はぜひ引いてみて。
「urumi(雲潤-うるみ-)」という名のとおり、大地の恵みをたっぷりと取り入れた心も体も潤うカフェ。今後も、自分たちの肌感を大事にした季節を感じるメニューを展開していく予定とのこと。野山の景色と共に四季の味が楽しめ、また訪れたくなる店です。
カフェ利用の際にはあわせて参拝するのがおすすめ。神社には遊歩道や古墳もあり、境内を散策することができます。緑の深まる季節は、神聖な空間と心地よい風に吹かれ、リラックスした時を過ごせそう。
気さくなオーナー夫妻との談笑もカフェでの楽しみのひとつ。アイデアに溢れたお店のこわだりや丹精込めてつくられた家具のエピソードを聞きに、ぜひ一度訪れてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年6月11日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。