歴史を持つ宿場町の街並みに溶け込む古民家カフェ「えとらんぜ」。花と緑あふれるガーデンには絶滅危惧種の美しい蝶アサギマダラが集います。平福の歴史的町並みや史跡など観光スポットを巡りながら、おいしいランチを楽しみに立ち寄りたいお店です。
大正の雰囲気が漂う古民家カフェ「えとらんぜ」
佐用町平福に2018年にオープンした古民家カフェ「えとらんぜ」。平福は、かつて因幡街道の宿場町として栄えたところ。その名残のある街並みの一角にある白い壁の建物です。大正時代の建物を改装したノスタルジックな店内と緑がいっぱいのガーデンテラスのそれぞれ魅力ある席が用意されています。
絶滅危惧種アサギマダラが訪れる庭
アサギマダラは、本州から沖縄や台湾までを長距離移動する驚くべき生態を持つ蝶。最近は研究や全国各地での観察活動が盛んに行われていますが、まだまだ多くの謎が残されています。1,500㎞もの長距離移動をした個体の記録もあるのだとか。そんなアサギマダラが好んで食用とするのがフジバカマという植物。佐用町ではフジバカマを植えてアサギマダラを呼び寄せようという活動をしています。
店主はある日、庭のフジバカマにアサギマダラがとまっていることに気が付いたそうです。ステンドグラスのようなあさぎ色と茶褐色の美しい羽根を持つ蝶が、庭のフジバカマにふわりと舞い降りている姿に魅せられ、以来、アサギマダラを呼び寄せる活動を行っています。店のガーデンには毎年たくさんのアサギマダラが立ち寄り、優美な姿を見せてくれます。
旬のお野菜を使った和風ランチ
『和風ランチ』(スイーツ、ドリンク付き) 1,300円
ランチは予約のみで、『和風ランチ』か『洋風ランチ』の2種類から選べます。どちらもスイーツとドリンクが付いています。
『和風ランチ』は新鮮な旬の野菜をたくさん使ったランチ。京風の優しい味付けに仕上げられています。キノコの炊き込みやサツマイモのてんぷらなどその時々の季節の味覚を楽しめる内容です。メインには魚料理を用意することが多いそう。ヘルシーで上品な味付けは特に女性に人気です。
卵サンドが人気の洋風ランチ
『洋風ランチ』(スイーツ、ドリンク付き) 1,300円
ランチは日替わりで、お任せの内容になっています。取材時の『洋風ランチ』はビーフシチュー、コブサラダ、鶏のタルタルソース、卵サンドという品ぞろえ。一品一品手が込んだオリジナリティーのある味付けです。人気の卵サンドは甘みのある自家製の食パンにスクランブルエッグをサンド。コブサラダは、スパイシーなカレー風味に。
大満足のふわふわパンケーキ&焙煎したてのコーヒー
『スイーツセット』 800円
スキレットからはみ出すほどふんわり膨らんだパンケーキ。たくさんの鮮やかなフルーツがのって見た目もキュート!ドリンクとミニアイスと一緒になったセットです。
驚くことに、ランチセットの食後のスイーツにも同じものが提供されます。オーブンでじっくり焼き上げて、ふんわり焼き立てで提供してくれるのがうれしいですね。
こちらでいただけるのは、店主こだわりの自家焙煎珈琲。注文が入ってから生豆を焙煎してくれます。布製のフィルターを使ったネルドリップという手法で抽出するので、舌触りが滑らかで味わいのあるコーヒーになるのだそう。
取材時にいただいたモカマタリは、適度な酸味と軽やかな苦みのある飲みやすい味わい。スイーツとの相性も良いコーヒーです。
こだわりの空間でワークショップも開催
店内には、店主こだわりのノスタルジックな調度品が飾られています。コケ玉やアクアリウムは、なんと彼の手作り。もともと趣味で作っていたそうですが、今では不定期でたくさんの人に作り方を教えるワークショップも行っています。気になる人はぜひトライしてみてはいかがでしょう。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2020年10月21日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。