2024年7月、高砂市荒井町にオープンした「おうぎまちカフェ 輝喜(きき)」。築90年ほどの建物をリノベーションした、風情ある古民家カフェです。14:00までオーダーできるモーニングは、ほんのり塩気を利かせた厚切りトーストが主役。新鮮さにこだわった野菜もたっぷりでボリューム満点です。自慢のコーヒーと味わいたい、旬のフルーツを使った上品なスイーツも要チェック。
・「おうぎまちカフェ輝喜(きき)」
山陽電鉄荒井駅から北へ歩いて約5分、細い路地を抜けた先に佇む「おうぎまちカフェ 輝喜(きき)」。2024年7月19日にオープンした古民家カフェです。
昭和の風情が残る建物は、築90年ほどの店主の実家。古き良き時代の面影を残しつつ自らの手でリノベーションし、明るい雰囲気に生まれ変わりました。
店主のご両親の名前から一文字ずつ取って名付けられた「輝喜」。伝統を引き継ぎ、人と人との繋がりを大切にしたいという思いが込められています。
扇町という地名にちなんで扇子の形をイメージしたロゴは、コーヒーのドリップも同時に表現。最後の一滴まで心を込めて提供したいという、細かな心遣いが伝わってきます。
あたたかな陽が差し込む店内には、扇風機、ミシン、黒電話といったレトロなインテリアが至るところに。長年にわたり愛用していたものや知人から譲り受けたものなど、昭和を彷彿とさせる懐かしいアイテムの数々に、料理の待ち時間もワクワクします。華やかな欄間(らんま)や幾何学模様の組子細工など、伝統的な建築技術にも改めて触れてみて。
応接間のクラシックなソファ、リメイクした勉強机、重厚感のある一枚板のカウンターなど、どの席も一つひとつ違った趣を感じられます。丁寧に手入れされた中庭を眺められる縁側も人気。コチコチと刻む時計の振り子や虫の鳴き声も素敵なBGMとなり、特別なカフェタイムを演出してくれます。
・厚切りトーストが主役!贅沢モーニング
『輝喜プレート(ドリンク付き)』700円
看板メニューの『輝喜プレート』は、ボリューム満点のモーニング。厚切りの食パンは、外はカリッと中はふわっとした食感が魅力です。切り込みにたっぷり「よつ葉バター」を染み込ませてトーストしたあと、岩塩をぱらり。ジュワッと広がるバターの風味と、ほんのり感じる塩気が後引くおいしさです。
サラダには、季節によって自家農園で育てた野菜を使うことも。多いときは10種類以上を育てているので、朝採れのフレッシュな野菜が味わえます。自家製のぬか漬けは、ちょっぴり珍しい食材が登場。白身にも味が付いたまろやかなゆで卵、甘みが増して柔らかくなったキウイ、チーズのように濃厚な豆腐など、どれも新感覚です。
モーニングメニューでありながら14:00までオーダーできるので、ランチや軽食としても楽しめます。過去には『輝喜プレート』をおかわりしたお客さんもいるんだとか。
セットのドリンクは11種類から選べます。自慢のコーヒーは、加古川市の「慈雨」から仕入れる豆。飲みやすさにこだわった中煎(い)りの「輝喜ブレンド」は、ブラックが苦手な人にもおすすめです。
「アイスコーヒー」に浮かぶのはコーヒーで作られた氷。最後の一口までおいしく飲んでもらいたいという、店主のサービス精神が伺えます。
・旬のフルーツを使った自家製スイーツ
『洋梨のタルト』450円
季節のフルーツを使って丁寧に作られたスイーツは、常時2、3種類がスタンバイ。ラインアップは随時入れ替わるので、訪れる度に新しい出合いに期待できます。
『洋梨のタルト』は、サクッとしっとりした食感に驚かされます。タルト生地、ダマンド、洋梨が三位一体となり、シンプルながらも一口ずつ噛み締めたくなる繊細さがたまりません。
『ミックスベリーのベイクドチーズケーキ』450円
生地にミックスベリーを練り込んで焼き上げた『ミックスベリーのベイクドチーズケーキ』。クリームチーズと生クリームをリッチに配合するのがこだわりで、ベイクドタイプでありながらしっとりなめらかな口当たりが特徴的です。甘さ控えめで、ベリーのほどよい酸味とのバランスがGOOD。コーヒーとの相性も言わずもがなです。
『甘夏のレアチーズケーキ』450円
『甘夏のレアチーズケーキ』は、キラキラとかわいらしい見た目に胸キュン。ひんやり甘酸っぱいゼリーと、爽やかなレアチーズケーキが見事に調和し、食後でもぺろりと食べられます。
歴史を感じさせる空間で、贅沢なモーニングやスイーツが楽しめる「おうぎまちカフェ 輝喜」。店主夫妻のあたたかな人柄も魅力の一つで、思わず長居してしまいそう。たまには都会の喧騒から離れ、のんびり過ごしてみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年8月18日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。