プロに聞いた!新築住宅の内装はどう決める?おしゃれに見せるコツや後悔しないためのポイント

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新築住宅を建てるなら、内装にこだわりたいと思う人は多いはず。簡単にやり直しができないからこそ、満足のいく空間に仕上げたいですよね。着工前の打ち合わせで決めておくことや、おしゃれに見せるポイントなどを、インテリアコーディネーターの松本智子さんに聞きました。

目次

打ち合わせ時に決める内装部分はどこ?

内装とは、建物の内部の仕上げや装飾、設備のことなどを指します。内装について着工前に決めておくことは多く、壁・床・天井に使用する建材や水回りの設備はもちろん、コンセントやスイッチの場所、カーテンレールの位置まで考えなければいけないことも

打ち合わせ時には、まずキッチンやトイレなどの設備機器を決めます。設置するのは建築工程の後半ですが、水道、ガス、電気の工事が先に行われるため、早めに決定しておく必要があります。その後、照明器具と電気の位置、床材、壁紙、天井の建材を選び、建具を決めていきます。床や壁、天井は室内で大きな面積を占め、空間の印象を決定づける大事な部分。慎重に選びましょう。

意外と重要なのが、コンセントの位置と数。家電の使い勝手を左右します。後から増やすとなると改めて工事が必要になるので、建築段階で決めておいた方がよいでしょう。カーテンレールについても、竣工前に設置する高さや場所を確定した方がベターです。家を建て終わってから下地が入っていないところに取り付けることは難しくなります。

おしゃれに見せるキーワードは「色」

内装をおしゃれに見せたい場合、キーワードとなるのは「色」です。配色やバランスに気を配ると、空間がぐっとあか抜けます。最近の人気色はグレー。壁紙や床材にスモーキーなグレーを選ぶ人が増えています。

1.取り入れるカラーは3色まで

すっきりバランス良く見せるなら、使う色は3色までがベストです。

中には白一色の家にしたいという人もいるかもしれませんが、単色では全体的にメリハリが失われしまうことも。同じ白でも、真っ白なピュアホワイトや少し黄味がかったオフホワイトなど、バリエーションは豊富。ツヤの有無でも雰囲気が違ってくるので、トーンや質感で変化をつけ、立体感を演出しましょう。また、差し色としてドアや窓枠などにダークカラーを取り入れると、白が引き立ちます。

多色づかいは上級テク。「ふんわりやわらかなトーン」「明るく鮮やかな色合い」など、色調を合わせると3色以上使ってもまとまりが生まれます

2.ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーのバランスがカギ

3つの色を使う場合は、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを意識して選ぶと、バランスの良い空間に仕上がります

ベースカラーは、床や壁に用いる空間の中心となる色。空間全体の6〜7割を占めます。ベージュやアイボリーなどやわらかなトーンを選ぶ人が多く、優しい色は安らぎや癒やしを与えてくれます。

アソートカラーは、ベースカラーを引き立てる色のこと。部屋の一面だけ壁紙の色を変えるアクセントクロスや、キッチン扉などによく使われます。濃い色を選ぶか淡い色を選ぶかによって、印象ががらりと変化します。空間全体の2〜3割程度をイメージしましょう。

アクセントカラーは、空間のポイントや引き締めになる色です。空間全体の1割未満と考え、インテリア小物などに好みの色を取り入れるとよいでしょう。ビビッドなカラーをプラスすると部屋が華やぎます。また、模様替えの時にアクセントカラーを変えることで、簡単にイメージチェンジができます。

3.濃い色を選ぶ時の注意点

最近は、濃い色のアクセントクロスを空間に取り入れるのがトレンドになっています。濃い色は高級感が演出できる反面、光を吸収しやすく、部屋が暗くなりがち。取り入れる場所や面積によっては、圧迫感も覚えるかもしれません。
たとえば天井をダークトーンにしたい場合、ウォークインクローゼットや寝室を選ぶなど、多少暗くなっても生活に支障のない場所を選びましょう。また、照明を明るくすることでも暗さをカバーできます

内装で後悔しないためのポイント

壁紙や床材、カーテン生地をサンプル帳から選ぶ時は、机の上で立てて開き、実際の場所に合わせて見るのがコツです。壁紙なら壁の方に掲げて柄を確認してみたり、天井に使う建材のサンプルは頭上にかざしたりすると、施工後の雰囲気をイメージしやすくなります

種類が豊富でどれにしようか迷った時は、できるだけ大きなサイズのサンプルを見せてもらいましょう。大柄がデザインされた壁紙は、全体の模様の様子やパターンの切り替わり部分がわかりやすくなります。

朝・昼・夕の陽の差し方や、電球の光によっても色柄の見え方は違ってきます。可能ならサンプルを家に持ち帰って、壁紙は壁に、カーテンは窓に貼り、イメージ通りか試してみるのも方法の1つです。

事前の情報収集はしっかりと

失敗や後悔をしないために、内装の打ち合わせ前に行っておきたいのが情報収集SNSなどを参考に、自分の好みの空間を思い描きましょう。イメージに近い写真があればストックしておくと、担当者に具体的なイメージが伝わりやすく、打ち合わせもスムーズです。

内装にこだわるほど予算はかさみます。資金計画をしっかり行った上で、経験豊富な担当者のアドバイスにも耳を傾けて。

【まとめ】自分らしさや居心地の良さを大切に

家族で意見が分かれたり、1つのテイストに決められなかったりする時は、部屋ごとに雰囲気を変えてみるのも一案です。子ども部屋の内装は子どもたちに選ばせたり、トイレにインパクトのある壁紙を貼ったりするのも、遊び心があっておもしろいかもしれませんね。

居心地の良さを大切に、個性豊かな空間を作り上げる楽しさを味わいましょう。

取材協力:インテリアコーディネーター松本智子

内容は2021年10月22日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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