渡部さん(40代・自営業)
徳島県出身。大阪府や奈良県、赤穂市で暮らした後、2019年に家族で相生市へ移住。現在は、便利屋「オオのナンデモ屋」、コミュニティカフェ「相生ベース」を運営。




海と山に囲まれた自然豊かなまち、兵庫県相生(あいおい)市。新幹線が停車するJR相生駅があり、都市部へのアクセスも良好。新婚・子育て世帯を応援する支援制度も充実しています。とはいえ、移住となると仕事や住まい、子育て環境、地域との付き合いなど、気になることも。そこで今回は、相生市へ移住した渡部さんと森本さんを迎え、座談会を開催!相生市定住促進室の山下さんを交え、移住の決め手から支援制度、暮らしの魅力まで、リアルな体験談を聞きました。

渡部さん(40代・自営業)
徳島県出身。大阪府や奈良県、赤穂市で暮らした後、2019年に家族で相生市へ移住。現在は、便利屋「オオのナンデモ屋」、コミュニティカフェ「相生ベース」を運営。

森本さん(30代・会社員)
大阪府出身。結婚を機に夫の出身地であるたつの市へ移り住み、その後、相生市へ移住。現在は夫と3人の子どもたち(6歳・4歳・1歳)と暮らし、育児休業中。

山下さん(定住促進室)
相生市定住促進室に所属し、移住相談をはじめ、住宅取得や新婚・子育て世帯向けの支援制度の案内、移住に関する情報を発信。相生市での新しい暮らしをサポートしています。

まずは、相生市への移住を考え始めたきっかけを教えてください。

子どもが生まれてから、実家が近い方が安心だなと思うようになって。妻とは、子どもが小学校に上がるまでには、僕の地元の徳島か、妻の実家がある赤穂の近くに住もうと話していました。

その中で、相生市を選んだ決め手は何だったのでしょうか?

一番大きかったのは、やっぱり“人”ですね。「徳島出身なんです」と話すと、「知り合いも徳島やで。頑張りや!」とスッと受け入れてくれたり、子どもに対しても、気がつくと一緒に遊んでくれたり。「なんてええまちなんやろう」と思いました。

地域の人の温かさが決め手だったんですね。森本さんはいかがですか?

私は結婚を機に大阪から夫の地元・たつの市へ移りました。当時、夫は相生市、私はたつの市で働いていたので、両市を中心に住まいを探していたとき、相生市の新婚世帯向け家賃補助制度を知ったんです。

支援制度が移住を後押ししたんですね。

あと、新幹線が停まることも大きかったです!大阪の実家に帰るとき、相生駅から新幹線に乗れば乗り換えずに行けるので、すごく便利なんです。子どもを連れての移動も助かりますね。

実際に移住を決めるまで、どのように情報を集めたり、住まいを探したりしましたか?

最初は自治体のホームページで支援制度などを比較しました。分からないことは市役所にも電話しましたね。ただ、補助金は年度によって変わることも。僕も家の完成が遅れ、申請時には制度が変わっていたので、条件や時期の確認は大切だと思います。

私は土地探しに苦労しました。市内を車で回ると空いている土地はあるのに、ネットには載っていないんです。いい土地が見つかっても、すぐ売れてしまうことが3件くらいありました。

確かに、ネットに載っていない土地情報もありますよね。僕も知り合いに「いい土地ないですか?」と聞いていたら、「売地の看板が立ってたで!」と連絡があって。不動産屋にすぐ電話したら「今、看板を立てて帰ってきたところです」って(笑)。地域のつながりのおかげで知れた情報でした。

私は地元の不動産会社に相談して、今の土地を見つけました。現地を歩くと、スーパーや病院、学校までの距離も分かります。子どもが大きくなってからのことや、私たち夫婦の老後のことも考えて生活しやすい場所を選びました。

お二人とも、移住を機にお仕事は変えられたのでしょうか?

いいえ。夫も私も仕事はそのままで、住まいだけ相生市に移しました。お互いの職場に通いやすい場所を選んだので、仕事を変えずに新しい生活を始められたのはよかったですね。

僕も仕事は変えていません。もともと住まいは隣の赤穂市で、相生市の職場まで通っていたので、仕事はそのまま続けながら、家族で暮らす場所を移すことができました。


相生市では、新婚・子育て世帯を応援する施策を「相生が暮らしやすい11の鍵」として紹介しています。実際に利用された制度はありますか?

市のホームページで「11の鍵」を見つけて、妻と「うちも対象になるんかな?」と調べました。移住先を考えていたときは、妻に相生の魅力を説明する材料としてもかなり使いましたね(笑)。背中を押してくれたのは間違いないです。

私も新婚世帯向けの家賃補助をはじめ、出産や子育てに関する制度を利用しました。職場の人からも「相生は子育てに力を入れているよ」と聞いていたので、心強かったですね。

現在は「あつまれ新婚さん新生活応援金交付事業」があり、新生活応援金に加えて、一定の要件を満たすと「継続応援金」も交付されます。住宅取得に関する支援もあるので、気軽に相談していただきたいですね。

ほかにも子育てをする中で、役立っている制度はありますか?

18歳までの医療費や、幼稚園から中学校まで給食費が無料なのはありがたいですね。子どもが小さいと病院に行く機会も多いですから。子どもの一時預かりや送迎をお願いできるファミリー・サポート・センターなど、いざというときに頼れる仕組みがあるのも心強いです。

渡部さんは、お子さんの教育面でも支援を利用されているそうですね。

娘が英語好きで、英検にも興味があるんです。受験料の補助があると「一回挑戦してみようか」と背中を押してあげられる。子どもの「やってみたい」を応援できるのはいいですよね。

うちの子も学校で外国人の先生と英語に触れる機会があるようです。小さいうちから楽しく英語に親しめるのはいいなと思います。

休日はご家族でどんな過ごし方をされていますか?

家族で釣りによく行きます。昨日も野瀬埠頭(のせふとう)へ行ったんですが、アジを狙ったのにママカリがたくさん釣れて(笑)。南蛮漬けにして食べました。「ちょっと釣りに行こうか」と気軽に出かけられるのがいいですね。


めっちゃ分かります。海が好きなら釣り、山が好きなら山歩き、畑をやってみたい人にもいい環境です。朝、仕事の前にちょっと釣りをするような暮らしだってできる。そういう暮らしが好きな人には魅力的やと思います。


食べ物についてはいかがですか?

相生に来てから牡蠣がすごく好きになりました!大阪にいたころは、そんなにおいしいと思ったことがなかったんですが、初めて食べたときはそのおいしさに驚きました。毎年冬が楽しみで、実家の両親にも送っています。

うちの父も牡蠣が苦手だったのに、相生の牡蠣を食べてから毎年欲しがるようになりました(笑)。普段もスーパーで地元農家さんの野菜を見つけると、まずそこを見ますね。

私も道の駅「あいおい白龍城」やJAの直売所で野菜を買います。生産者さんの名前を見て、「この人の野菜、また買おう」と思うこともありますよ。

自然や食の豊かさも相生暮らしの魅力ですね。一方で、移住先で地域になじめるか、不安に思う人もいると思います。お二人はいかがでしたか?

最初は知り合いがほとんどいなくて、親も近くにいないので不安でした。でも、緑ヶ丘の子育て学習センターで先生が温かく迎えてくれて。リズム遊びなどに参加するうちに自然とママ友もでき、今でも子育ての悩みを相談したり、情報交換したりしています。「一人で子育てしているんじゃない」と思えたことが大きかったですね。


僕は自分から、地域のお祭りやイベントに顔を出すようにしました。移住者だからってよそ者扱いされることもなく、保育園や小学校、PTAなど、子どもを通じたつながりも増えました。

渡部さんは現在、自治会長もされているんですよね。

はい。地域の人に子どもの顔を覚えてもらえるのはありがたいですね。ただ、付き合い方は人それぞれ。無理せず、自分に合った距離感で関わればいいと思います。

実際に暮らしてみて、移住前に知っておきたかったことや、イメージと違ったことはありますか?

土地探しでは、不動産会社の方が周辺環境や学校までの距離、ハザードマップなどを調べてくださって助かりました。知らない土地だからこそ、家の価格や広さだけでなく、周りの環境も確かめた方がいいと思います。

僕も移住前に、一度そこでの暮らしを体験してみるのがいいと思います。職場まで通ってみたり、子どもの通学路を歩いたり。昼と夜では雰囲気も違うので、観光だけでは分からないことがありますから。

相生市では、移住を検討している方に向けて「お試し住宅」や、「オーダーメイドツアー」も用意しています。

それはいいですね!僕自身、暮らしの価値観も変わりました。奈良にいたころは大型店がすぐ近くにあったので、最初は「店が少ないな」と思ったんです。でも、買い物は必要なときに出かければいい。今は相生でのんびり過ごす時間が、すごくいいなと思います。

最後に、これから相生市への移住を考えている方へメッセージをお願いします。

まず一度、相生に来てみてほしいですね。ネットだけでは分からない、まちの雰囲気や人の温かさがあります。僕は外から来た人も自然に受け入れてくれる、居心地のいいまちだと感じています。

私は、これから結婚や子育てを考えている方に相生を知ってもらいたいです。支援制度もありがたいですが、人とのつながりができたことも大きかったですね。ぜひ実際に現地を見て、暮らしを想像してみてほしいです。

ありがとうございます。相生市では移住相談や現地を知っていただくための取り組みも行っています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
今回の座談会では、制度や数字だけでは分からない、移住者だからこそ語れるリアルな体験談が飛び出しました。住まい探しでは現地の環境を確かめることの大切さが語られたほか、地域の人との温かなつながりが、新しい土地での暮らしを支えていることも伝わってきました。移住を考えている人は、ネットの情報だけでなく、まずは一度相生市へ足を運び、まちの雰囲気や暮らしやすさを自分の目で確かめてみませんか?