今回教えてくれるのは、エルザグループ・加西レオ動物病院のマネージャーを務め、ペットの年齢や病気などに合わせた食餌や給餌方法などをサポートする栄養科所属・ 愛玩動物看護師の長谷川真彩さんです。長谷川さん、よろしくお願いします。
質問者は猫の食生活やフードの内容に悩んでいるようです。
看護師
犬も猫も、大きく分けて成長期、成犬・成猫期、シニア期のライフステージによってフードの見直しをする必要があります。 また、病気になった際は療法食の選択をする場合もあります。
ライフステージごとの食事で心がけるべきことを教えてください。
看護師
成長期は、体を作るための栄養やカロリーが必要ですが、まだ消化能力が高くありません。十分な栄養やカロリーを摂りつつ、消化吸収の良い食事が必要ですので、子猫用のフードなどを選んであげてください。
成犬・成猫期になると成長が落ち着くため、生活環境によって食事の調節が必要です。
活発な生活をしている子と、完全室内で生活している子では必要なカロリーが違ってくるので、適切な量をかかりつけ医に確認しましょう。
避妊・去勢手術を終えた子は、ホルモンバランスの変化で太りやすくなるため、カロリー制限を行うことをおすすめします。
シニアの子におすすめの食事方法はありますか?
看護師
体調の変化が起こりやすくなるシニア期は、食が細くなり、消化機能が落ちてくる可能性があります。
少量でもカロリーをしっかりとれる食事を心がけ、口内炎などで食べにくい時はウェットタイプを選びましょう。
活動量が減ると肥満になることもあるので、注意が必要です。
ライフスタイルや年齢などをしっかり考え、食生活を見直していく必要がありますね。
看護師
最近は販売されているフードも多様化しているため、選択に悩む飼い主も多いかと思います。まずは年齢に合わせた食事内容や量を選びましょう。
フードの中にも総合栄養食、一般食、間食、栄養補助食など、たくさん種類があります。
主食とするのは、総合栄養食と記載のあるフードがおすすめです。
“総合栄養食”と表示されているフードでも、ミネラルバランスなどの点で結石リスクが高くなる場合があります。
体質に合ったフードや、成分バランスが管理されているものを選ぶと良いでしょう。迷った時は、かかりつけの動物病院に相談してみてください。
当院では、ペットの年齢や病気の症状など、個々に合った食餌や給餌方法をサポートする栄養科があります。
ぜひ公式HPを見て、受診の参考にしてください。
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