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【宍粟】​​完全予約制「パン工房ラパン」月に数回開く“山のベーカリー”で天然酵母パンを味わって

2025年7月に宍粟市にオープンした予約販売のみの「パン工房ラパン」。国産小麦と自家製酒種酵母で焼き上げる優しい味わいのパンは、オープン前から地元の人たちの注目を集め、開店を待ち望まれてきました。月に数回しか営業していないにもにも関わらず、今では予約が埋まる日も多いほど地域に愛され、遠方からもファンが訪れる人気店へ。木のぬくもりに包まれながら、心ほどけるパンとの出合いが楽しめます。

・「パン工房ラパン」

中国自動車道山崎ICから車で約15分。自然豊かな山間にひっそりと佇む「パン工房ラパン」。店名はフランス語で“うさぎ”と“パン”をかけ合わせたもので、小さな子どもからも看板を見て、「うさぎだ!」と喜ばれる親しみやすい名前です。

以前は川西市で暮らしていたという夫婦が営む同店。ご主人は会社員、奥さんはパン教室を開催していましたが、コロナ禍で教室の開催が難しくなり、元々考えていた早期退職を決断。思い切って宍粟への移住を選んだそう。移住後はパン屋の経営だけでなく、地域おこし協力隊として活動したり、民泊事業を始めたり、ご主人の趣味だった釣りを生かして釣竿の販売もスタートしたりと、多彩にチャレンジを続けています。

お店へは細い山道を進むと小さな看板が現れ、それを頼りに奥へ入るとぬくもりあふれるログハウスが姿を現します。建物はフィンランド製ログハウスで、もともとは別荘として購入したものを一部改装し、パン工房として生まれ変わらせたそう。パン工房以外のスペースは民泊施設として利用しています。

同店の販売スタイルはイベント出店と月に1〜3回程度の予約販売のみ。素材を大切にし、商品ロスを出さないためにあえて予約制という形態を取り入れています。

予約スケジュールは公式Instagramと公式LINEからチェックすることができ、予約は公式LINEでのみ受け付けています。早い時は予約開始から2時間程度でなくなることもあるそうなのでこまめにチェックを。また、購入したパンは庭先やウッドデッキでいただくことも可能。風を感じながら自然の中で味わう焼き立てのパンが、ドライブの楽しみをより一層深めてくれそう。➡︎公式Instagramはこちら


・国産小麦と天然酵母から生まれるパン

同店のパンは、国産小麦と天然酵母の一種である「酒種酵母」を用いて丁寧に作られています。酒種酵母は米と水と米麹から作る自家製発酵種で、日本酒造りの技法を応用したユニークな製法が特徴。時間をかけてゆっくりと発酵させることで、生地が自然に膨らみ、しっとりふっくらとした優しい食感に仕上がるんだとか。この発酵過程がもたらすほのかな甘みと香りは、同店のパンならではの個性であり、一口食べただけで心がほっとほどけるような味わいとなっています。

『ノアレザン』300円

“クルミ”と“レーズン”を意味するフランス語の名を持つ『ノアレザン』。その名の通り、香ばしいクルミとふっくらとしたレーズンが贅沢に練り込まれたハード系パンです。

外側はしっかりとしていながら、内側はしっとり。噛むほどにクルミの香ばしさとレーズンの甘酸っぱさがじんわり広がり、シンプルながら奥行きのある味わいに驚かされます。そのままはもちろん、チーズやワインとの相性も抜群。食事のお供にぴったりです。

『チーズパン』200円

上面にはこんがりとろけたチーズ、中にはクリーミーなクリームチーズがたっぷり詰まった、チーズ好きにはたまらない一品も。焼き立てはもちろん、持ち帰って温め直しても、外側はサクッと、中はチーズがとろりと溶けだした2つの質感が楽しめます。見た目以上のボリュームがあり、一つでも満足感を十分に得られます。おやつにも軽食にもぴったり♪

『あんぱん』200円

同店の『あんぱん』は、昔ながらの素朴な味わいとは一味違う、“大人がうれしいあんぱん”。甘さ控えめに仕上げられた厳選したあんは、何度も試作を重ねてたどり着いた“ラパンのパン生地に一番合う味”とのこと。しっとりとした生地に包まれたあんは上品な甘さで、食べ進めてもくどさを感じさせません。日常のちょっとしたご褒美にぴったりの優しい味わいが魅力です。

・1〜2カ月に1回変わる「季節限定パン」も

『抹茶と黒豆のパン』350円 ※2025年12〜1月限定

季節限定パンにもファンが多い同店。取材時にいただいた『抹茶と黒豆のパン』は、ほのかな抹茶の苦味と、ふくよかな甘みの黒豆が絶妙に調和した、冬だけの特別な味わいが楽しめます。

もっちりとした生地の中に大粒の黒豆がごろごろと入っていて、噛むたびに違った食感と風味が楽しめるのがポイント。抹茶の香りがふわりと鼻に抜け、和の素材ならではの落ち着いた余韻が残る上品なパンです。

静かな山間に佇む「パン工房ラパン」は、パンを購入するだけでなく、訪れること自体がちょっとした“旅体験”になる、特別な場所です。ログハウスの一部は民泊としても利用でき、自然に囲まれた中で贅沢な時間をゆったり過ごすこともできます。

国産小麦と自家製酒種酵母が生み出す優しい甘みは、わざわざ足を運びたくなるほどの魅力があります。忙しない日常を離れ、“ここでしか出合えない一口”を求めて訪れてみては?

■詳細情報

■DATA

パン工房ラパン

所在地
兵庫県宍粟市山崎町大谷2ー1
営業時間
13:00〜19:00
※パンの購入は完全予約制
※パンの販売日と予約開始日は公式Instagramで確認を

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年12月2日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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