お気に入り

住宅ローンの種類や特徴を知ろう!銀行ローンの金利タイプや住宅ローン控除も要チェック

お気に入り保存

新築住宅を購入するときに、多くの人が住宅ローンを利用します。住宅ローンにはさまざまな種類があり、何を選べばいいか迷ってしまうことも。そこで、検討の際に役立つ情報をコンパクトにまとめました。銀行ローンや住宅ローン控除についてもポイントを押さえておきましょう。

目次

住宅ローンの主な種類と特徴

住宅ローンは、ひと昔前までは公的金融に頼る人が多かったのですが、2007年に住宅金融公庫が廃止されてからは民間融資が主流になりました。現在は、民間融資を代表する「銀行ローン」、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して取り扱う「フラット35」、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)による「財形住宅融資」が主軸となっています。

それぞれの特徴は以下の通りです。

1.銀行ローン

銀行には、大都市に本店を構え全国展開する都市銀行、信用金庫など地元密着型の地方銀行、24時間365日利用可能なネット銀行があります。銀行ローンは金利のタイプによってさまざまな種類に分かれ、銀行ごとにそろえる豊富なラインアップから、自分に合ったものを選ぶことができます

地方銀行はメガバンクと比べると審査が通りやすく、ローンの組み方に融通が利きやすいと言われています。また、最近関心が高まっているネット銀行の住宅ローンは、金利の低さと、契約までオンラインで完結する気軽さが魅力です。

2.フラット35

民間融資と公的融資の中間にあり、長期固定金利で返済中の金利変動がないのが魅力です。健康に不安がある人や育休中の人でも借入が可能と門戸が広く、保証料が不要で申請しやすいですが、金利が高めで、住宅性能等に対する独自条件があります

3.財形住宅融資

給料などからの天引きで積み立てる勤労者のための貯蓄(財形貯蓄)を1年以上行っている人が利用できる融資です。5年間の固定金利制で融資手数料や保証料がかかりませんが、5年以降は金利がアップする可能性もあります

利用者が多い銀行ローンの金利タイプって?

先に挙げた3つの中でも、特に利用者が多いのが銀行ローンです銀行ローンは「変動金利型」「固定金利期間選択型」「全期間固定金利型」に分かれます。

変動金利型は一般的に半年ごとに金利が見直され、返済額が変わる可能性があります。固定金利期間選択型は、借入時の金利を一定期間固定し、期間終了時に改めて変動金利か固定金利かを選択します。借入からの金利が返済終了まで変わらないのが全期間固定金利型です。

どのタイプを選ぶかは人それぞれですが、住宅金融支援機構による住宅ローン利用者の実態調査(2023年4月調査、➡︎資料はこちら(PDF))では、注文新築住宅(敷地同時取得)を購入した人の約7割が変動金利型を選んでいます。その理由は、昨今の変動型金利の低さにあります

とはいえ、金利の動向を正確に先読みすることはできず、金利上昇のリスクとは常に隣り合わせです。急な金利上昇にも対応できるほど家計にゆとりがある人や、少額や短期間の借入であれば、変動金利型を選んでもメリットが大きいと言えるでしょう。

住宅ローン控除も上手に活用しよう

住宅ローンを検討する際、あわせてチェックしておきたいのが住宅ローン控除です。住宅ローン減税や住宅借入金等特別控除とも言われ、住宅ローンの金利負担を軽減する制度です

マイホーム購入時に住宅ローンを組んだ場合、令和3年の改定により、最長13年にわたって年末のローン残高の0.7%が控除されるようになりました。上手に活用すると、支払った利息額を上回る還付金が期待できる場合もあります。

詳しくは国税庁のホームページを参照してください。ただし、制度は見直されることもあるので、こまめにチェックしましょう。➡︎国税庁のホームページはこちら

【2023年最新】住宅ローン控除とは?マイホーム購入時に利用したい減税制度を解説

【まとめ】住宅ローンは将来設計に合わせて選択を

ここ数年続いている超低金利時代は、まだしばらく続くとも言われています。住宅ローンを利用してマイホームを買うなら、住宅ローン控除の恩恵も大きくなった今が1つのタイミングかもしれません。ライフプランと照らし合わせてよく検討しながら、自分にぴったりな住宅ローンを選びましょう。

住宅ローンについて相談できるハウスメーカーや工務店もあります。わからないことがある時は、アドバイスを求めるのも一案です。

内容は2023年7月12日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

この記事をお気に入りに保存する