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【姫路】「Pizzeria PEPE」本場仕込みの絶品ナポリピザを!ベーコンやハムも手作り

姫新線本竜野駅から車で約10分。住宅街の一角にナポリピザが自慢の「Pizzeria PEPE(ピッツェリア ぺぺ)」があります。一度訪れたお客さんの多くがリピーターとなって帰ってくるというそこは、本場イタリアで修行を積んだ店主が一人で厨房を切り盛りし、手造りの窯で絶品ピザを作り上げています。ピザの上にたっぷりのったベーコンはなんと自家製、そして無添加のこだわりぶり。常々“ベスト”を追求し続ける店主が語る、本当においしいピザとは?

・「Pizzeria PEPE(ピッツェリア ぺぺ)」

姫路市林田町、旧三木家住宅前に建つ緑色の外観が目を引くお店。姫路と山崎を結ぶ国道29号線から1本西の道沿いに入った住宅街にある、隠れ家のようなイタリアンです。

ちょっぴり外国チックな雰囲気を醸すここは、知る人ぞ知る本場仕込みのナポリピザを提供する「Pizzeria PEPE(ピッツェリア ぺぺ)」。パスタやグリル料理もありますが、やはり自慢は手造りの石窯で焼き上げるナポリピザです。

店内は木材を生かしたカントリー調の落ち着く空間。全40席を完備し、平日のランチタイムでも多くのお客さんでにぎわいます。中には毎月大阪から通うファンもいるとか。

店主はイタリアのスローフード(※)協会の専門学校に通ったのち、ミシュラン星付きの店で修行を積み、計3年間を本場で過ごしたそう。帰国後、姫路市本町でイタリアンを開き、5年の歳月をかけて腕を磨き上げ、自然豊かな地を求めて林田に移転。現在はたった一人で厨房を切り盛りしています。

※スローフードとは…地域の農産物や伝統的な調理法を守り、環境や健康に配慮した食事を楽しむことを推奨するイタリア発の社会運動。食品添加物を使わず、食材の持つ本来の味を大切にしているのが特徴の一つ。


・具材から手作り!伝統的かつオリジナルが詰まった窯焼きピザ

ピザ生地は、イタリア産と国産の高級ピザ用小麦をブレンドし、あとは酵母、水、塩のみとナポリピザの伝統的なレシピで仕込んでいます。「ピザを一口食べただけで、小麦の産地や品種が分かります」というほど小麦を知り尽くした店主。風味が抜群によいという厳選した国産小麦をミックスすることで、味にオリジナリティも加えています。

さらに生地を伸ばす際は、繊維や風味がくずれないよう、めん棒は使わない徹底ぶり。手の感覚だけを頼りに、目にも止まらぬ速さで厚みや大きさを整え、400〜500度に熱した薪窯へ迷いなくピザを入れていきます。

生地の発酵時間は通常3〜4時間で済ませるところ、同店では24〜48時間もの間、じっくりと低温発酵させるのがポイント。ピザの耳の部分にプクプクと出来たコブと焦げ目がしっかり発酵している“うま味”の証です。外はパリッと、中はモチッと、まるで焼きたてのお餅のような香りと食感がナポリピザの特徴なのだとか。

食肉製品製造業の許可証も持つ同店は、具材のベーコンやハム、サルシッチャも一から手作り。保存料、着色料、増粘剤など、一切の添加物を使わない加工肉を、店頭とオンラインショップでも販売しています。

無添加にこだわる理由を聞くと、「こだわりではなく、料理人として当たり前のこと。食材そのもののおいしさを、いかに生かすか、それを追求して何度も試作を重ねた結果、無添加でもおいしくできた。ただそれだけなんです」とまっすぐに語る店主。かつて過酷なサラリーマン時代を経験し、自分が食べたもので体が出来ているということを日々実感し、「無添加の料理を必要とする人に届けたい」という思いが芽生えたのだとか。

驚くのは食材へのこだわりや手間を惜しまない製法だけでなく、メニューの豊富さも。生地をシンプルに味わうピザから、自慢のお肉をたっぷり使ったジューシーなピザまで、約30種類ものピザをそろえています。

テイクアウトや、オンランインショップで冷凍ピザの購入も可能。一人でそれだけの量をさばけるのは、本場仕込みの腕とスピード、そして「本当においしいピザを知ってほしい」という熱意があってこそです。

・店主の一押しピザBEST3

『ベーコン&ビスマルク』2,420円

 自家製ベーコンを存分に味わいたいときは、『ベーコン&ビスマルク』をチョイスして。イタリア産の濃厚なトマトソースのコクと酸味、チーズの塩味、ゴロゴロとたっぷりのったベーコンのうま味、半熟卵のまろやかさが織り交ざった絶品ピザに、一口で虜(とりこ)になること間違いなしです。

ベーコンと言えば、鮮やかなピンク色のイメージを持つ人も多いのでは?同店のベーコンが少し白っぽい色をしているのは、発色剤や体積を増やすための添加物が入っておらず、ベーコン本来のうま味成分をたっぷり含んだ脂がしっかりと残っている証拠。

「ちょっぴり脂身が多く感じる人もいるかもしれませんが、それが天然無添加ベーコンの証。このピザを食べると、多くの方がベーコンを購入して帰ってくださり、うれしい限りです」と店主。“うま味爆弾”のような、店主自慢の逸品をじっくり味わって。

『サルシッチャ』2,090円

イタリアで、スパイスの利いたソーセージのことを指す「サルシッチャ」。同店では日常使いしやすいように腸詰めにはせず、シート状のサルシッチャを製造しています。このピザも食べやすいようにミンチ状にカットされたサルシッチャを惜しみなくトッピング。あふれんばかりのチーズでコクをプラスしています。

噛めば噛むほど広がる、スパイスのピリリとした風味がやみつきに。炭酸の利いたビールでぐっと流しこみたくなる、大人な一枚です。

『ラグー&オルトナーラ』2,090円 + 『健康酢キャベツサラダ+ドリンク+スープ』770円

栄養も彩りも食べ応えも満点の一枚なら、『ラグー&オルトナーラ』を。「ラグー」はイタリアの煮込み料理で、パスタの具材としても親しまれるミートソースのこと。同店では、トマトソースを合わせたラグーミートソースを手作りし、ピザとしてアレンジしています。

「オルトナーラ」は「農園」を意味し、その言葉どおり、ピザの上には色とりどりの野菜がたっぷり。さっぱりとしたパプリカやラディッシュでお肉とのバランスをとりながら、イタリア料理ならではのアーティチョーク(カルチョーフィ)という独自の風味をもつ野菜とオリーブのソースで味付け。不思議と日本人の舌にも合った、フレッシュながらもジューシーな一枚に仕上がっています。

『ドリンク+スープ』(500円)のセットのほか、お口直しにピッタリの「健康酢キャベツサラダ」が付いたセットもあるので、お腹と相談してオーダーを。スープはトマトとトウモロコシのスープで、胃腸を優しく包み込んでくれるようなやさしい味わいです。



・無添加ベーコンで“本物のおいしさ”を

『無添加ベーコンと野菜のグリル』1,815円

多数ある加工肉商品の中でも、同店の看板を背負うのが生ベーコン。全国から厳選した国産豚バラ肉に塩とスパイスを加え、低温で10日間の塩蔵熟成。さらに6時間かけて燻製を行い、1度単位の温度管理で中心部まで加熱することで、生のままで味わえる究極のベーコンが完成します。香ばしい燻製の風味がアクセントになっていて、冷凍してもその香りの良さが伝わってくるほど。

生のままでももちろんおいしくいただけますが、お店では、プロの火入れで、よりうま味と香ばしさが際立った焼きベーコンを味わうことができます。ベーコンから溶け出た脂を野菜のソースとして余すことなく平らげたいくらい上質で、胃が重たくならないから不思議です。

店頭では『生ベーコン』をスライスなら100g/880円〜、ブロックなら200g/1,725円〜購入可能。このほか、『ロースハム』や『スモークチキン』、『サルシッチャ』など、普段の食卓から特別な日の一品まで大活躍間違いなしの商品がそろうので、チェックしてみて。遠方の人は、オンラインショップで購入を。➡︎公式オンラインショップはこちら

お肉のお供と言えばビール。同店では、全国から集めたクラフトビール(各1,265円)を10種類近く用意しています(テイクアウト不可)。珍しい銘柄がそろうので、飲み比べしながら、ピザやベーコンと合う一本を探すのも楽しそうですね。

女子会や宴会にぴったりのランチコース、ディナーコースもあるので、詳しくは電話で問い合わせを。

ふと店内を見渡してみると、店主の趣味であるバイクの写真やグッズがあちこちに。「好きになるととことん極めたい性格で、カメラも自分で覚えました。ピザやベーコンづくりも、趣味なのか仕事なのか分からないくらい、気付いたら夢中になっていましたね」と店主。「ピザ職人ではなく、あくまでも“料理人”として、今後も食材と向き合っていきたいと思います」と止まらない挑戦心をのぞかせてくれました。まだまだおいしさの可能性を秘めた「Pizzeria PEPE」の絶品イタリアンを、自分の舌で確かめに訪れてみては。

■詳細情報

■DATA

Pizzeria PEPE(ピッツェリア ぺぺ)

所在地
兵庫県姫路市林田町96
電話番号
079-261-3588
営業時間
ランチ/11:30~14:00
ディナー/18:00~20:00

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年1月8日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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