今回教えてくれるのは、エルザ動物病院グループで愛玩動物看護師を務める萩原大さんです。萩原さん、よろしくお願いします。
飼い主のペットは夏によくおなかを下してしまうようです。どのような原因が考えられるでしょうか?
看護師
ワンちゃんも猫ちゃんも、エアコンの冷気や冷たいフローリングでおなかを冷やしてしまうと、腸の機能が低下します。
また、キンキンに冷えた水や氷水をたくさん飲んでしまうと、胃腸を急激に冷やし、下痢の原因に。
さらに、夏の暑さによる食欲低下や夏バテ、熱中症なども、胃腸を弱らせ、消化吸収のサイクルが乱れてしまうことがあるので注意が必要です。
体温管理について、おうちでできる対策はありますか?
看護師
まず、エアコンの設定温度は26〜28度を目安にし、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させましょう。
ペットに直接風を当てない環境にするのが大切です。
冷たいフローリングは、通気性の良い夏用ベッドやタオルケットを敷いてあげることで、おなかを冷やさないようにできます。
また、夏場はこまめな水分補給が重要ですが、水の温度に注意しましょう。常温、または少しだけ冷たい程度がおすすめです。
フードの取り扱いで気をつけることはありますか?
看護師
夏場は、フードが傷みやすくなるため要注意。特に酸化防止剤を使っていない無添加フード(ドライタイプ)などは、「開封後1カ月以内に食べ切る」ことを基本とし、次のポイントに気をつけましょう。
①小分けにして密閉
空気に触れると酸化が進むため、1週間〜10日分ほどに小分けし、ジッパー付き保存袋などでしっかり空気を抜いて密閉しましょう。
②脱酸素剤や乾燥剤の活用
フードの袋の中に食品用の脱酸素剤やシリカゲル(乾燥剤)を入れておくと、湿気や酸化をより防ぐことができます。ペットが間違えて食べないように注意してください。
③冷暗所に保管、時には冷蔵庫保存も
直射日光・高温多湿を避けた冷暗所で密閉保存しましょう。冷蔵庫への保管もおすすめです。
ただし、冷蔵庫で冷やしたフードを袋ごとそのまま常温で置いておくと、室温に戻る際に結露が発生し、カビの発生や食中毒の原因になるため、1回分ずつ取り出して、すぐに冷蔵庫に戻しましょう。
④ウェットフードは使い切り
水分が多いウェットフードは特に傷みやすいため、開封後はラップをして冷蔵庫に入れ、当日〜翌日中には使い切るようにしてください。
夏は暑さ対策に目を向けがちですが、おなかの冷えやフードの管理など、普段の生活環境にも気を配ることが大切ですね。
看護師
下痢が続く場合や、嘔吐、食欲不振、元気がないなどの症状がある場合は、他に病気が隠れている可能性もあります。
飼い主だけで自己判断せず、早めに動物病院を受診してください。
当院では、皮膚科や眼科、栄養科など、さまざまな診療科があります。ぜひ公式HPを見て、受診の参考にしてください。
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