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『乾太くん』とは?メリット・デメリットや後悔しないためのポイントを解説

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新居を建てる際には、家事動線を意識した空間づくりにこだわるはず。毎日の家事を効率良くこなすためには、間取りだけでなく住宅設備や家電選びも重要なポイントです。中でも洗濯は手間と時間がかかるので、少しでも楽に済ませたいと考えている人も多いのでは。そこで活躍するのが衣類乾燥機『乾太くん』。製品のスペックやコスト、設置するメリット・デメリットなどを確認して、設置を検討してみて。

目次

今話題の『乾太くん』とは?

『乾太くん』は、ガス機器の大手メーカー「リンナイ」が販売している家庭用のガス式衣類乾燥機のことで、電気式よりも短時間で乾燥できます。パワフルでスピーディーな乾燥に定評があり、家事の時短化につながるため注目されています。コインランドリーに設置してある乾燥機もガス式が多く、利用したことがある人は、そのパワーとスピードを実感しているのではないでしょうか。

天候を気にする必要がないので、雨の日でも洗濯物が溜まる心配はありません。部屋干しすると発生する生乾き臭も、ガスの温風でしっかりカットしてくれます。

一日に複数回洗濯をする家庭の強い味方になってくれそうですね。

気になるコスト

5㎏分の洗濯物の目安

『乾太くん』は、乾燥容量が3㎏、5㎏、8㎏の3タイプ。洗濯物の量と設置スペースを考えて選択できます。それぞれのサイズとメーカー希望小売価格は以下の通り。

  • 3㎏タイプ (高さ609×幅650×奥行506㎜) 107,800円(税込)
  • 5㎏タイプ (高さ684×幅650×奥行561㎜) 140,800円(税込)
  • 8㎏タイプ (高さ684×幅650×奥行641㎜) 173,800円(税込)

初期費用を抑えたい人は、ガス会社によってはリース契約も可能だそう。ぜひ検討してみては。

1回の乾燥コストは、5㎏で63円、8㎏で102円。全自動洗濯乾燥機と比べると数十円高くなるので、乾燥時間や仕上がり具合などを含め、総合的な判断が必要です。
※乾燥コストはリンナイ調べ

工事費用は、設置場所によって差はありますが、リフォーム設置で壁に穴をあける作業が必要になると、150,000円~というのが相場のよう。設置場所の状況によって変動するので、しっかり把握したうえで見積もりを取るようにしましょう。

新築や屋外設置の場合は、リフォーム設置に比べて費用は安くなるでしょう。具体的な金額については、建築業者やガス事業者に確認を。

MEMO

関西電力のオール電化プランは、『乾太くん』を使用していてもオール電化割引が適用されます。オール電化の家庭でもぜひ設置を検討してみて。(ただし、2015年以前にオール電化契約をした場合は、『乾太くん』を設置すると割引率が下がってしまうことがあります。リフォームの場合は注意が必要です。詳細は関西電力へ問い合わせを。)

また、都市ガス配管を引いてくるのが大変という場合でも、LPガスで対応できる地域も。詳しくはガス事業者に確認を。

設置場所と設置方法

設置する場所は、室内でも屋外でもOK。室内設置だと壁に穴をあけて、排湿筒(乾燥によって発生した湿気を屋外に排出するためのホース)を通す必要があります。

壁に穴をあけられない場合は、設置場所の近くに窓があれば、「窓パネルセット」の利用が可能。ただし、排湿筒を窓から外に出し、少し開いた状態の窓をパネルでふさぐので、窓は固定されて開閉できなくなります。

ベランダや軒下などの屋外の場合は、本体を設置するだけですが、雨などが直接かかると故障の原因にも。ひさしなどの屋根やカバーをかけるなどして雨風から守りましょう。

『乾太くん』を使用するには、電気とガスが必要になります。設置したい場所の近くに電源コンセントのほか、ガス栓があるかどうかもチェックを。ガス栓がない場合は増設工事を行います。通常、すべての設置工事は1で終わることが多いようですが、設置場所の状況によって変わることもあるので工事業者に確認しておきましょう。

『乾太くん』のメリット

1.乾燥時間が短い

乾燥時間は、5㎏の洗濯物の場合は約52分、8㎏の場合は約80分。乾燥機能付きの全自動洗濯機と比べると、およそ3分の1の時間で完了します。急いで乾かしたいものがあるときに、活躍してくれそうですね。

※洗濯物5㎏の乾燥時間は、電気ヒートポンプ式全自動洗濯乾燥機なら約162分。電気ヒーター式全自動洗濯乾燥機なら約281分。(試験実施:リンナイ)

2.家事の時短を実現

洗濯で多くの人が負担に感じるのは、“干す作業”なのでは。洗濯物の量が多くて1日に複数回洗濯する家庭だと、それなりの労力がかかりますよね。『乾太くん』なら、脱水が終われば、そのまま入れるだけ。洗濯機からベランダまで運ぶことも、干す作業と取り込む作業も不要です。空いた時間でほかの家事をするも良し、趣味の時間として過ごすも良し。家事に追われる毎日に、ゆとりを与えてくれます。

3.心地良い仕上がり

洗濯回数を重ねていくと、洗濯物がゴワゴワになってしまう問題も。『乾太くん』の強みは、使い古したタオルでもやわらかく仕上げてくれるところ。ガスならではの強い温風によって繊維が根本から立ち上げられるので、ふんわりと心地良い仕上がりになります。

また、部屋干しをすると発生する生乾き臭もしっかりカットしてくれます。80℃以上の温風で、臭いの原因菌である「モラクセラ菌」の発育を抑制。外干しや日光消毒でも除去できない臭いを取り除いてくれます。その効果は、菌の減少率99.9%だとか。

※菌の減少率はリンナイ調べ。愛知学院大学薬学部の試験結果による

4.大気中の汚染物質や花粉から洗濯物を守れる

天気が良い日は、日光にしっかり当てて洗濯物を乾かしたいと思うところですが、近頃は黄砂やPM2.5、排気ガスなどの大気汚染物質が気になります。『乾太くん』なら、外干し不要なので“空気の汚れ”を気にすることなく乾燥させることが可能。また、衣類に付着した花粉中のアレル物質を軽減してくれるので、花粉シーズンにアレルギー反応で苦しむ人にとってはうれしい効果も期待できます!

ドラム除菌運転機能もあり、乾燥前にドラム内を清潔に除菌すれば、毎回安心して使用することができます。

デメリットと対処方法

『乾太くん』を使用するにあたっては、デメリットもあります。

ランドリールームのデザインにこだわりたい人にとっては、少し見た目が気になってしまうかも。新築なら配管を隠すように設計することも可能ですが、リフォーム設置だと配管部分が丸見えになってしまうのが難点。
どうしても気になるという場合は、ランドリー収納として扉内にすっきり納めるように設置することもできます。乾燥器の運転中は給気のためにあけておく必要がありますが、使用していないときは扉を閉めて見えないようにすっきり収納も可能です。

また、衣類のしわが気になるという声もあるよう。大風量で一気に乾燥するので、しわは軽減されるように設計されていますが、天日干しと比べるとしわは残ってしまいます。しかし、一度に乾燥する衣類の量を調整したり、運転終了後はなるべく早く取り出してつり干しにしたりするなどちょっとした工夫でしわを減らすことはできます。

【まとめ】決め手は衛生面と家事の負担軽減

ガス式衣類乾燥機『乾太くん』は、家事の負担軽減という点において、共働きの家庭や子どもがたくさんいる家庭で活躍してくれるアイテムです。

また、赤ちゃんの衣服に付着する雑菌が気になる人や、デリケートな敏感肌の人にとっては、衛生面において頼もしい存在になりそう。

設置費用がネックだという場合はリース契約という手もあるので、設置を検討してみては。

画像提供:リンナイ株式会社

内容は2021年6月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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