2023年4月、神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから車で約15分の洲本市の中心街にある「洲本レトロこみち」に、ごはん屋「ひさのま」がオープンしました。地元淡路島の新鮮な食材をたっぷり使い、丁寧に作られた一汁三菜の食事は食べた人をほっこり幸せな気分にしてくれます。町屋を改装した和の空間でゆったりとした時間を過ごして心と体に栄養をチャージしてみては。
町屋を改装したごはん屋「ひさのま」
神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから車で約15分。淡路島の中心にある洲本市街地には、古き良き城下町を思い起こさせる町屋が立ち並ぶ「洲本レトロこみち」と呼ばれるエリアがあります。アートギャラリーやカフェ、雑貨屋など、おしゃれなお店が続々とオープンし、地元の人や観光客からも注目されている人気のスポットです。
2023年4月、このエリアの雰囲気にぴったりの古民家を改装したごはん屋「ひさのま」がオープンしました。店名である「ひさのま」の「ひさ」は店主である吉田寿代さんの名前から。「ま」は空間の「間」、時間の「間」、真実、真心の「真」、磨くの「磨」とたくさんの意味があり、“洗練された空間で心のこもった食事を楽しんでほしい”という店主の思いが込められています。
店内は、和の空間を照明でデザインするSPACE CALDO Inc.燈師-あかりし-服部高久氏がプロデュース。一つひとつの照明の存在によって、視覚だけでなくその場の空気感、香り、音、味など五感を引き出す演出をし、物語のある空間を作り出しています。
もともとあった梁(はり)を生かし、コンクリートの土間と土壁が施された店内は和モダンな落ち着いた雰囲気で、心安らぐ上質な時間を過ごすことができます。
お店を作るときの建材やたずさわる人、使用する器など、淡路島の物にこだわって作られた同店。店主の地元愛がたっぷりつまっています。そのすべてが一体となって訪れる人を温かく迎えてくれます。
8席あるカウンター席からは、店主やスタッフの丁寧な手仕事を眺めることが。距離が近いので、その日のメニューや食材についての質問にも丁寧に答えてくれます。気さくな店主と会話をしながら料理を待つのも楽しいひと時になりそう。
大きなガラス張りの入り口からは庭園を眺めることも。店主がここに店を構える決め手になったのがこの庭園だったのだとか。
テーブル席からの眺めは抜群で、日常から離れてほっとできる特別な時間を過ごすことができます。和の雰囲気を感じさせてくれる庭園は訪れる季節や時間、天気によってさまざまな顔を見せてくれそう。
丁寧に作られた一汁三菜定食
『本日の一汁三菜』1,870円
ランチメニューの『本日の一汁三菜』は日替わりで、1,540円と1,870円の2種からチョイスできます。野菜好きの店主が外食でも野菜をたくさん食べて欲しいという思いから、採れたての新鮮な淡路島産の野菜がふんだんに使われていて栄養満点。素材のおいしさを最大限に生かした優しい味付けが心に染みわたります。
取材日の『本日の一汁三菜』は、「ふっくら炊きたて鮎原米のごはん」、「おねぎとお豆腐のおみそ汁」、「さわらのたたき香味じょうゆかけ」、「ピーマンのにんにくおかか炒め」、「柿のサラダ」、「きゅうりの塩もみ」がラインアップ。
その日に採れた野菜や魚は新鮮そのものです。季節を感じられる食材を意識して考えられているメニューは、食べる喜びを一層感じさせてくれます。
メニューの主役になっているのはごはんと味噌汁。使用しているお米は淡路島の「鮎原米」で、さっぱりとした「キヌヒカリ」ともっちりとした「ヒノヒカリ」を同店オリジナルの配合でブレンドしています。洗ってから一晩冷蔵庫で寝かせ、ガス釜でじっくり丁寧に炊き上げたごはんは、一粒一粒が立ち上がりふっくらつやつや。何杯でもおかわりしたくなるおいしさです。
味噌汁は地元の乾物屋さんで仕入れた煮干しを一晩じっくり水につけて、出汁をとっています。味噌も淡路島産のものを使用。まろやかな味わいがごはんにぴったりです。
新米の時期には「キヌヒカリ」の新米にチェンジ。この時期にしか味わえない贅沢な味を堪能することができます。
目でも楽しめる美しい和スイーツ
左から『こぼれ萩』『菊(星見草)』『桔梗(ききょう)』各445円(1ドリンク制)
※2個目以降は各495円
食後のスイーツには、招き猫で有名な東京の豪徳寺(ごうとくじ)にある和菓子店「まほろ堂 蒼月」から特別に取り寄せる上生菓子はいかが?
丁寧に作られた上生菓子は思わず見とれてしまう繊細さと美しさで、食べるのがもったいないと感じてしまうほど。中に入っている餡は上品で控えめな甘さ。見た目と味で存分に楽しませてくれ、優雅なお茶の時間を過ごせること間違いなしです。
『お抹茶』605円
ドリンクメニューは約10種類がスタンバイ。その中でも、店主がカウンターで点ててくれる『お抹茶』は同店の和の雰囲気にぴったりの人気メニューです。ほどよい苦みが和菓子の甘みとベストマッチ。抹茶になじみのない人でも飲みやすいまろやかな味わいです。
ドリンクメニューは他にも『挽きたて豆のコーヒー』(605円)や『自家製果物のジュース』(715円)、『淡路島のむヨーグルト』(440円)など豊富なラインアップ。和菓子との相性を色々試してみるのもオススメです。
『ひさのまどら焼き』395円、『芋ようかん』495円
店頭に並ぶ、「ひさのま」オリジナルの『どら焼き』と『いもようかん』はお持ち帰りも可能。小ぶりで食べやすい大きさで、旅の途中のおやつにぴったりです。
穏やかで心地よい時間が流れるごはん屋「ひさのま」。細部にこだわったお店の雰囲気と丁寧に作られた食事で心も体も満たされること間違いなしです。淡路島の栄養をたっぷりチャージしてリフレッシュしてみては。
■詳細情報
■DATA
ひさのま
- 所在地
- 兵庫県洲本市本町6-2-34
- 電話番号
- 0799-20-8383
- 営業時間
- ランチ/月・水~日曜日 11:30~14:30
カフェ(茶寮)/水~日曜日 14:30~17:00
ディナー/木~土曜日 18:00~21:00
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年10月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。