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外壁の特徴や色を決めるときのポイントを紹介!おしゃれなデザインや汚れにくい素材にも注目

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家のイメージを大きく左右する外壁。おしゃれにデザインするためには色や素材選びが重要です。とはいえ種類が多く、どれを選べば良いか悩む人も多いはず。素材の特徴や色選びのコツなど、おしゃれな外壁に仕上げるためのポイントを確認しましょう。

目次

外壁選びのポイント①耐久性・機能性をチェック!

外壁の耐久性は使用される素材によって異なり、耐用年数は10年前後のものから50年と幅広いです。ただし、耐用年数が長い素材であっても、その間のメンテナンスは必要になります。年月の経過とともにできた汚れやキズは、それぞれの素材に適した方法で補修を行いましょう。

防火性、防水性、断熱性などの機能も、素材による違いがあります。住宅地の自然環境などに応じて最適な素材を選びましょうまた、外壁材そのものの機能も大切ですが、塗料で機能を補完することも可能です。

外壁の種類と特徴を見てみよう

住宅の外壁として使用される素材は、大きく分けるとサイディング・モルタル・塗り壁・ALCの4種類。それぞれの壁材の特徴を解説します。

1.サイディング

サイディングは壁に張る板状の仕上げ材。一定サイズの板(サイディングボード)を壁に張り付けていく方法で外壁を完成させます。色や板の種類が豊富なので、ほかの外壁材に比べてデザイン性が優れているのが特徴です。サイディングの種類は、窯業(ようぎょう)系・金属系・木質系・樹脂系の4つ。

窯業系サイディング

・セメント質と繊維質を混ぜ合わせた板を使用
耐震性と耐火性に優れている
・レンガ調、タイル調、木目調などデザインが豊富
・価格は1㎡あたり約4,000円~

金属系サイディング ・ガルバリウムやアルミニウム、ステンレスなどの鋼板を使用
防水性が高く、自然環境に強い
デザインの種類やカラーバリエーションが豊富
・価格は1㎡あたり約5,000円~
木質系サイディング ・天然の木に塗装が施された板を使用
耐熱性に優れている
木の風合いや温かみを感じるデザイン
・価格は1㎡あたり約6,000円~
樹脂系サイディング ・塩化ビニル樹脂を原料とする板材を使用
自然環境に強い
色落ちが少ない
・価格は1㎡あたり約7,000円~

耐久性は素材によって違いはあるものの、10年前後で張り替えが必要に。樹脂系サイディングは4つの中では最も耐久性が高く、耐用年数は2030年と長くなっています。しかし、継ぎ目から劣化が始まってサイディングボード本体にヒビが入ったり、欠けたりしてしまうので、メンテナンスは必要になります。劣化部分を見つけたら専門業者に相談を。

2.モルタル

砂とセメント、水を練り混ぜて作るモルタル。職人の手作業で壁に塗っていくので、独特の風合いに仕上がり、デザインの自由度が高いのが特徴です。価格は1㎡あたり約3,000円~。耐用年数はおよそ30年と、サイディングに比べると長くなっています。一方で、定期的にメンテナンスをしないと汚れが目立つので、こまめに掃除を行うことが必要になります。また、ヒビが入ってしまうと防水性が落ち、雨水などが侵入して建物本体が傷んでしまう恐れも。小さなヒビであれば自分で補修することができますが、大きなヒビ割れについては業者に補修を依頼して。

3.塗り壁

塗り壁は、土や植物などの天然素材を材料とする外壁材。シックハウス症候群や化学物質過敏症対策としても選ばれています。価格は1㎡あたり約7,000円~。壁に厚みができるため耐久性や耐火性に優れ、自然環境にも強いのが特徴。漆喰(しっくい)壁や土壁だけでなく、壁材に天然石を混ぜたり、レンガと組み合わせたりするなど、デザインアレンジも可能。素材や職人のスキルによって違いはありますが、10~15年に一度塗り直しを検討すると良いでしょう。小さな汚れであればサンドペーパーで取り除くことができます。

4.ALC

ALCとは気泡を含んだ軽量コンクリート材のこと。非常に耐久性が高く、約50年は張り替えが不要と言われています。また、ビルなどの防火壁に使用されるなど、耐火性が非常に高いのが魅力です。内部の気泡は、外気から伝わる熱を抑え、建物に貯められた熱を逃がさないという役割を果たしています。しかし、気泡が含まれていることで耐水性は劣るので、防水加工が施された建材を選ぶと良いでしょう。価格は1㎡あたり約8,000円~。

外壁選びのポイント②デザイン・色をチェックしよう!

外壁を考える際には、デザインにもこだわりたいですよね。貼り付ける板によってレンガ調や木目調に仕上げたり、職人の手作業で壁に素材を塗ることで独特の風合いを出したりすることができます。素材によってデザインの自由度が異なるので、理想のデザインが実現できる素材を選びましょう。

外壁をおしゃれにデザインするためには、色も重要な要素。好きな色や落ち着いた色にするなど、選ぶ色は人それぞれですが、住宅の屋根やドアと合う色や周りと調和した色を選ぶ人が多いようです。真っ白や真っ黒、濃い色はキズや汚れが目立ちやすく、こまめなメンテナンスが必要になることも。キズや汚れが目立たないグレーやベージュなどを選ぶのも選択肢の一つです。
色を選ぶ際は、色見本だけを見て選ばないように注意を。小さな色見本で見た時と外壁で大きく使用されている色を見た時では、受ける印象は違ってきます。日に当たったり、影が差し込んだりしても色の見え方は変わるので、イメージしていたものと違うと感じるかも。住宅展示場やモデルハウスなどの壁を実際に目で見て決めるのがおすすめです。

外壁の色は、ベージュやブラウンなどは温かみのある印象を与え、ネイビーやグレー、ブラックなどはモダンでスタイリッシュなデザインに仕上がります。
複数の色を使うことで個性的になりますが、色の数が多すぎると全体的にまとまりがなくなってしまうことも。2、3色にとどめるとバランスがとれて良いでしょう

2色に塗り分けるツートンカラーは、左右で色分けするとスタイリッシュに、上下に色分けすると重厚な雰囲気を演出できます。

大胆に色分けせず、アクセントカラーとして特定の部分だけを色分けする方法も。ベランダやバルコニー、玄関周辺などにアクセントとしてベースカラーとは違う色を使用することで、さりげないおしゃれ感を出すことができます。

【まとめ】自分好みで家族も満足する外壁デザインを

家の印象に大きく影響する外壁。素材の特徴を理解し、機能面で納得のいく外壁材を選んでみて。デザインや配色については、無数にあるパターンの中から決めることになります。実例を見ずに決定するのは難しいので、施工実績が豊富な業者に相談を。自分好みで家族も満足する素敵な外壁デザインを見つけてみて。

内容は2021年9月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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