「かまぼこと言えばハトヤ」のイメージが定着していますが、なぜ全く新しいクラフトビールの事業を始めようと思ったんですか?
きっかけは、とあるワインの試飲会だったんです。50歳で脱サラして姫路から上郡に移住し、ブドウ農家を始められた田中源道さんという方がいらっしゃって。収穫した実でワイン醸造に取り組まれているんです。同世代で新しい分野に挑戦する姿にとても刺激を受けました。
50歳で別業種へのチャレンジ……勇気のいる決断ですよね。
田中さんのお話を聞いて、「何かをスタートするのに年齢は関係ない」と思いました。地元・播磨は、日本酒やしょうゆなどの醸造商品づくりが盛んな土地なので、クラフトビールを新たな分野として播磨の醸造文化に加えられたらという思いが膨らみました。
なるほど、地元を盛り上げたいという思いもあったんですね!社長はもともとビールがお好きなんですか?
ビールに限らずお酒全般が好きですね。開発にあたり、他社のビールを何十本と取り寄せたり、クラフトビールバーや醸造所に足を運んだりして、理想の味を追求しました。
全くの知識0からのビール造りは大変だったのでは?
クラフトビールメーカーで研修を積み、自身が醸造責任者として醸造免許も申請しました。醸造の仕組みや、糖の化学式など、あらゆることを座学や実践を通して学んで。だんだん自分が造りたいビールの味わいが明確になってきた頃には、「うちのあのかまぼこと合いそうだな」というイメージが次々浮かんできて、ワクワクしました。
かまぼこと相性抜群のクラフトビール、興味津々です!
クラフトビール事業は、関西のかまぼこ屋では初の取り組みです。早速、こだわりのビールをご紹介します。