お世話になった人への特別なお歳暮におすすめという『献上』。パッケージから高級感が漂っていますね。“献上”という名前も、贈り物にぴったりですね!
『献上』はその昔、上皇陛下が皇太子殿下でいらっしゃった頃に東宮御所へ献上したこともある、弊社の最高級かまぼこです。瀬戸内で捕れたシログチとハモをふんだんに使い、素材のうま味を内部に封じ込める“強火の遠火”という製法で作り上げています。
今から60年ほど前に誕生したかまぼこが、時を経て今もなお親しまれているという事が素晴らしいですね。
その昔、深夜2時ごろから職人たちが工房に立ち、魚をさばくところから焼き上げまで、すべて手作業でかまぼこづくりを行っておりました。湯気が立ちのぼる出来立てのかまぼこを求めて、朝から多くのお客さんでにぎわったものです。『献上』はそんなノスタルジーに思いを馳せて、伝統製法を今に受け継ぐハトヤの原点です。
まさにハトヤの“原点にして頂点”の逸品ですね。かまぼこを作る工程で何か工夫していることはありますか?
魚をすり身にしていく工程では、魚肉の繊維を切らないように、昔ながらの石臼を使っています。さらに魚のうま味が引き立つように、すり身に塩を加えているのもポイントです。
なるほど!石臼でゆっくり挽くことで熱が発生しにくく、魚の栄養素を破壊したり、風味を奪ったりということがないので、魚のうま味や風味が生かされるんですね!
その通りです。そしてここからが熟練技の見せ所です。かまぼこ包丁で薄くすり身を重ねて、空気が入らないように慎重に板付けをしていきます。手の感覚だけで一枚あたりの重さをそろえられるようになるまで、最低10年はかかると言われています。
滑らかな口当たりのよさは熟練の職人技あってですね。
板付けが終わったらいよいよ焼き上げです。強火の遠火で焼くことで魚全体に均一に熱が伝わり、中もしっかりと火が通り、表面の焼き色もよくなります。また、表面を適度に焦がすことで、材料の持ち味を内部に封じ込めています。
ふっくら艶やかな仕上がりでおいしそうです!
ぜひ召し上がってみてください。
・・・口の中で跳ね返すような弾力があって、食べ応え満点ですね!噛めば噛むほど魚のうま味が口の中で広がって、ふくよかな甘みも感じます。これはお酒との相性も抜群ですね!
ありがとうございます。他の商品よりも手間がかかり、年々魚が捕れなくなってきた中での生産は厳しい面もありますが、手仕事の誇りと自然の恵みへの感謝の心を込めて、これからも『献上』を作り続けていきます。職人技が生み出す至極のかまぼこを、お世話になった方々へのお歳暮に贈ってみてはいかがでしょうか。